高校野球 年度別 選抜選考経過 1998年(平10年)第70回大会

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各地区 前年1997年(平9年)秋季大会の結果と選抜選考経過

(甲子園出場校・・、補欠校・・、繰上げ甲子園出場の補欠校・・、不・・不戦勝・不戦敗、備考・・
北海道


       北見北陵─┐11
            ┣━┐
       釧路江南━┛12│1(11) 
              ┣━┐
        函館工━┓12┃2│
            ┣━┛ │
       札幌第一─┘4(8) │0(7)
                ┣━┐
         北海━┓6  ┃7│
            ┣━┐ ┃ │ 
        滝川西─┘5│2┃ │ 
              ┣━┛ │ 
       旭川竜谷─┐2┃4  │
            ┣━┛   │
      苫小牧東━┛12(6)   │1
                  ┣━ 
        帯広農━┓4    ┃5
            ┣━┐   ┃
       稚内大谷─┘3│2  ┃
              ┣━┐ ┃ 
       北見工━┓5┃5│ ┃
            ┣━┛ │ ┃
       東海大四─┘3  │3┃
                ┣━┛
         知内─┐4  ┃6
            ┣━┓ ┃
        北照━┛6┃4┃
              ┣━┛
       北海道工─┐4│1
            ┣━┘
      駒大岩見沢━┛7
北海道から推薦されたのは全道大会ベスト4進出の4校。出場枠は、記念大会でありまた
寒冷地ということも考慮されて1校増の2校(北海道から出場枠が2校というのは普通の
数字だ。2校枠になるのに寒冷地考慮という理由が出てくるほど北海道の野球レベルが
低く見られているということだろう)。高い打率を誇る優勝の北照はまず当選。
次にベスト4でのコールド負けを理由に函館工が選外に。残り1校の枠が準優勝の
苫小牧東かベスト4の北見工のどちらかに絞られた結果、戦力データ、実績で上回った
苫小牧東が2校目で選出された。北見工は補欠校へ。

東北


  専大北上(岩1)━━━┓9(7) 
              ┣━┓ 
    山形商(山3)━┓6│1┃  
            ┣━┘ ┃9  
   聖光学院(福3)─┘0  ┣━┐
                │8│
   二本松工(福2)───┐2│ │  
              ┣━┘ │   
     秋田(秋1)━━━┛5  │2
                  ┣━┓
    弘前実(青2)━━━┓20(7) ┃5┃
              ┣━┐ ┃ ┃ 
     千厩(岩3)───┘1│0┃ ┃ 
                ┣━┛ ┃ 
  仙台育英(宮2)━━━┓5┃7  ┃
              ┣━┛   ┃
   日大山形(山1)───┘3    ┃2
                    ┣━ 
   日大東北(福1)───┐1    │1
              ┣━┓   │
   秋田商(秋2)━━━┛6┃6(10)│
                ┣━┐ │
    山形南(山2)━━━┓3│5│ │
              ┣━┘ │ │
    仙台工(宮1)───┘2(12)│2│
                  ┣━┘
  光星学院(青1)━━━┓3  ┃5
              ┣━┓ ┃
    金足農(秋3)───┘1┃ ┃
                ┃9┃
     仙台(宮3)━┓6  ┣━┛
            ┣━┓ │0(7) 
  八戸工大一(青3)─┘0┃11│
              ┣━┘
    一関一(岩2)───┘3(7) 
東北から推薦されたのは18校。出場枠は例年どおり2校。まず東北大会で優勝した
仙台育英が右腕2投手の安定感と実績を買われて当選。2校目の候補に挙がった
のが準優勝の光星学院、ベスト4の秋田商、 専大北上、さらにベスト8の山形南、
秋田を加えた計5校。ベスト8の結果では実力を評価されるには至らず2校が脱落。
残った3校のうち、もっとも高い実力があると評価された光星学院が2校目の当選
を決めた。補欠1位校が秋田商、2位校が専大北上。

関東


   宇都宮南(栃2)─┐0
            ┣━┐
  太田市商(群1)━┛5│6
              ┣━┓
  日大藤沢(神2)━┓4┃8┃
            ┣━┛ ┃
     柏陵(千1)─┘3(11)┃5
                ┣━┐
  春日部共栄(埼2)─┐3  │4│
            ┣━┓ │ │ 
  常総学院(茨1)━┛4┃4│ │
              ┣━┘ │
    横浜商(神3)─┐5│3(10)│
            ┣━┘   │
  日本航空(山1)━┛8    │1
                  ┣━ 
    高崎商(群2)─┐2(11)  ┃2
            ┣━┓   ┃
  浦和学院(埼1)━┛3┃11(5) ┃(10)
              ┣━┐ ┃
     吉田(山2)━┓19│0│ ┃
            ┣━┘ │ ┃
     葛生(栃1)─┘3(5) │0┃
                ┣━┛
    水戸商(茨2)━┓7  ┃9(7) 
            ┣━┐ ┃
    銚子商(千2)─┘4│1┃
              ┣━┛
    横浜(神1)━━━┛11(6) 
推薦18校で出場枠は5校。関東大会優勝、さらには明治神宮大会でも優勝した横浜は
実績、また堅い守りを中心とした戦力も全国屈指と評価されて文句なしの当選。
準優勝の日大藤沢も横浜に惜敗した実力はかなりのものとされ神奈川勢2校目の
当選。次いでベスト4の2校に目が向けられ、常総学院、浦和学院ともに戦力的に問題
なしとされ3、4校目で当選した。ベスト8で惜しくも敗れた日本航空と太田市商の2校で
最後の5校目のイスが争われることになり、これが難航した。県大会から練習試合の
結果まで選考評価の対象とした結果、練習試合での直接対決で勝っていること、
さらに選出されれば甲子園初出場となるということで日本航空が5校目で選ばれた。
太田市商は補欠校へ。

東京


        創価━━━┓12(7) 
              ┣━┓
         成蹊─┐2│1┃ 
            ┣━┘ ┃12(10) 
         大島━┛3  ┣━┓
                │10┃ 
        関東一───┐5│ ┃
              ┣━┘ ┃
       東亜学園━━━┛6  ┃9
                  ┣━┐
        堀越━━━┓6  │5│
              ┣━┓ │ │ 
         錦城───┘5┃ │ │ 
                ┃9│ │
       実践学園─┐4  ┣━┘ │ 
            ┣━┐ │2(8) │
        日大二━┛6│3│   │
              ┣━┘   │
         立川━━━┛5(11)  │4
                    ┣━ 
         帝京━━━┓5(11)  ┃5
              ┣━┐   ┃
        拓大一━┓11│4│   ┃
            ┣━┘ │2(13)┃
        八王子─┘8  ┣━┐ ┃
                ┃3│ ┃
       駒場学園───┐1┃ │ ┃
              ┣━┛ │ ┃
     国学院久我山━━━┛5  │4┃
                  ┣━┛
       国士舘━━━┓7(7) ┃8
              ┣━┓ ┃
         岩倉───┘0┃ ┃
                ┃9┃
         城西━┓8  ┣━┛
            ┣━┐ │2(8) 
        桜美林─┘5│1│
              ┣━┘
     二松学舎大付━━━┛5
東京から推薦されたのは4校。ベスト4進出の4校から出場枠2校を選ぶ。東京大会
優勝の国士舘は強打と足を絡めた高い攻撃力をはじめ、総合力は全国有数。
3年連続で選出された。残りの1枠を準優勝の創価、ベスト4の堀越、国学院久我山
の3校の間で検討。その結果、高い攻撃力と主戦投手以外に安定したリリーフ投手
の魚谷を擁する創価が準優勝の実績もあり当選した。補欠校は堀越。


北信越


  敦賀気比(福1)━━━┓4
              ┣━┓
   松商学園(長1)━┓16│1┃
            ┣━┘ ┃
    高田工(新4)─┘3(7) ┃8
                ┣━┓
  北陸大谷(石2)━┓15(7) │7┃
            ┣━┓ │ ┃
    新潟南(新2)─┘5┃5│ ┃
              ┣━┘ ┃
    高岡商(富1)───┘2  ┃6
                  ┣━ 
  新発田農(新1)━━━┓8(7) │5
              ┣━┓ │
     若狭(福2)─┐2│0┃ │
            ┣━┘ ┃ │
    富山商(富2)━┛3(10)┃11│
                ┣━┘
   日本文理(新3)─┐0  │0(7) 
            ┣━┓ │
   上田西(長2)━┛5┃2│
              ┣━┘
   金沢市工(石1)───┘1(11) 
北信越から推薦されたのは18校。出場枠2校。北信越大会優勝の敦賀気比は全国で
見ても有数の戦力とされあっさりと当選。準優勝の新発田農は富樫―加藤という全国屈指
のバッテリーがいるということで注目、実績も文句なしということで当選した。今回は大会
で決勝を戦った2校が選考されるにふさわしい非常に魅力のある学校だったということ
だろう。ほとんど議論にもならずに2校の選出が決まった。補欠校は1位が北陸大谷、2位
が上田西。

東海


   豊田西(愛1)━━━┓2
              ┣━┓
  清水市商(静2)━┓8│0┃
            ┣━┘ ┃
     三重(三3)─┘1(7) ┃3(12)
                ┣━┓
     加茂(岐2)─┐4  │2┃
            ┣━┐ │ ┃
     大府(愛3)━┛8│2│ ┃
              ┣━┘ ┃ 
    鈴鹿(三1)━━━┛3  ┃4
                  ┣━ 
   島田商(静1)━━━┓12(5) │2
              ┣━┓ │
     菰野(三2)─┐2│2┃ │
            ┣━┘ ┃ │
   岐阜三田(岐3)━┛6  ┃8│
                ┣━┘
 愛工大名電(愛2)━┓10  │1(7) 
            ┣━┓ │
     静岡(静3)─┘3┃8│
              ┣━┘
    中京商(岐1)───┘7
東海は例年どおり推薦12校の出場枠3校。安定した投手2人を擁する豊田西が東海大会
を制したこともあり文句なしの当選。2校目は準優勝の島田商がコールド勝ち2試合という
圧倒的な打力を見せたこともあり当選。57年ぶりとなる選抜出場を決めた。 3校目は通常
何校かの候補が挙がるものだが、今回は優勝した豊田西にベスト4で敗れた鈴鹿が
試合内容と投手を含めた守りで他校よりも大きくリードしているとされすぐに当選が決定
した。補欠校は愛工大名電。

近畿


   阪南大高(大1)─┐1(10)
            ┣━┐
    近江(滋2)━┛4│3
              ┣━┓
  報徳学園(兵2)━┓5┃5┃ 
            ┣━┛ ┃ 
    高田商(奈3)─┘1  ┃7
                ┣━┐
   智弁学園(奈1)─┐0(7) │6│
            ┣━┐ │ │
   関大一(大3)━┛11│0│ │
              ┣━┘ │
     桐蔭(和2)─┐1┃1(11)│
            ┣━┛   │
   京都西(京1)━┛4    │3
                  ┣━ 
  京都成章(京2)━┓8    ┃4 
            ┣━┓   ┃
     甲西(滋3)─┘0┃8  ┃
              ┣━┐ ┃
  関西学院(兵3)━┓12│7│ ┃
            ┣━┘ │ ┃
    彦根東(滋1)─┘1(6) │0┃
                ┣━┛
 智弁和歌山(和1)─┐3  ┃7(7)
            ┣━┐ ┃
  PL学園(大2)━┛6│3┃
              ┣━┛
    郡山(奈2)━┓3┃5
            ┣━┛
   滝川二(兵1)─┘0
近畿から推薦されたのは19校。出場枠はプラス1の8校。印象深いのは大阪、兵庫が
いずれも予選1位通過校が選考から洩れ、2、3位校が選出されているところだ。秋の
地区大会は選抜の予選ではない、という批判もあろうが、 出場校は近畿大会で1勝して
ベスト8に進出した8校がそのまま選出される形となっていて、特に議論をよぶこともなく
選考は終了したようだ。まず優勝の郡山は高い総合力で当選一番乗り。準優勝の報徳学園
も実績と高い攻撃力であっさりと当選。ベスト4進出から京都西が3校目の当選。続いて
ベスト8ながら実力は折り紙つきのPL学園が4校目の当選。5校目には地域性とコールド
負けで後手に回ったが、ベスト4で技巧派左腕の古岡が頼りになる京都成章が当選。
6校目には全国クラスの投手・久保がいる関大一が投手力を買われ当選。なんと69年ぶり
の甲子園。7校目は打力のある関西学院が当選。こちらも63年ぶりという久々の甲子園。
増枠となった最後の8校目は1勝したことと地域性で浮上した近江が当選した。
補欠校は1位が智弁和歌山、2位が滝川二となった。

中国


     関西(岡2)━┓12(8)
            ┣━┐
     崇徳(広4)─┘5│0(7) 
              ┣━┓
   広島商(広1)━┓8┃9┃
            ┣━┛ ┃ 
    宇部工(山2)─┘0(7) ┃6 
                ┣━┐
    江の川(島1)━┓3  │1│
            ┣━┐ │ │ 
    倉吉東(鳥3)─┘1│3│ │ 
              ┣━┘ │ 
  出雲北陵(島3)━┓5┃4  │
            ┣━┛   │
    米子西(鳥1)─┘1    │3
                  ┣━ 
    岩国(山1)━┓9(7)   ┃5
            ┣━┓   ┃
     浜田(島2)─┘2┃4  ┃
              ┣━┐ ┃
     八頭(鳥2)─┐0│1│ ┃
            ┣━┘ │ ┃
    南陽工(山3)━┛13(5) │4┃
                ┣━┛
 岡山理大付(岡3)━┓11(8) ┃5
            ┣━┓ ┃
    瀬戸内(広2)─┘2┃7┃
              ┣━┛
   近大福山(広3)─┐2│4
            ┣━┘
   倉敷商(岡1)━┛10(7) 
中国から推薦されたのは16校(おそらく中国大会出場そのままの16校)。出場枠はプラス
1の4校。近畿と同様、収まりの良い数であることから選考はそれほど難航しなかったの
ではないかと思われる。優勝の岡山理大付がまず当選。破壊力のある打線が持ち味で、
大会でもその強打を遺憾なく発揮した。準優勝の広島商は伝統のソツのない攻撃が健在。
2校目で当選した。3、4校目は守りに定評のある岩国、打線が活発な出雲北陵の
ベスト4進出の2校ですんなり決定した。補欠校は倉敷商。

四国


    香川西(香2)─┐3
            ┣━┓
   徳島商(徳1)━┛5┃12
              ┣━┐
  宇和島東(愛2)━┓10│3│
            ┣━┘ │
    高知商(高1)─┘2  │2 
                ┣━ 
  明徳義塾(高2)━┓4(12)┃3
            ┣━┓ ┃
  尽誠学園(香1)─┘2┃7┃
              ┣━┛
     鳴門(徳2)─┐3│3
            ┣━┘ 
   今治西(愛1)━┛8 
四国から推薦されたのは12校。出場枠は3校。四国大会優勝の明徳義塾は投打にバランス
が取れていて全国でも有数の戦力を誇ると評価。まず1校目の当選を決めた。惜しくも決勝で
敗れ準優勝の徳島商もチームの骨格がしっかりした好チーム。2校目で選出され3季連続の
甲子園を決めた。最後の3校目の候補にはベスト4で敗れた今治西、宇和島東の愛媛勢に
初戦で惜敗した尽誠学園の3校。この中でも一番安定感のある戦いを見せた今治西が当選。
尽誠学園が補欠1位、宇和島東が補欠2位にまわった。

九州


    大分商(大1)───┐0(5) 
              ┣━┐
    那覇商(沖4)━┓5┃11│
            ┣━┛ │1(8) 
     都城(宮2)─┘3  ┣━┐
                ┃8│
    佐賀東(佐1)───┐1┃ │
              ┣━┛ │
    東筑(福北1)━━━┛2  │0(5) 
                  ┣━┓
  沖縄水産(沖1)━━━┓5  ┃10┃
              ┣━┓ ┃ ┃
     玉名(熊2)───┘0┃9┃ ┃
                ┣━┛ ┃
  長崎日大(長1)━━━┓3│1  ┃
              ┣━┘   ┃
     川内(鹿2)───┘1    ┃2
                    ┣━ 
    樟南(鹿1)━━━┓7    │1
              ┣━┐   │
   沖縄尚学(沖2)───┘6│1  │
                ┣━┐ │
   東福岡(福南1)━━━┓8┃5│ │
              ┣━┛ │ │
   情報科学(大2)───┘0(7) │1│
                  ┣━┘
    高鍋(宮1)━━━┓11(7) ┃2(10)
              ┣━┓ ┃
   佐賀学園(佐2)───┘4┃ ┃
                ┃13┃
     名護(沖3)━┓5  ┣━┛
            ┣━┐ │3(6) 
    波佐見(長2)─┘1│4│
              ┣━┘
   九州学院(熊1)━━━┛11(8)
九州から推薦されたのは24校。近年九州勢のレベルが上がってきていることから
記念大会の増枠の恩恵を受けることになった。出場枠は5校。早速上位進出校から
当選校を決めていく。九州大会で優勝、一頭抜きん出た力を発揮した沖縄水産は
文句なしで当選。続いて準優勝の高鍋も投打に高いレベルを見せてすんなり当選。
3校目にはベスト4で惜しくも敗れた東福岡。投打の軸がしっかりしており全国でも
上位の戦力だろう。4校目には同じくベスト4の東筑。5回コールド負けの内容から
して落選も考えられたが、エース・和崎が安定していること、ベスト8以下を見ても
強力な学校がなかったこともあり当選が決まった。残る1校を樟南と長崎日大の
間で検討。その結果、チームデータで上回った樟南が当選した。長崎日大は
補欠校へ。