高校野球 年度別 選抜選考経過 1992年(平4年)第64回大会

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各地区 前年1991年(平3年)秋季大会の結果と選抜選考経過

(甲子園出場校・・、補欠校・・、繰上げ甲子園出場の補欠校・・、不・・不戦勝・不戦敗、備考・・
北海道


         知内━┓8(10) 
            ┣━┐
         遠軽─┘7│4
              ┣━┐
         虻田─┐0┃5│
            ┣━┛ │
        北海━┛8(7) │7
                ┣━┓
        旭川実─┐4  ┃8┃
            ┣━┐ ┃ ┃
       札幌第一━┛7│1┃ ┃
              ┣━┛ ┃
       小樽桜陽─┐0┃4  ┃
            ┣━┛   ┃
     駒大岩見沢━┛12(7)   ┃3
                  ┣━ 
         大麻━┓2    │2
            ┣━┐   │  
      釧路緑ヶ岡─┘1│7  │  
              ┣━┐ │  
        砂川北━┓3┃8│ │  
            ┣━┛ │ │
       稚内大谷─┘2(15)│1│
                ┣━┘
       帯広三条─┐0(7) ┃3(11) 
            ┣━┐ ┃
      函館大有斗━┛12│2┃
              ┣━┛ 
      苫小牧工━┓6┃6
            ┣━┛
       札幌清田─┘5
北海道から推薦されたのは全道大会ベスト4の4校にベスト8の札幌第一と函館大有斗を
加えた6校。そのうちベスト8どまりの2校が試合内容から脱落。残るベスト4の4校から
北海道枠1校を決める。全道大会優勝、また投打に高い評価を得た駒大岩見沢が
選出された。例年より推薦された学校が多いこともあり補欠校は例年の1校から2校へ。
補欠1位が苫小牧工、2位が北海となった。

東北


   聖光学院(福1)───┐1(15) 
              ┣━┓ 
     羽黒(山2)─┐2┃2┃
            ┣━┛ ┃
  仙台育英(宮2)━┛6  ┃3 
                ┣━┓
    秋田商(秋1)━┓5(10)│2┃
            ┣━┓ │ ┃
    盛岡商(岩2)─┘4┃3│ ┃
              ┣━┘ ┃
    弘前南(青1)───┘2  ┃8
                  ┣━ 
    米沢工(山1)───┐1(7) │0
              ┣━┓ │
    宮古(岩1)━┓3┃8┃ │
            ┣━┛ ┃ │
     田村(福2)─┘2  ┃7│
                ┣━┘
   大館鳳鳴(秋2)━┓5(10)│3
            ┣━┐ │
  八戸工大一(青2)─┘4│0│
              ┣━┘
   仙台三(宮1)━━━┛2
推薦17校から東北枠2校を選ぶ。早速選考対象校が絞り込まれ東北大会ベスト4進出校と
聖光学院の計5校の中から検討することになった。聖光学院は優勝した仙台育英と接戦を
演じたことが評価されたとはいえ総合力不足の印象は否めず脱落。残る4校の中で優勝した
仙台育英が最も全国で通用するとされ当選。2校目は準優勝でまとまりのあるチーム力が
当選の決め手となった宮古。補欠校は仙台三と秋田商の間で検討されたが、機動力に
優れているという理由から仙台三に決定。

関東


 東海大相模(神2)━┓2
            ┣━┓
     小山(栃1)─┘0┃6
              ┣━┓
    高崎工(群2)─┐1│0┃
            ┣━┘ ┃
二松学舎沼南(千1)━┛12(5) ┃7(7) 
                ┣━┓
    日立工(茨2)━┓4(10)│0┃
            ┣━┐ │ ┃
 山梨学院大付(山1)─┘1│2│ ┃
              ┣━┘ ┃
    利根商(群3)─┐6┃6  ┃
            ┣━┛   ┃
  浦和学院(埼1)━┛10    ┃8
                  ┣━ 
    横浜(神1)━┓4    │2
            ┣━┐   │
   千葉英和(千2)─┘3│1  │
              ┣━┓ │
   水戸商(茨2)━┓4┃5┃ │
            ┣━┛ ┃ │
    甲府工(山2)─┘2  ┃5│
                ┣━┘
  春日部共栄(埼2)─┐2  │4
            ┣━┐ │
   足利学園(栃2)━┛7│2│
              ┣━┘
  東農大二(群1)━━━┛7
関東勢はこの数年、好成績は残しているものの選抜で優勝、決勝進出を果たすことができず、
選考委員会からの評価も下がり気味。これを受け今大会では関東枠が例年より1校少ない
4校になるのではないか、と予想する声もあったが、結局は例年どおりの5校選出で落ち
着いた。推薦20校の中からまずは選考対象を関東大会出場の15校へ。次に初戦敗退組
から小山以外の6校も除外。残る9校の中から5校を選ぶことになった。
優勝した東海大相模、準優勝の水戸商はともに投打のバランスも良く評価が高い。まずは
この2校が当選。次にベスト4の東農大二が投手陣の厚さを買われ当選。同じくベスト4の
浦和学院はコールド負けがマイナス材料ながらも県大会1位という実績もあり4校目で当選。
最後の5校目の選考は難しいところではあるが、関東大会優勝の東海大相模を県大会で
降している横浜が滑り込みで当選となった。他の候補校は打撃の非力さがネックとなった。
補欠校は二松学舎沼南。

東京


       佼成学園───┐2   
              ┣━┓     
        帝京━━━┛7┃6(10) 
                ┣━┓    
         海城───┐2│1┃ 
              ┣━┘ ┃
         明星━┓12┃10(7) ┃
            ┣━┛   ┃
         修徳─┘4(7)   ┃7(8) 
                  ┣━┓ 
      工学院大高━━━┓13(7) │0┃
              ┣━┐ │ ┃
       日体荏原───┘6│2│ ┃
                ┣━┘ ┃
         豊南───┐2┃6  ┃
              ┣━┛   ┃ 
        国士舘━┓11┃9(7)   ┃ 
            ┣━┛     ┃
       早稲田実─┘4(7)     ┃8
                    ┣━ 
        八王子───┐3(8)     │3 
              ┣━┓   │ 
        堀越━━━┛10┃4  │
                ┣━┓ │ 
        関東一━━━┓4│2┃ │ 
              ┣━┘ ┃ │ 
         片倉━┓5│3  ┃ │ 
            ┣━┘   ┃ │ 
         創価─┘2    ┃2│ 
                  ┣━┘ 
      日大鶴ヶ丘━━━┓4  │1 
              ┣━┐ │ 
       正則学園───┘0│2│ 
                ┣━┘ 
      世田谷学園───┐6┃6  
              ┣━┛  
         岩倉─┐1┃7    
            ┣━┛   
       日大三━┛13(5) 
東京は推薦が4校、出場枠は2校。東京大会優勝の帝京は選考委員満場一致で当選。
2校目は堀越、日大三、国士舘の3校から検討された結果、準優勝の実績に加え
エース・山本の実力が高く評価され堀越が当選した。日大三は補欠校へ。

北信越


     鯖江(福1)───┐2(7) 
              ┣━┓
    野沢北(長3)─┐2┃9┃
            ┣━┛ ┃
    星稜(石1)━┛8  ┃9(7) 
                ┣━┓
    長野商(長2)─┐0  │1┃
            ┣━┐ │ ┃
    高岡商(富2)━┛3│4│ ┃
              ┣━┘ ┃
   日本文理(新1)━━━┛7  ┃9
                  ┣━ 
    富山商(富1)───┐4  │2
              ┣━┓ │
    篠ノ井(長3)─┐0┃5┃ │
            ┣━┛ ┃ │
   福井商(福2)━┛2  ┃4│
                ┣━┘
   新潟明訓(新2)─┐3  │3
            ┣━┓ │
  石川県工(石2)━┛4┃5│
              ┣━┘
   松商学園(長1)───┘2
北信越から推薦された11校のうち、早速選考対象を北信越大会ベスト4進出の4校に
絞った。ここから2校を選ぶ。優勝の星稜は明治神宮大会も制しており投打にハイレベル。
文句なしでの当選だ。2校目は準優勝の福井商とベスト4の石川県工で検討された結果、
地域性、実績、総合力で上回った福井商が当選した。石川県工は補欠校へ。

東海


    三重(三1)━━━┓9
              ┣━┓
   市岐阜商(岐2)─┐5│0┃
            ┣━┘ ┃
     静岡(静3)━┛7  ┃3
                ┣━┐
  御殿場西(静1)━━━┓11│1│
              ┣━┘ │
     東邦(愛2)━┓3│1(7) │
            ┣━┘   │
     海星(三3)─┘0    │1
                  ┣━ 
   県岐阜商(岐1)━━━┓7  ┃4
              ┣━┐ ┃
   東海大工(静2)━┓3│4│ ┃
            ┣━┘ │ ┃
     中京(愛3)─┘1  │3┃
                ┣━┛
    享栄(愛1)───┐3┃10(7) 
              ┣━┛
  四日市工(三2)━┓4┃4(10) 
            ┣━┛
   岐阜第一(岐3)─┘2
推薦は12校。東海枠3校を選ぶためにまずはベスト4の4校と優勝した四日市工に善戦した
享栄を加えた5校を対象にした。優勝した四日市工は高校生らしい好感を持てるチームで
すんなりと当選。同じく三重勢から準優勝の三重が当選。県大会1位というのも高評価だ。
3校目を選ぶにあたりまずはコールド負けがマイナスの県岐阜商が落選。打撃に力がある
御殿場西か好投手大西のいる享栄かで議論された結果、総合力で上回るとされた
御殿場西が最後の枠を勝ち取った。享栄は補欠校へ。

近畿


    ※1上宮(大1)━┓8
            ┣━┓
     五條(奈3)─┘4┃4
              ┣━┓
     郡山(奈2)─┐1│0┃
            ┣━┘ ┃
    日高(和2)━┛3  ┃3
                ┣━┐
     栗東(滋1)─┐0  │1│
            ┣━┓ │ │
  PL学園(大3)━┛2┃3│ │
              ┣━┘ │
    東山(京1)─┐3│1  │
            ┣━┘   │
  ※2神戸弘陵(兵2)━┛4(13)  │6
                  ┣━ 
   村野工(兵1)━┓2    ┃8
            ┣━┓   ┃
   大産大高(大2)─┘1┃2  ┃
              ┣━┐ ┃
    育英(兵3)━┓9│0│ ┃
            ┣━┘ │ ┃
     八幡(滋3)─┘0(7) │1┃
                ┣━┛
    天理(奈1)━┓2  ┃7
            ┣━┓ ┃
   瀬田工(滋2)─┘1┃4┃
              ┣━┛
    南部(和1)━┓4│3
            ┣━┘
    京都西(京2)─┘0

※1 不祥事により選抜推薦辞退

※2 不祥事により選抜出場辞退
近畿は推薦17校、出場枠は7校。選抜出場有力と予想された2校が不祥事により脱落し、
出場予想と実際の出場校の顔ぶれが大きく違う結果になった。近畿大会準優勝の上宮が
選考前に推薦を辞退した影響で混戦に拍車がかかり、多岐にわたる視点からチーム分析が
行われることになった。まずは上位校の検討から入り、優勝した天理がまず全国的に
見ても高い実力と評価され当選。次にベスト4の2校。好投手・安達がいる村野工と久々の
復活となるPL学園が揃って選出された。残った候補の中で実力が1番と評価された南部が
4校目で当選。ここからは決定力不足の学校ばかりのため、投手力を重視した評価へ。
そこで浮上したのが日高、神戸弘陵の2校だ。最後の7校目を決めるのはさらに難航した。
最終的に東山と育英が候補に残ったが、地域性から兵庫の育英は厳しいとなり、東山が
最後のイスを獲得した。補欠1位校が育英、2位校が瀬田工。・・その後神戸弘陵が不祥事
により出場辞退。補欠1位の育英が繰り上げ選抜出場となった。

中国


    広陵(広1)━━━┓3
              ┣━┓
    松江東(島2)─┐2│0┃
            ┣━┘ ┃3
   倉敷商(岡1)━┛4(10)┣━┓
                │1┃
     豊浦(山2)───┐2│ ┃
              ┣━┘ ┃
   米子商(鳥1)━━━┛5(10)┃5
                  ┣━ 
     関西(岡2)───┐2  │3
              ┣━┐ │
   宇部商(山1)━━━┛5│ │
                │2│
   広島商(広2)━┓4  ┣━┘
            ┣━┓ ┃8
     大社(島1)─┘1┃6┃
              ┣━┛
    鳥取西(鳥2)───┘4
推薦15校から中国大会出場の10校に選考対象を絞り、ここから3校を選ぶ。まずは優勝
した広陵は全国的に見てもトップクラス。選抜2連覇も期待できるということであっさりと当選。
準優勝の広島商も県大会、地区大会でともに広陵に敗れたとはいえ実力は高く、広島から
2校目の当選。3校目は米子商、倉敷商、宇部商の間で検討された結果、防御率0.88と
いう驚異的な数字を残した主戦・坂越を擁する米子商が浮上した。山陰勢という地域性も
大きく影響したようだ。補欠校は1位が倉敷商、2位が宇部商。

四国


     鳴門(徳2)─┐0
            ┣━┓
   松山商(愛1)━┛6┃6
              ┣━┓
   坂出商(香2)━┓4│2┃
            ┣━┘ ┃
     土佐(高1)─┘1  ┃7
                ┣━ 
     岡豊(高2)─┐0  │1
            ┣━┓ │
    新野(徳1)━┛3┃10│
              ┣━┘
    西条(愛2)━┓5│3
            ┣━┘
   尽誠学園(香1)─┘3
推薦12校で枠は3校。まず四国大会25年ぶりの優勝を決めた松山商が高い総合力を評価され
1番手で当選。次に準優勝の新野も準優勝の実績を買われ当選、初の甲子園出場となる。
最後の3校目を坂出商と西条の間で比較検討された結果、投手力と地域性で優位に立った
坂出商が当選。西条は補欠校にまわった。

九州


     大分(大1)───┐3
              ┣━┓
 福岡工大付(福南1)━━━┛5┃7
                ┣━┓
     城北(熊1)━━━┓8│0┃
              ┣━┘ ┃
     興南(沖2)───┘0(7) ┃2
                  ┣━┓
   佐賀商(佐1)━━━┓6  │0┃
              ┣━┓ │ ┃
    日南工(宮2)───┘3┃2│ ┃
                ┣━┘ ┃
 鹿児島商工(鹿1)━━━┓7│1  ┃
              ┣━┘   ┃
     国見(長2)───┘0(7)   ┃12
                    ┣━ 
   長崎日大(長1)───┐1    │4
              ┣━┐   │
  佐伯鶴城(大2)━━━┛3│2  │
                ┣━┐ │
    読谷(沖1)━━━┓6┃4│ │
              ┣━┛ │ │
    佐賀工(佐2)───┘0  │4│
                  ┣━┘
     高鍋(宮1)━━━┓10(7) ┃7
              ┣━┐ ┃
   東海大二(熊2)───┘0│1┃
                ┣━┛
    常磐(福北1)━━━┓5┃8(8) 
              ┣━┛
   鹿児島実(鹿2)━┓3│4
            ┣━┘
    柳ヶ浦(大3)─┘2
九州から推薦されたのは25校。ここから選抜出場4校を選ぶ。上位校から見ていき、
まず九州大会優勝で高いチーム力を誇る福岡工大付が満場一致で推挙され当選。
準優勝の常磐は強打が魅力。福岡の初出場2校がまず決まった。次にベスト4の
佐賀商と読谷がベスト4の実績を買われ当選。4強進出の4校がそのまま甲子園出場
となる波乱のない選考だった。補欠校は1位が鹿児島商工、2位が佐伯鶴城。