高校野球 年度別 選抜選考経過 1995年(平7年)第67回大会

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各地区 前年1994年(平6年)秋季大会の結果と選抜選考経過

(甲子園出場校・・、補欠校・・、繰上げ甲子園出場の補欠校・・、不・・不戦勝・不戦敗、備考・・
北海道


       稚内大谷───┐0
              ┣━┐
       北海道工━┓3┃7│
            ┣━┛ │
        函館工─┘1  │0(7) 
                ┣━┓
       北見緑陵─┐1  ┃9┃
            ┣━┓ ┃ ┃
        北海━┛6┃5┃ ┃
              ┣━┛ ┃
        帯広北─┐3│0  ┃
            ┣━┘   ┃
       旭川大高━┛6    ┃9
                  ┣━ 
        札幌商━┓5    │5
            ┣━┐   │  
      駒大岩見沢─┘3│0  │  
              ┣━┓ │  
         北照─┐4┃5┃ │  
            ┣━┛ ┃ │
       砂川北━┛5  ┃11│
                ┣━┘
         根室─┐1(6) │3(7) 
            ┣━┓ │
       東海大四━┛11┃7│
              ┣━┘ 
       室蘭大谷───┘3
北海道から推薦されたのは4校。1校の出場枠を全道大会優勝で好投手の岡崎を擁する
北海と準優勝の砂川北の2校で検討。 直接対決に敗れた砂川北は選出されるに値する
決定的な要素はないとして補欠校へ。優勝した北海が順当に当選となった。

東北


   盛岡大付(岩1)━━━┓7(7)
              ┣━┐ 
     相馬(福2)━┓4│0│
            ┣━┘ │
 秋田経法大付(秋2)─┘3  │0 
                ┣━┐
    東北(宮2)━┓10  ┃1│
            ┣━┓ ┃ │
   青森山田(青1)─┘6┃5┃ │
              ┣━┛ │
   日大山形(山1)───┘4(10)│1
                  ┣━ 
  仙台育英(宮1)━━━┓11(7) ┃9
              ┣━┓ ┃
    青森北(青2)─┐3│4┃ ┃
            ┣━┘ ┃ ┃
    金足農(秋1)━┛4  ┃2┃
                ┣━┛
     羽黒(山2)─┐5  │1
            ┣━┐ │
   専大北上(岩2)━┛11│2│
              ┣━┘
  清陵情報(福1)━━━┛7
推薦15校の中から選ばれるのは2校。まずあっさりと当選を決めたのが東北大会優勝で
高い総合力を誇る仙台育英。2校目は準優勝の東北とベスト4の清陵情報、盛岡大付の
3校の争いとなり、まず盛岡大付が大会成績から脱落。東北と清陵情報との間で比較が
行われた結果、優勝した仙台育英に大敗した東北が落選、善戦した清陵情報が当選
という形となった。地域性が影響されたのもあるが、創立7年目の新興勢力という点も
清陵情報にとって有利に動いたようだ。東北は補欠校へ。

関東


  水戸短大付(茨1)─┐5
            ┣━┓
 東海大相模(神2)━┛9┃8
              ┣━┓
    柏陵(千1)━┓12│2┃
            ┣━┘ ┃
    足利工(栃2)─┘5(8) ┃5
                ┣━┐
 山梨学院大付(山1)─┐4  │1│
            ┣━┓ │ │
    鷲宮(埼2)━┛12┃9│ │
              ┣━┘ │
   前橋工(群1)━┓7│8  │
            ┣━┘   │
  宇都宮学園(栃3)─┘4    │4
                  ┣━ 
    大宮東(埼1)━┓3(10)  ┃7
            ┣━┐   ┃
   土浦日大(茨2)─┘2│0(7) ┃
              ┣━┓ ┃
  桐蔭学園(神1)━┓6┃7┃ ┃
            ┣━┛ ┃ ┃
   伊勢崎工(群2)─┘0  ┃6┃
                ┣━┛
     吉田(山2)─┐8  │2
            ┣━┓ │
   銚子商(千2)━┛9┃9│
              ┣━┘
   作新学院(栃1)───┘1(7) 
関東からは推薦18校、出場枠5校。関東大会優勝の桐蔭学園は総合力で他の学校を
圧倒していると高い評価。文句なしの当選。準優勝の東海大相模も実績からしてまったく
問題なく当選。続いてベスト4進出の2校、スラッガー・沢井がいる銚子商、近隣市町村
出身の選手たちで形成される鷲宮が当選。 残った1校の枠を前橋工、柏陵、大宮東、
土浦日大、吉田の5校で比較、議論が行われた結果、総合力で一歩上回り、また地域性
も加味され前橋工が5校目で当選した。県大会1位ながら地域性により選考から
洩れた柏陵が補欠校へ。

東京


        法政一───┐1   
              ┣━┐     
        関東一━━━┛2│1
                ┣━┐    
       明大中野───┐6┃5│ 
              ┣━┛ │
         堀越━┓8┃8  │
            ┣━┛   │
         明治─┘4    │0(5)
                  ┣━┐ 
         南野─┐0(5)   ┃10│
            ┣━┓   ┃ │
        桜美林━┛11┃7  ┃ │
              ┣━┐ ┃ │
         淵江───┘1│0┃ │
                ┣━┛ │ 
        帝京━━━┓5┃12(5) │ 
              ┣━┛   │
       早稲田実───┘3(10)  │3
                    ┣━ 
         京華───┐1(7)     ┃5 
              ┣━┐   ┃ 
         明星━━━┛9│4  ┃
                ┣━┐ ┃ 
        日大三───┐8┃8│ ┃ 
              ┣━┛ │ ┃ 
        中大付─┐1┃10  │ ┃ 
            ┣━┛   │ ┃ 
       国士舘━┛11(8)   │7┃ 
                  ┣━┛ 
       日体荏原━┓9    ┃9 
            ┣━┐   ┃ 
         高輪─┘3│5(6) ┃ 
              ┣━┓ ┃ 
        創価━━━┛15┃13┃  
                ┣━┛  
         修徳━━━┓6│4(7) 
              ┣━┘   
        駒大高───┘1
東京からは推薦4校、出場枠2校。 東京大会優勝の創価と準優勝の帝京の2校が
ベスト4以下の他の学校を実力で圧倒しているとの評価。すんなりと議論はまとまり、
創価と帝京の2校が甲子園出場の切符を手にした。両校甲子園でも優勝候補に
挙げられる。補欠校は国士舘。

     

北信越


    高田工(新1)───┐4
              ┣━┐
   敦賀気比(福1)─┐0┃6│
            ┣━┛ │
   富山中部(富3)━┛1  │2(8)
                ┣━┐
   富山第一(富2)─┐1  ┃11│
            ┣━┓ ┃ │
    金沢(石2)━┛6┃8┃ │
              ┣━┛ │
   松商学園(長1)───┘7  │3
                  ┣━ 
    星稜(石1)━━━┓5  ┃6
              ┣━┓ ┃
     新湊(富3)─┐2│1┃ ┃
            ┣━┘ ┃ ┃
     北陸(福2)━┛7  ┃5┃
                ┣━┛
     加茂(新2)─┐2  │1
            ┣━┐ │
    松本工(長2)━┛8│3│
              ┣━┘
   富山商(富1)━━━┛4
北信越から推薦されたのは15校、出場枠は2校。まず北信越大会で優勝した星稜は
攻走守どれをとっても高レベル、文句なしの当選。大会成績を見た限りでは2校目は金沢
であっさり決まってもおかしくないところだが、ベスト4で富山1位の富山商が投手力と
守備力で優れているとされ浮上。金沢との比較に入った。その結果、地域性が決め手と
なり富山商が2校目で当選した。昨年と同じ決勝カードだったが、今回は石川の両校に
多少の戦力差があるとの判断となり金沢は補欠校にまわることになった。

東海


    大府(愛1)━━━┓7 
              ┣━┐ 
   沼津学園(静2)━┓2│5│
            ┣━┘ │
    大垣商(岐3)─┘1(10)│1 
                ┣━┐
     星城(愛3)─┐0(7) ┃2│
            ┣━┐ ┃ │
  宇治山田商(三2)━┛8│3┃ │
              ┣━┛ │
  県岐阜商(岐1)━━━┛6(10)│5
                  ┣━ 
    三重(三1)━━━┓10(6) ┃11
              ┣━┓ ┃
    中京商(岐2)━┓4│0┃ ┃
            ┣━┘ ┃ ┃
    静清工(静3)─┘3  ┃9┃
                ┣━┛
     紀南(三3)━┓8  │1(7) 
            ┣━┐ │
     豊川(愛2)─┘1│2│
              ┣━┘
  東海大工(静1)━━━┛12(7) 
推薦された12校の中から3校を選ぶ。まず東海大会優勝の三重は高い総合力、また県
1位という点もあり議論に入るまでもなく当選を決めた。続いて選考対象に挙がったのが
、準優勝の県岐阜商、ベスト4の大府と東海大工。この3校から残った2枠を選ぶ。
大会成績だけでは資料に乏しいとなり、3校の県大会まで遡ったデータを引っ張り出して
検討したところ、東海大工が脱落する形となった。その結果、県岐阜商が2校目、
大府が3校目でそれぞれ当選した。東海大工は補欠校へ。

近畿


    市岡(大2)━┓9
            ┣━┐
    比叡山(滋1)─┘2│6(8) 
              ┣━┐
    浪速(大3)─┐3┃13│
            ┣━┛ │
    伊都(和1)━┛4  │1
                ┣━┐
   京都成章(京2)─┐0(5) ┃3│
            ┣━┐ ┃ │
    郡山(奈2)━┛12│2┃ │
              ┣━┛ │
     南部(和3)─┐0┃6  │
            ┣━┛   │
  神港学園(兵1)━┛9    │1
                  ┣━ 
 智弁和歌山(和2)━┓5    ┃9
            ┣━┐   ┃
     東山(京1)─┘3│2  ┃
              ┣━┐ ┃
    育英(兵3)━┓6┃5│ ┃
            ┣━┛ │ ┃
   智弁学園(奈1)─┘0  │0┃
                ┣━┛
    八幡商(滋2)─┐2  ┃4
            ┣━┓ ┃
  PL学園(大1)━┛6┃6┃
              ┣━┛
  報徳学園(兵2)━┓5│4
            ┣━┘
   福知山商(京3)─┘3
近畿から推薦されたのは18校。出場枠7校。まず近畿大会優勝のPL学園が早くも当選。
大会では圧倒的な力を見せ付けた。甲子園でも優勝候補の一角だ。続いて準優勝の
神港学園も県大会1位の実績もあり問題なく当選。さらにベスト4進出の2校、育英は
長打力を、伊都は機動力をそれぞれ評価され実力も申し分なしとの見解から当選。
ここからが議論伯仲。郡山、市岡、智弁和歌山、報徳学園の4校で残った3校の枠を争う。
堅実な守備が評価され、また地域性という条件も重なって郡山が最初に抜け出し5校目
の当選。6校目は優勝したPL学園と競り合った報徳学園が浮上した。選考の当落線上で
ある大会ベスト8で敗れた学校が同一府県からの3校目として選出されるのは極めて稀で
あり、被災地枠と批判する声もあったが、実力重視で選考した結果だから特に問題ない。
最後の枠を市岡か智弁和歌山のどちらを選ぶかで意見が分かれた。総合力で比較する
とやや上回るとされた市岡が7校目に滑り込んだ。大会の結果を見る限りでは智弁和歌山
のほうに少し分があるように思えるが、大阪2位と和歌山2位では価値が違うのも確かだ。
補欠1位は智弁和歌山、2位は浪速。

中国


     広陵(広2)───┐1
              ┣━┓
    関西(岡1)━┓8┃5┃
            ┣━┛ ┃8
     西京(山2)─┘3  ┣━┐
                │1│
    松江商(島1)───┐3│ │
              ┣━┘ │
   倉吉産(鳥2)━━━┛4  │4
                  ┣━ 
   宇部商(山1)━━━┓6  ┃6
              ┣━┓ ┃
   淞南学園(島2)───┘3┃ ┃
                ┃3┃
    倉吉北(鳥1)━┓6  ┣━┛
            ┣━┐ │1
   岡山城東(岡2)─┘3│2│
              ┣━┘
   広島工(広1)━━━┛7
中国から推薦された15校のうち、まずは中国大会出場の10校に選考対象を絞り、ここ
から出場3校を決める。上位進出校の検討から入り、まずは優勝の宇部商が安定した
試合運びを評価され当選。準優勝の関西も左腕・吉年を擁し、また打力にも定評があり
すんなり当選。3校目はベスト4の2校、広島工か倉吉産かで検討が行われたところ、
総合力や県大会順位などが考慮され広島工が3校目として当選した。倉吉産は
補欠校へ。

四国


   今治西(愛1)━┓4
            ┣━┓
    高知商(高2)─┘0┃2
              ┣━┓
 観音寺中央(香1)━┓4│0┃
            ┣━┘ ┃
    富岡西(徳2)─┘3(13)┃1
                ┣━ 
    鳴門工(徳1)─┐4(10)│0
            ┣━┐ │
   松山商(愛2)━┛5│5│
              ┣━┘
    高知(高1)━┓5┃8
            ┣━┛
     丸亀(香2)─┘0
四国から推薦されたのは13校、出場枠は3校。四国大会で優勝し堂々の当選を決めたのが
今治西。主戦投手の藤井は全国屈指の左腕で驚異の奪三振率を誇る。早くも注目の的だ。
続いて準優勝の高知が投打のバランスの良さもプラス評価で当選。3校目の候補はベスト4
の2校、観音寺中央と松山商。投手力、守備なら観音寺中央、攻撃力なら松山商と評価が
難しいところだが、最終的には地域性の影響もあり観音寺中央の当選となった。
松山商は補欠校へ。

九州


   鹿児島実(鹿1)───┐4
              ┣━┐
     首里(沖2)━━━┛5│4(7) 
                ┣━┓
    都城商(宮1)───┐0┃13┃
              ┣━┛ ┃
    城北(熊2)━━━┛8(7) ┃9(7) 
                  ┣━┐
   長崎日大(長1)───┐4(12)│0│
              ┣━┓ │ │
   津久見(大2)━━━┛5┃8│ │
                ┣━┘ │
   佐賀東(佐1)━━━┓9│7  │
              ┣━┘   │
 九州国際大付(福北1)───┘2(7)   │7
                    ┣━ 
    藤蔭(大1)━━━┓4    ┃11
              ┣━┐   ┃
    佐賀商(佐2)───┘2│5(12)┃
                ┣━┐ ┃
  福岡工大付(福南1)───┐2┃7│ ┃
              ┣━┛ │ ┃
  日南学園(宮2)━━━┛10(7) │3┃
                  ┣━┛
   熊本工(熊1)━━━┓11(5) ┃5
              ┣━┓ ┃
     瓊浦(長2)───┘0┃10┃
                ┣━┛
   沖縄水産(沖1)───┐2│0(6) 
              ┣━┘
  鹿児島玉龍(鹿2)─┐3┃6
            ┣━┛
     鳥栖(佐3)━┛10(7) 
九州から推薦されたのは26校。まずは九州大会不出場の9校、さらに初戦敗退組
9校、ベスト8コールド負けの2校、計20校がふるいにかけられ、残ったのが6校。
ここから4校の出場校が選ばれることになった。優勝した熊本工は投打に高い
レベルを誇り文句なし。同じ熊本から準優勝の城北も破壊力のある打撃を買われ
2校目の当選。残る4校の中から2校を決める。ここで浮上したのがベスト4進出で
投打にまとまりがあると評価された日南学園。最後の1校を選ぶのが難しい。
消去法で対象校を絞ることにし、ベスト8での敗戦の試合内容(大逆転負け)を減点
とし佐賀東を選外へ。最後にベスト4ながらコールド負けした津久見か、ベスト8で
善戦した藤蔭かの大分勢2校の検討になったところ、総合力と県1位という点で
評価が上回った藤蔭が4校目の当選となった。
補欠1位校は津久見、2位校は佐賀東。