高校野球 2008年春 第80回 選抜甲子園出場校 戦力分析

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北海道
東北
関東
東京
北信越 東海 近畿 中国 四国 九州 21世紀枠
希望枠

関東

横浜
横浜
																							
打率  .370 (偏)63.1
長打率 .562 (偏)64.3
選球眼 3.83 (偏)50.5
機動力 2.36 (偏)58.4
投手力 3.75 (偏)59.5
守備力 4.15 (偏)57.1
総合力 142  (偏)72.6




今回もまた強力なメンバーをひっさげて甲子園に乗り込んでくる。さすがは優勝候補といわれる
だけあり、戦力は平均を大きく上回る。投手陣は豊富、守備も1試合平均の失策が1もなく
特に内野の玉際の強さが目立つ。守備から流れを引き寄せる勝負強さもバツグンだ。
総合力では一昨年の選抜優勝メンバーと比較すると、得点力ではやや劣るが守備力では
負けていないといったところか。特徴は左打者が多いことで、下位打線のつながり次第で
更に恐ろしいチームになる。
慶応
慶応
																							
打率  .357 (偏)58.7
長打率 .523 (偏)57.9
選球眼 4.51 (偏)60.2
機動力 1.08 (偏)40.0
投手力 3.52 (偏)56.2
守備力 4.18 (偏)58.1
総合力 117  (偏)64.6




3年前選抜メンバーは走攻守に優れたなかなかの好チームだったが、投手陣の層の薄さから
連戦での不安があり、それが的中した。しかし今回は左右に信頼のおける投手の二枚看板を揃え、
このときのチームより完成度も高く、更なる活躍が期待できそうだ。盗塁、3塁打の少なさから
して機動力はさほどでもなさそうだ。それを除くとすべて平均以上の数字を出している。
昨秋には神奈川大会と関東大会で2度横浜に敗れているので、最高の舞台でのリベンジに燃える。
聖望学園
聖望学園
																							
打率  .299 (偏)39.4
長打率 .393 (偏)36.6
選球眼 3.76 (偏)49.5
機動力 0.98 (偏)38.6
投手力 3.93 (偏)62.1
守備力 4.04 (偏)53.6
総合力 57  (偏)45.5




最速144キロの右腕・大塚は甲子園でも注目の投手。投球回以上の奪三振を奪い防御率も
安定している。2番手以降の投手も台頭し頼もしい。打線は少々非力な感じが否めないため、
甲子園ではロースコアの接戦をものにしたい。昨年は春季大会も夏の埼玉大会も初戦敗退と
いう試練を味わったが、秋の大会では強豪・浦和学院にコールド勝ちするなど堂々の戦い
ぶりで選抜切符を手に入れた。試合ごとに著しく成長していくチームなのだろう。
波に乗れば面白い。
水戸商
水戸商
																							
打率  .302 (偏)40.4
長打率 .412 (偏)39.7
選球眼 4.67 (偏)62.5
機動力 1.97 (偏)52.8
投手力 2.03 (偏)35.1
守備力 3.92 (偏)49.7
総合力 48  (偏)42.9




データでは特別抜きん出た数字はない。長打率が低く選球眼、機動力が高いことから、少ない
チャンスを確実に生かして得点に結びつけるのが基本の攻撃スタイルだと想像できる。
不動の四番・中川は右の大砲として期待がかかるが、打線全体のパワーアップも不可欠だ。
投手陣は絶対的エース・若杉に頼る部分も大きく、二番手投手以降の台頭も待たれる。
チーム全体の底上げができれば、99年選抜のような快進撃も期待できるかもしれない。
千葉経大付
千葉経大付
																							
打率  .358 (偏)59.1
長打率 .547 (偏)61.9
選球眼 3.93 (偏)51.9
機動力 1.73 (偏)49.4
投手力 3.58 (偏)57.1
守備力 4.08 (偏)54.9
総合力 95  (偏)57.7




秋の関東大会準々決勝で横浜と互角の勝負を演じ地力は高い。昨年の選抜も経験し、また新チーム
結成以降かなりの数の練習試合もこなしており、経験も十分。投手も主戦の右腕・斎藤は
バツグンの信頼があり、左腕の内藤も1年時に夏の甲子園のマウンドを経験しており連戦では
継投で乗り切れる強みがある。昨年の選抜では守備の乱れで敗れたが、今年のチームは
その心配もなさそうだ。初戦を突破し波に乗れるか。
宇都宮南
宇都宮南
																							
打率  .275 (偏)31.5
長打率 .396 (偏)37.0
選球眼 3.50 (偏)45.7
機動力 1.05 (偏)39.6
投手力 3.71 (偏)58.9
守備力 4.10 (偏)55.5
総合力 36  (偏)38.9




安定感のあるサイドスロー・山井はチームの絶対の信頼を寄せる。球威で押すというよりは
コントロールとタイミングをはずすピッチングの技巧派といったタイプ。2番手以降の投手が
少し頼りないということで、選抜の連戦に向けて成長が期待されるところ。
守り勝つ、というチームカラーのようだ。打線は全体的に力強さには欠けるものの、
ダブルクリーンアップを目指しているというほどで、上位、下位のつながりが良い。
東京

関東一
関東一
																							
打率  .342 (偏)53.8
長打率 .493 (偏)53.0
選球眼 4.93 (偏)66.3
機動力 2.36 (偏)58.4
投手力 1.44 (偏)26.7
守備力 3.42 (偏)33.6
総合力 64  (偏)47.9




昨秋の公式戦のスコアとグラフを見るかぎり、かなり打撃偏重型のチームだといえる。
秋の東京大会で爆発したチーム全体の打撃力は相当なものだ。その上で選球眼の良さ、
機動力の高さも見逃せない。投手陣の不安を明治神宮大会で露呈したが、果たして
選抜までにどれだけ投手陣が成長しているか。大味な試合が多いため接戦に弱いと
見られがちだが、1点差で競り勝つゲームも多くありチーム力自体はなかなかのもの。