高校野球 年度別 選抜選考経過 1994年(平6年)第66回大会

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各地区 前年1993年(平5年)秋季大会の結果と選抜選考経過

(甲子園出場校・・、補欠校・・、繰上げ甲子園出場の補欠校・・、不・・不戦勝・不戦敗、備考・・
北海道


       札幌日大───┐0(7) 
              ┣━┐
       稚内大谷─┐6┃7│
            ┣━┛ │
      函館大有斗━┛9  │3
                ┣━┐
        釧路工─┐3  ┃4│
            ┣━┓ ┃ │
     駒大岩見沢━┛5┃6┃ │
              ┣━┛ │
       苫小牧工─┐7│3  │
            ┣━┘   │
        札幌南━┛11    │5
                  ┣━ 
       滝川西━┓9(7)   ┃9
            ┣━┓   ┃  
        帯広農─┘1┃11  ┃  
              ┣━┓ ┃  
        函館東─┐3│6┃ ┃  
            ┣━┘ ┃ ┃
       東海大四━┛17(7) ┃9┃
                ┣━┛
       北海道工━┓14(7) │4(10)
            ┣━┐ │
         遠軽─┘3│0│
              ┣━┘ 
         北照━┓3┃4
            ┣━┛
       旭川竜谷─┘1
近年、北海道全体のレベルアップが著しいという選考委員の評価がありながらも今大会も
出場枠はわずか1校。推薦されたのは全道大会ベスト4進出の4校。4校を比較検討した
結果、函館大有斗、北照は実力が今ひとつのため脱落。また優勝候補だった駒大岩見沢
と滝川西は大会決勝で直接対決していることから、この試合に勝って優勝した滝川西が
実績で上回り当選。補欠校は駒大岩見沢。

東北


  八戸工大一(青1)───┐3 
              ┣━┓ 
     白河(福2)─┐4┃7┃
            ┣━┛ ┃
    東北(宮1)━┛12(7) ┃1(16)
                ┣━┓
  東海大山形(山2)─┐0(7) │0┃
            ┣━┐ │ ┃
   専大北上(岩2)━┛10│2│ ┃
              ┣━┘ ┃
秋田経法大付(秋1)━━━┛3  ┃4
                  ┣━ 
    郡山商(福1)───┐1  │3
              ┣━┓ │
    仙台工(青2)─┐1┃4┃ │
            ┣━┛ ┃ │
    秋田(秋2)━┛2(11)┃6│
                ┣━┘
     大湊(青2)─┐0(7) │3
            ┣━┐ │
   山形中央(山1)━┛7│1│
              ┣━┘
   盛岡大付(岩1)━━━┛4
東北から推薦されたのは15校。ここから2校が選出される。秋からの試合内容やチーム
データが加味され、東北大会ベスト4進出の4校が選考対象に残った。まず東北大会だけで
なく神宮大会も優勝した東北が堂々の実績で文句なしの当選。本格派左腕・嶋を中心に
甲子園でも優勝候補に挙げられるだろう。2校目を決めるにあたりベスト4の盛岡大付が
打力が弱いという理由から圏外へ。秋田と秋田経法大付の秋田勢2校のどちらを選ぶかで
議論が白熱した。公式戦データで上回る秋田、ドクターK左腕・小野がいる秋田経法大付。
甲乙つけがたいところだが、文武両道で公立であることがプラス材料となり秋田が当選。
秋田経法大付は補欠校へ。

関東


   浦和学院(埼2)─┐5
            ┣━┓
  佐野日大(栃1)━┛7┃1
              ┣━┓
  常総学院(茨2)━┓3│0┃
            ┣━┘ ┃
    前橋工(群1)─┘1  ┃4
                ┣━┐
 東海大望洋(千2)━┓9  │1│
            ┣━┐ │ │
    甲府工(山1)─┘6│0│ │
              ┣━┘ │
    鉾田一(茨3)─┐2┃4  │
            ┣━┛   │
    横浜(神1)━┛3(11)  │2
                  ┣━ 
     小山(栃2)━┓1(12)  ┃15
            ┣━┐   ┃
  春日部共栄(埼1)─┘0│7  ┃
              ┣━┓ ┃
山梨学院大付(山2)━┓4┃11┃ ┃
            ┣━┛ ┃ ┃
   千葉英和(千1)─┘2  ┃4┃
                ┣━┛
  桐蔭学園(神2)━┓7(7) │3
            ┣━┓ │
     太田(群2)─┘0┃3│
              ┣━┘
   土浦日大(茨1)───┘2
推薦19校の中から選ばれるのは5校。今回は特に関東大会での成績を重視した選考と
なった。まず優勝した山梨学院大付は優勝の実績に加え、投手2枚看板が非常に安定。
あっさりと当選を決めた。次に準優勝の佐野日大が決勝での大敗もなんのその、高い
投手力を買われ2校目の当選。続いてベスト4のともに神奈川勢、横浜と桐蔭学園が戦力
充実で地域性など関係なしと評価。3、4校目で当選した。 最後の1校の候補に挙がった
のが春日部共栄、小山、常総学院、土浦日大、東海大望洋の5校。この中からまず
春日部共栄が実力を高く評価されたものの初戦敗退では説得力不足となり脱落。同じく
土浦日大も初戦敗退を理由に脱落。続いて小山は地域性により涙を呑んだ。
最終的に常総学院か東海大望洋のどちらかを選ぶことになった。投手力に上回るとこと
から常総学院が当選した。東海大望洋は補欠校へ。

東京


       拓大一━━━┓8(8)
              ┣━┓     
      日大鶴ヶ丘───┘0┃5
                ┣━┓    
         岩倉───┐2│3┃ 
              ┣━┘ ┃
         堀越━┓15┃6  ┃
            ┣━┛   ┃
         南野─┘2(5)   ┃6
                  ┣━┓ 
        八王子───┐3  │4┃
              ┣━┐ │ ┃
       早稲田実━━━┛7│3│ ┃
                ┣━┘ ┃
        中大付───┐0┃9  ┃
              ┣━┛   ┃ 
       日大三━┓4┃10(7)   ┃ 
            ┣━┛     ┃
      芝浦工大高─┘0      ┃20
                    ┣━ 
         錦城───┐0(8)     │6 
              ┣━┓   │ 
     東海大菅生━━━┛9┃8  │
                ┣━┓ │ 
       東亜学園───┐1│5┃ │ 
              ┣━┘ ┃ │ 
       安田学園─┐2┃8(7) ┃ │ 
            ┣━┛   ┃ │ 
         帝京━┛4(10)  ┃6│ 
                  ┣━┘ 
        関東一───┐3  │3 
              ┣━┓ │ 
         創価━━━┛8┃17│ 
                ┣━┘ 
         修徳━━━┓6│0(5) 
              ┣━┘  
        国士舘━┓6│4    
            ┣━┘   
         雪谷─┘5(12)
東京枠2校を選ぶのに推薦されたのは東京大会ベスト4進出の4校。まず文句なしの
当選が優勝した拓大一。主戦・早田は安定した投手で大会4試合で39点も奪った
攻撃力も非常に魅力だ。2校目を残った3校の中から比較検討した結果、創価が大会
成績から落選。決勝で大敗した東海大菅生とベスト4で善戦した日大三の戦力分析
により、打率、防御率等の主要データで上回った日大三が当選した。東海大菅生は
決勝で大敗したことでデータ、印象ともに落としてしまい補欠校へ回った。

北信越


   敦賀気比(福1)───┐1(14)
              ┣━┐
   東海大三(長2)━┓3┃2│
            ┣━┛ │
  糸魚川商工(新2)─┘0  │1
                ┣━┓
     北陸(福3)─┐4  ┃3┃
            ┣━┓ ┃ ┃
    金沢(石2)━┛5┃5┃ ┃
              ┣━┛ ┃
     桜井(富1)───┘3  ┃2
                  ┣━ 
  松商学園(長1)━━━┓3  │1
              ┣━┐ │
    福井商(福2)━┓8│2│ │
            ┣━┘ │ │
    魚津工(富2)─┘0(7) │0│
                ┣━┘
     丹生(福3)─┐1  ┃2
            ┣━┐ ┃
     中越(新1)━┛6│3┃
              ┣━┛
    星稜(石1)━━━┛8
推薦17校のうち、まず北信越大会に出場した学校に選考対象を限定。さらにはいずれも
投手力が高いベスト4の4校が最終的な候補に挙がった。ここから北信越枠2校を選ぶ。
2年連続優勝を成し遂げた金沢がまず当選。続いて2校目の選出へ。準優勝した星稜だ
が、すでに当選した金沢と同じ石川勢という地域性という理由ですんなり当選とはならな
かった。星稜、長野勢の東海大三、松商学園の計3校から慎重に比較検討された結果、
星稜は県大会で金沢を降していること、また試合運びのうまさ等で高い評価を得て、
地域性の壁を押しのけ当選となった。補欠校は長野勢のどちらかとなったが、県大会
順位により松商学園となった。

東海


  岐阜第一(岐1)━━━┓3
              ┣━┐
     中京(愛2)─┐2│1│
            ┣━┘ │
    掛川工(静3)━┛3(10)│0
                ┣━┓
   掛川西(静1)━━━┓5┃6┃
              ┣━┛ ┃
   日生第二(三2)─┐4│1  ┃
            ┣━┘   ┃
   美濃加茂(岐3)━┛6    ┃6
                  ┣━ 
   桑名西(三1)━━━┓5  │2
              ┣━┓ │
   県岐阜商(岐2)─┐5│3┃ │
            ┣━┘ ┃ │
     弥富(愛3)━┛6  ┃4│
                ┣━┘
    大府(愛1)━━━┓2│1
              ┣━┘
   常葉菊川(静2)─┐3│0
            ┣━┘
     三重(三3)━┛5
東海は推薦12校。東海大会での成績と各校の戦力分析によりベスト4進出の4校が最終
選考に残った。このなかから出場枠3校を選ぶ。まず優勝した掛川西は総合力に優れて
いるとされ難なく当選。続いて当選したのは初出場となる桑名西。準優勝の実績と主戦・
伊藤竜の活躍が評価された。最後の1校をベスト4の大府と岐阜第一の間で検討。
その結果、投手力は互角ながら総合力では一日の長があるということで愛知1位の大府
が3校目に滑り込んだ。岐阜第一は補欠校へ。

近畿


    北陽(大2)━┓3
            ┣━┓
     長浜(滋3)─┘1┃4
              ┣━┓
 智弁和歌山(和1)━┓8│2┃
            ┣━┘ ┃
   大産大高(大3)─┘0(7) ┃7
                ┣━┐
  神戸弘陵(兵1)━┓1  │6│
            ┣━┓ │ │
    鳥羽(京2)─┘0┃2│ │
              ┣━┘ │
    八幡商(滋1)─┐3│0  │
            ┣━┘   │
   高田商(奈2)━┛4    │0
                  ┣━ 
    北嵯峨(京1)─┐3    ┃2
            ┣━┐   ┃
    石山(滋2)━┛6│3  ┃
              ┣━┐ ┃
   智弁学園(奈1)─┐0┃4│ ┃
            ┣━┛ │ ┃
   姫路工(兵2)━┛4  │4┃
                ┣━┛
  PL学園(大1)━┓5  ┃10
            ┣━┓ ┃
     五條(奈3)─┘0┃7┃
              ┣━┛
   神港学園(兵3)─┐0│1
            ┣━┘
    箕島(和2)━┛7(8)
近畿から推薦されたのは18校。出場枠は7校。近畿大会決勝を独占した大阪勢2校の
レベルの高さが際立つ。優勝したPL学園、準優勝の北陽は満場一致の推挙により早くも
当選。ここで先に選考から除外する学校を選ぶ。初戦敗退組から試合内容で減点された
大産大高、神港学園、五條、智弁学園の4校が外された。再び上位進出の学校に目を
向け、ベスト4の兵庫勢2校、神戸弘陵と姫路工が当選した。ベスト4の4校の当選の次に
浮上したのが智弁和歌山。優勝したPL学園に匹敵すると言っても良い高い総合力が決め手
となって5校目の当選。ここでまたも選考対象外の学校を決める。北嵯峨と長浜の2校が
打力の弱さを指摘され脱落。石山、八幡商、高田商、箕島、高田商、鳥羽の5校から残った
2枠が選ばれることになった。大会成績を重視した結果、1勝した高田商と石山と箕島が
残り、箕島は地域性により外され高田商、石山が当選し7校が決まった。
箕島が補欠1位校、鳥羽が補欠2位校となった。

中国


     浜田(島1)───┐2
              ┣━┐
    岩国工(山2)─┐7┃3│
            ┣━┛ │0
    広陵(広1)━┛10  ┣━┐
                ┃7│
 岡山理大付(岡2)━━━┓5┃ │
              ┣━┛ │
    鳥取西(鳥1)───┘0  │6
                  ┣━ 
   広島商(広2)━━━┓4(11)┃10
              ┣━┓ ┃
  岡山城東(岡1)───┘3┃ ┃
                ┃4┃
   江の川(島2)━┓5  ┣━┛
            ┣━┓ │2
      光(山1)─┘0┃9│
              ┣━┘
      境(鳥2)───┘2(7)
推薦15校のうちまず中国大会に出場できなかった5校を除外。まずは大会出場10校に
選考対象を絞る。さらに初戦敗退組から接戦で敗れた岡山城東以外の5校が除外された。
残った5校から出場枠3校を決める。まず当選を決めたのが優勝した広島商。県大会2位
ながら全国区の実力があると評価も高い。準優勝の岡山理大付も実績、戦力ともにまったく
問題なく当選。残った広陵、江の川、岡山城東の中から残り1校が選ばれることになり、
チームデータを比較した結果江の川が一番優れているとなり、3校目で当選した。補欠校は
1位が広陵、2位が岡山城東。

四国


     新野(徳2)─┐2
            ┣━┓
  尽誠学園(香1)━┛3┃4
              ┣━┐
   松山聖陵(愛2)─┐2│1│
            ┣━┘ │
   高知商(高1)━┛3(12)│1
                ┣━ 
    高知(高2)━┓3  ┃8
            ┣━┐ ┃
     鳴門(徳1)─┘1│0┃
              ┣━┛
    高松商(香2)─┐1┃3
            ┣━┛
  宇和島東(愛1)━┛8
四国推薦12校から3校の出場校を決める。まず選考対象を四国大会出場8校へ。大会優勝で
全国Aクラスの戦力と名高い宇和島東が堂々の当選。 準優勝の尽誠学園も決勝では大敗した
ものの、潜在能力はかなりのものと見られ当選。残り6校のうち、初戦敗退4校がまず脱落。
高知商と高知の高知勢で最後のイスが争われた結果、県順位が決め手となって高知商が
3校目で当選した。高知は高知商との直接対決で2回敗れたのが決定的なダメージとなって
補欠校へ。

九州


   延岡学園(宮1)━━━┓6
              ┣━┐
   佐世保工(長2)───┘3│1
                ┣━┐
    佐賀東(佐1)───┐5┃7│
              ┣━┛ │
   熊本工(熊2)━━━┛7  │1
                  ┣━┐
   別府大付(大1)───┐1  ┃5│
              ┣━┐ ┃ │
 鹿児島商工(鹿2)━━━┛5│1┃ │
                ┣━┛ │
   那覇商(沖1)━━━┓9┃5  │
              ┣━┛   │
  福岡大大濠(福南1)───┘4    │4
                    ┣━ 
  鹿児島実(鹿1)━━━┓11(7)   ┃8
              ┣━┓   ┃
    北中城(沖2)───┘4┃10  ┃
                ┣━┓ ┃
   専大玉名(熊1)───┐3│6┃ ┃
              ┣━┘ ┃ ┃
   鶴崎工(大2)━━━┛6  ┃4┃
                  ┣━┛
    波佐見(長1)───┐2(7) │2
              ┣━┐ │
    佐賀北(佐2)━━━┛11│2│
                ┣━┘
   小倉東(福北1)━━━┓9┃8
              ┣━┛
   日章学園(宮2)─┐3│2
            ┣━┘
     石川(沖3)━┛10(7) 
九州から推薦された学校は25校。ここから4校を選ぶにあたりまず対象を九州大会
ベスト8以上の8校へ。さらにベスト8での4試合の内容から勝者と敗者の実力差が
大きいと判断された。結果、優勝の鹿児島実、準優勝の那覇商、ベスト4の小倉東、
熊本工のベスト4進出校の4校がそのまま当選した形となった。当落線上の重要な
ポイントであるベスト8での試合で点差がついたことで、あっさりと4強4校で出場校が
まとまった結果になった。補欠校は1位が鶴崎工、2位は福岡―田村のバッテリーが
注目された鹿児島商工。