高校野球 2006年夏 第88回選手権大会 展望

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もう3年も球場で観戦していない私がいろいろ語るのも説得力のない話ですが、今大会の展望と、各ブロックの
勝者であるベスト8進出校を予想してみました。
各ブロックのベスト8進出校予想
 
組み合わせ1
 
選抜ベスト8に残った日本文理と、打線の爆発で明徳義塾の
牙城を崩した高知商がリードか。これまで新潟勢は弱小県と
言われてきたが、今年の日本文理は選抜に続き新潟の歴史を
かえる実力があるといえる。投手陣はスライダーの良い横山に
140キロ級の速球派の右腕・栗山、さらに後にも信頼の
おける投手がいて投手4本柱を形成している。
攻撃陣も振りがするどく、小技もうまい印象があった。
新潟勢としては今まで見たことのないようなパワーを感じる。
なんといっても選抜でベスト8までいったという自信が強みだ。
日本文理が勝ち上がると予想。

組み合わせ2 もっとも激戦のブロックだ。優勝候補がかたまり、この
ブロックを勝ち上がったころには、くたくたになってしまわないか
心配だ。初日の横浜VS大阪桐蔭の試合で、この大会の行方を
左右するほどの影響があるのではないか。両校速球には滅法強い
印象があり、2回戦では早稲田実、3回戦では清峰との勝負に
なると見ているが、いずれにしても相手は打撃戦を覚悟したほうが
良いだろう。横浜や大阪桐蔭の打線を封じるには、力で勝負に
いってはまず勝ち目がない。そこそこ厳しいコース(同じコース)
に速いボールと緩いボールをいつでも投げ分けられるコントロール
を持った投手がこういう打線には有効ではないかと考える。
横浜が勝ち上がると予想。

組み合わせ3 宮城大会で大激戦を制した仙台育英は、もう少し日程に余裕の
あるくじを引きたかったところだが、投手力・打撃力のレベルは
かなり高いようだ。予選で燃え尽きていなければ波に乗ることも
十分ありえる。徳島予選で鳴門工を破った徳島商の打線、
試合巧者の常総学院、レベルの高い愛媛を勝ち上がった今治西
にも注目だ。選抜で優勝候補の一角に数えられた関西は選抜の
時ほど評価は高くないが、主軸の破壊力は全国有数だ。
選抜では全体的に厳しいコースは打てないという印象を
受けたが、この夏はさらに打線もパワーアップしているだろう。
関西が勝ち上がると予想。

組み合わせ4 2年前に智弁和歌山のスタメンは半分が1年生と聞いて、一体
2年後はどんなチームになるのか、と思っていたが、それが今年
のチームだ。いつもの強力打線に加え、例年よりも投手陣は安定。
さらに大舞台での経験も豊富で、この夏の期待はかなりのものだ。
3回戦でプロ注目右腕・大嶺擁する八重山商工との試合に
なるのではないだろうか。しかし打線がもっとも調子が良いと
思われる3回戦〜ベスト8あたりで智弁和歌山打線を封じるのは
かなり困難だと思われる。やはり打撃戦に持ち込んで、相手の
ミスを誘う試合運びが必要か。智弁和歌山は優勝候補には
挙げられているが、全体的には明らかに過小評価だ。
智弁和歌山が勝ち上がると予想。

組み合わせ5 ここのブロックも混戦だ。例年よりも好投手がいてハイレベルな
戦いであったと思われる静岡からは名門・静岡商が復活。
本命不在の愛知を制した機動力+高校NO.1スラッガーの
堂上のいる愛工大名電。福知山成美、本荘はそれぞれ予選で
本命に競り勝って勢いに乗っているチームだ。
天理は最近甲子園での活躍はあるが、選手のレベルの高さを
考えると少しものたりない。南、谷口の投手2枚看板のころは
どれをとっても完璧なチームだったが、ミスさえ最小限に防ぐ
ことができれば上位も十分可能だ。
天理が勝ち上がると予想。

組み合わせ6 3連覇を狙う駒大苫小牧にとって、他の優勝候補の組み合わせ
を考えると、相当恵まれたくじを引いたと言える。3連覇が
かなり現実味を帯びてきた気がしている。これで相手は
万全の状態のプロ注目投手田中を攻略する必要が出てきた。
彼の最大の武器である高速のスライダーを見極めるのは相当
難しいだろう。追い込まれてからのスライダーを振るなという
のは無理だ。2ストライク後にバットを振り始めた瞬間
「しまった」と思ったらとにかくなんとしてでも食らいついて
ファールにするという気合が必要だ。あとは右打ちの徹底か。
現時点では駒大苫小牧が一番全国制覇に近い位置にいる。
駒大苫小牧が勝ち上がると予想。

組み合わせ7 この4校に関しては予備知識がないので、予想が難しい。
注目度が低い印象は否めないが、2001年夏の近江も同じような
評価からあれよあれよという間に決勝まで勝ち上がった
ことを考えると、決して侮ることはできない。
この2試合でできるだけ波に乗りたいところだ。
佐賀商が勝ち上がると予想。

組み合わせ8 投手は速い球を投げ、打者は速い打球を打つ。細かいことは
苦手。ひたすら力でねじ伏せる。帝京というとそんなイメージが
あるが、今年はこの豪快な野球に加え機動力に自信を持つ。
豪快さと脆さがいつも同居していたが、今年のチームは
面白い。また帝京は夏の甲子園でやたら強い(22勝6敗)のも
特徴だ。初戦相手の如水館は近年急速に力をつけてきた学校
だが、まだまだ甲子園で思うように活躍できていない。
帝京戦に勝てば一気に躍進ということも考えられる。
帝京が勝ち上がると予想。

私の予想はこんな感じですが、昨年の予想は8校中5校が当たっていました。今回も4〜6校当たるのでは
ないでしょうか。予想外の結果が出るのもまた、高校野球の面白さのひとつです。