高校野球 年度別 選抜選考経過 1986年(昭61年)第58回大会

前へ 次へ ページのトップへ トップへ 春選抜大会第58回へ 前年秋各地の予選へ 前年神宮大会へ


各地区 前年1985年(昭60年)秋季大会の結果と選抜選考経過

(甲子園出場校・・、補欠校・・、繰上げ甲子園出場の補欠校・・、不・・不戦勝・不戦敗、備考・・
北海道


         白糠─┐5(10) 
            ┣━┐
       札幌開成━┛6│3
              ┣━┐
         本別─┐3┃9│
            ┣━┛ │
      駒大岩見沢━┛7  │8
                ┣━┓
      北海道日大─┐3  ┃10┃
            ┣━┓ ┃ ┃
      函館有斗━┛4┃4┃ ┃
              ┣━┛ ┃
       札幌稲北─┐2│2  ┃
            ┣━┘   ┃
        旭川実━┛6    ┃3
                  ┣━ 
        浜頓別━┓6    │0
            ┣━┐   │
       室蘭大谷─┘1│2(7) │
              ┣━┓ │
        北海━┓10┃9┃ │
            ┣━┛ ┃ │
      網走南ヶ丘─┘0(7) ┃6│
                ┣━┘
        函館工━┓6  │2
            ┣━┓ │
       札幌清田─┘3┃3│
              ┣━┘
        滝川西─┐3│1
            ┣━┘
         北照━┛4
北海道から推薦されたのは4校。出場枠は1校。上位校の実力は拮抗しているという
評価の中、候補を北海道大会で決勝を争った函館有斗と北海の2校に絞り比較が
行われた。その結果、直接対決を制し優勝を飾った函館有斗が当選した。新チーム
以降、北海道勢相手に19連勝を記録するなど勝負強い。北海は大会全般での試合
内容で好印象を得たが惜しくも及ばず補欠校へ。

東北


    花巻北(岩1)───┐2 
              ┣━┓
    仙台三(宮2)─┐1┃7┃
            ┣━┛ ┃
    秋田(秋1)━┛8(7) ┃8(7) 
                ┣━┐
   日大山形(山2)━┓8(8) │0│
            ┣━┐ │ │
    青森北(青2)─┘1│4│ │
              ┣━┘ │
     白河(福1)━━━┛5(10)│6
                  ┣━ 
 東海大山形(山1)━━━┓2  ┃8
              ┣━┓ ┃
     福岡(岩2)─┐0│1┃ ┃
            ┣━┘ ┃ ┃
   青森山田(青2)━┛5  ┃6┃
                ┣━┛
   大館鳳鳴(秋2)─┐1  │1
            ┣━┐ │
   日大東北(福2)━┛7│5│
              ┣━┘
   泉館山(宮1)━━━┛7
東北から推薦されたのは14校。出場枠は2校。まずは候補を東北大会ベスト4進出
の東海大山形、秋田、泉館山、白河の4校にしてから選考を進めた。4校のうち、
白河が準決勝でのコールド負けを理由に除外され、3校の中から出場枠2校を選ぶ。
最初に当選したのは優勝した東海大山形。昨夏甲子園でのPL学園戦での大敗から
チームの建て直しに成功し見事に躍進した。同じチームとは思えないほど逞しくなって
甲子園に戻ってくる。残る1枠を秋田と泉館山で争う。左打者5人を揃え強力打線を
誇る秋田が大会4試合すべてに2桁安打を記録したことを評価されて当選した。東北
NO.1右腕の呼び声高い佐々木を擁する創部3年目の新鋭・泉館山は補欠校へ。

関東


   桐生市商(群2)─┐5
            ┣━┐
    横浜商(神1)━┛6│4
              ┣━┐
  東海大甲府(山3)─┐6┃11│
            ┣━┛ │
  宇都宮南(栃1)━┛9  │0(7) 
                ┣━┓
    水戸商(茨2)━┓3  ┃8┃
            ┣━┐ ┃ ┃
    埼玉栄(埼1)─┘0│2┃ ┃
              ┣━┛ ┃
     日川(山2)─┐0┃10(7) ┃
            ┣━┛   ┃
  拓大紅陵(千1)━┛3    ┃4
                  ┣━ 
    大田原(栃2)─┐4    │2
            ┣━┓   │
関東学園大付(群1)━┛6┃3  │
              ┣━┓ │
    市船橋(千2)─┐5│0┃ │
            ┣━┘ ┃ │
  土浦日大(茨1)━┛6  ┃4│
                ┣━┘
    西武台(埼2)─┐6  │2
            ┣━┐ │
  桐蔭学園(神2)━┛7│2│
              ┣━┘
   甲府商(山1)━━━┛5
関東から推薦されたのは20校。今回も出場枠4校を確保した。まずは選考対象の
絞り込みから。関東大会ベスト8進出の8校が最終候補に残り、最初に優勝した拓大
紅陵が文句なしで当選した。投攻守で一頭抜きん出ており、特に打力は関東で一番と
も言われる。早くも総合力で出場校全国Aランクの称号を得た。続いて準優勝の関東
学園大付も順当に当選。大型右腕・霜田の力投と手堅い野球で選抜初出場を勝ち取った。
続いて4強進出で、速球派・浅川の好投が光った甲府商が3校目で当選。最後の4校目
には同じく4強の宇都宮南が有力と見られたが、コールド負けがマイナスとなりすん
なり決定とはいかず。桐蔭学園と土浦日大を加えて論議を重ねることになった。最終的
に宇都宮南が神奈川1位の横浜商を降すなど打力があることと、1年生右腕の高村の
成長を期待するということを理由に当選した。補欠校は1位が桐蔭学園、2位が土浦
日大になった。

東京


       日本学園━┓5
            ┣━┓
        八王子─┘4┃7
              ┣━┐
         堀越─┐3│6│
            ┣━┘ │
      日大鶴ヶ丘━┛13(5) │2
                ┣━┐
       関東一━┓9(7) ┃6│
            ┣━┓ ┃ │
       東農大一─┘2┃5┃ │
              ┣━┛ │
         足立━┓9│1  │
            ┣━┘   │
       佼成学園─┘2(8)   │2
                  ┣━ 
       東亜学園─┐6      ┃3
            ┣━┐   ┃
       早稲田実━┛9│0(12)┃(13)
              ┣━┐ ┃
       足立西━┓3┃1│ ┃
            ┣━┛ │ ┃
         岩倉─┘1  │6┃
                ┣━┛
        日大一─┐11  ┃8
            ┣━┓ ┃
        帝京━┛13┃7┃
              ┣━┛
         桐朋─┐1│2
            ┣━┘
     二松学舎大付━┛7
過去2年、好成績を残した東京から推薦されたのは4校。出場枠は2校。東京大会4強
進出の帝京、関東一、足立西、日本学園の候補のうち、その中から日本学園が投打に特
にアピールする材料がないとして除外された。優勝した帝京は投手力に多少不安を残す
も、破壊力のある打線にここ一番での勝負強さ、優勝の実績も加え問題なく当選。2校目
に選ばれたのは準優勝の関東一。大会を1人で投げぬいた好投手・本間を擁し投手力
では帝京より上、総合力では互角と判断された。都立校として23年ぶりの4強を果た
した足立西は当落線上にあがったが惜しくも当選とはならず補欠校へ。話題性は十分
ではあったものの、総合力では2校と同等とは認められなかった。

北信越


  松商学園(長1)━━━┓6
              ┣━┓
     北陸(福2)━┓12│0┃
            ┣━┘ ┃
   不二越工(富2)─┘9  ┃6
                ┣━┓
     桜井(富3)─┐2  │0┃
            ┣━┓ │ ┃
     星稜(石1)━┛5┃3│ ┃
              ┣━┘ ┃
     中越(新1)───┘1  ┃3
                  ┣━ 
     足羽(福1)───┐2(10)│2
              ┣━┓ │
      巻(新2)─┐0┃3┃ │(11)
            ┣━┛ ┃ │
    新湊(富3)━┛3  ┃3│
                ┣━┘
  長野中央(長2)━┓5  │2
            ┣━┓ │
     金沢(石2)─┘0┃10│
              ┣━┘
   高岡第一(富1)───┘5
北信越から推薦されたのは14校。出場枠は2校。北信越大会で優勝した松商学園は
続く明治神宮大会でも優勝した。東京大会優勝の帝京を2桁得点で破るなど、実力的
には他校を寄せ付けないとして文句なしの当選。2校目の候補にあがったのは準優勝
の新湊、ベスト4の長野中央、初戦敗退ながら善戦した足羽の3校。他の候補2校を
直接対決で制した新湊が富山県勢実に16年ぶりとなる選抜出場を決めた。補欠校は
長野中央。

東海


     大垣(岐1)───┐0
              ┣━┐
   東海大工(静2)─┐0┃2│
            ┣━┛ │3
    木本(三3)━┛5  ┣━┐
                ┃7│
     明野(三1)───┐1┃ │
              ┣━┛ │
    享栄(愛2)━┓6┃2(11)│
            ┣━┛   │
   岐阜第一(岐3)─┘3    │1
                  ┣━ 
   浜松商(静1)━━━┓5  ┃12
              ┣━┐ ┃
  宇治山田商(三2)─┐5│4│ ┃
            ┣━┘ │2┃
  愛工大名電(愛3)━┛11  ┣━┛
                ┃3
    東邦(愛1)━━━┓7┃
              ┣━┛
    大垣商(岐2)─┐6│6
            ┣━┘
   沼津学園(静3)━┛7
東海から推薦されたのは11校。出場枠は3校。最初に当選したのは東海大会で優勝
した東邦。前年春夏連続出場した甲子園では不本意な結果に終わったぶん、新チーム
での意気込みが強い。東海一と言われる総合力で選抜でも優勝候補の一角と見られる。
続いて2校目。選考前は東海大会決勝を争った愛知勢2校はすんなり当選だろうという
予想だったが、準優勝で大型左腕・近藤を擁する享栄は決勝での大敗が響いてベスト4
の浜松商との比較になった(この時点で出場3校分が決定し、同じく候補だったベスト4
の木本は選考から外された模様)。好投手・大庭を軸に粘り強い野球で東邦に善戦
した浜松商が2校目で当選した。3校目に享栄が総合力で東邦、浜松商と互角と認め
られて当選した。軟投派・山門の好投が光った木本は補欠校へ回った。

近畿


    海南(和1)───┐1
              ┣━┓
    天理(奈2)━┓1┃7┃
            ┣━┛ ┃
    比叡山(滋2)─┘0  ┃4
                ┣━┓
  PL学園(大1)━┓6  │3┃
            ┣━┓ │ ┃
     明石(兵3)─┘0┃8│ ┃
              ┣━┘ ┃
   京都西(京1)━┓11│1(7) ┃
            ┣━┘   ┃
   三田学園(兵2)─┘0(5)   ┃10
                  ┣━ 
    上宮(大2)━┓7    │5
            ┣━┓   │
     甲西(滋1)─┘3┃8  │
              ┣━┓ │
     浪速(大3)─┐2│7┃ │
            ┣━┘ ┃ │
    洲本(兵1)━┛4(10)┃7│
                ┣━┘
  御坊商工(和2)━┓6(10)│6(18)
            ┣━┐ │
     綾部(京2)─┘4│0│
              ┣━┘
  智弁学園(奈1)━━━┛2
近畿から推薦されたのは17校。出場枠は7校。まず最初に当選したのが天理。好投手
の本橋、強打者の山下を中心に近畿NO.1といわれる総合力で近畿大会優勝を飾った。
次に準優勝の上宮が集中打と近畿大会準決勝での粘り勝ちなどを評価されて2校目で
当選した。3校目に選ばれたのがPL学園。桑田・清原という投打の柱が不在となり
「飛車角落ち」でもきっちり勝ちあがってくるなどやはり強い。4校目で当選したのは
準決勝で延長18回の末敗れた大型右腕・辻本がいる智弁学園。近畿大会4強を奈良勢、
大阪勢で占めるなど2府県のレベルの高さが際立っている。続いて県予選1位、地区
ベスト8の実績を買われて洲本が当選した。洲本は初出場初優勝以来の33年ぶりの
選抜を決めた。残り2枠を選ぶにあたり候補にあがったのが、比叡山、京都西、御坊商工、
海南の4校。比叡山は優勝した天理に僅差で敗れたとはいえ、力強さに欠ける試合内容で
実力は認められず落選。残り3校からまず浮上したのが京都西。選手の素材の良さを買わ
れての当選だ。最後の枠を和歌山勢2校で争う。海南は県予選決勝で御坊商工を一蹴して
いる。一方の御坊商工は部員16人ながら近畿大会での充実した戦いぶりを見せた。
結局、最終的な力を計る近畿大会での試合内容で上回った御坊商工が7校目で当選した。
海南は補欠校へ。

中国


 多々良学園(山2)━━━┓5
              ┣━┐
    平田(島1)━┓3│2│
            ┣━┘ │1
    米子北(鳥1)─┘2  ┣━┓
                ┃3┃
   岡山南(岡2)───┐2┃ ┃
              ┣━┛ ┃
   尾道商(広1)━━━┛3  ┃4
                  ┣━ 
   広島工(広2)━━━┓3  │3
              ┣━┐ │
     関西(岡1)───┘0│ │(12)
                │1│
    倉吉北(鳥2)─┐2  ┣━┘
            ┣━┓ ┃3
   防府商(山1)━┛8┃12┃
              ┣━┛
     邇摩(島2)───┘2(8) 
中国からの推薦は15校。しばらく出場枠3校が続いていたが、今回は好投手が揃い
レベルが高いという評判もあり、出場枠4校を確保した。中国大会決勝で延長の激闘を
演じた尾道商と防府商の2校は全く問題なく当選を決めた。尾道商は木村、真治というタイプ
の違う投手を擁し、攻守のバランスも良く全国Aランクと高い評価。防府商も打撃の迫力では
負けていない。3校目に当選したのは安定した防御率を誇る主戦・上田がいる広島工。4校
目のイスを争ったのが多々良学園と岡山南。共に尾道商に敗れたということで、その試合
内容を比較。地区大会未勝利ながら尾道商の打線を5回まで無安打に抑えた主戦投手・加百
がいる岡山南が投手力を買われて最後の枠を獲得した。補欠校は1位が多々良学園、2位
が平田。岡山1位の関西も選考に絡んでくると思われたが、最終候補には残らなかった。

四国


   小松島西(徳2)─┐2
            ┣━┓
    高知(高1)━┛12┃4(11)
              ┣━┓
     三島(愛2)─┐0│3┃
            ┣━┘ ┃
   高松西(香1)━┛7  ┃2
                ┣━ 
    丸亀商(香2)─┐2  │1
            ┣━┓ │
    池田(徳1)━┛15┃3│
              ┣━┘
  明徳義塾(高2)━┓17│2
            ┣━┘
    今治西(愛1)─┘0
四国から推薦されたのは12校。四国大会通じて出場校のうち、上位とその他の実力差が
大きいとの評価、また中国地区の各校の評価が高かったことから出場枠は1校減の3校。
まず当選したのは優勝した高知。チームが仕上がるにつれ実力を発揮し10月以降は14勝
1敗の好成績をおさめたことが高く評価された。2校目には準優勝の池田が選ばれた。看板
の「山びこ打線」は小粒になったとはいえ、代わりに機動力を使った多彩な攻撃が目立つよう
になった。最後の3校目の枠を4強の高松西と明徳義塾の2校で比較検討に入った。1年生
右腕・新鞍の高松西、左腕の好投手・水尾の明徳義塾の投手比較の結果、54回無失点記録
を果たした新鞍の高松西に軍配が上がった。明徳義塾は補欠校へ回った。

九州


   熊本工(熊1)━━━┓10(7) 
              ┣━┓
    中津工(大1)━┓6│1┃
            ┣━┘ ┃
    鹿島実(佐2)─┘5  ┃5
                ┣━┓
 鹿児島玉龍(鹿2)━┓7(7) │0┃
            ┣━┐ │ ┃
     小城(佐3)─┘0│4│ ┃
              ┣━┘ ┃
 福岡大大濠(福南1)━━━┛5  ┃8
                  ┣━ 
     海星(長1)───┐4  │2
              ┣━┓ │
  沖縄水産(沖1)━┓7┃7┃ │
            ┣━┛ ┃ │
     戸畑(福北1)─┘4  ┃9│
                ┣━┘
    都城西(宮1)─┐3  │4
            ┣━┓ │
  鹿児島商(鹿1)━┛4┃4│
              ┣━┘
    佐賀北(佐1)───┘2
九州から推薦されたのは26校。出場枠は4校。九州大会を制した熊本工が早速当選
を決めた。まとまりの良いチームで伝統強打に堅い守りで全国でも上位クラスと認め
られた。次に当選したのが、1年生エース・上原晃の沖縄水産。残る2校の出場枠
は4強進出の鹿児島商、福岡大大濠の2校が勝ち取った。鹿児島商は初戦でエース・
中原が頭部死球を受けるアクシデントに見舞われながらも結束力で勝ちあがった。
福岡大大濠の1年生左腕の神野は将来性十分の期待の投手。右の本格派・霜出を擁
する鹿児島玉龍は補欠校へ。その他にも1年生エース・日高の佐賀北、1年生中心
の若いチーム・海星なども線上にあったが、当選4校を上回るには至らなかった。
今回は地区大会4強の4校がそのまま当選する極めて手堅い選考結果になった。