高校野球 年度別 選抜選考経過 2007年(平19年)第79回大会

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各地区 前年2006年(平18年)秋季大会の結果と選抜選考経過

(甲子園出場校一般枠_・・、一般枠補欠校_・・、繰上げ甲子園出場の補欠校・・、不・・不戦勝・不戦敗、備考・・
(甲子園出場校21世紀枠・・、21世紀枠補欠校・・
(甲子園出場校希望枠_・・、希望枠補欠校_・・
北海道


       旭川南━━━┓15(5) 
              ┣━┓
       函館中部━┓7│2┃
            ┣━┘ ┃4
       白樺学園─┘6  ┣━┓
                │3┃
      釧路江南━━━┓6│ ┃
              ┣━┘ ┃
       札幌新川───┘5(12)┃3
                  ┣━┓
      北海道栄━━━┓5  │0┃
              ┣━┓ │ ┃
       稚内大谷───┘1┃ │ ┃
                ┃8│ ┃
        滝川西━┓4(11)┣━┘ ┃
            ┣━┐ │3  ┃
         遠軽─┘3│1│   ┃
              ┣━┘    ┃
     北海学園札幌━━━┛8(8)    ┃3
                    ┣━ 
      函館大有斗───┐4(8)   │1
              ┣━┓   │
         北照━┓14┃12┃   │
            ┣━┛ ┃14(6) │
        中標津─┘4(5) ┣━┐ │
                │3│ │
         虻田━━━┓6│ │ │
              ┣━┘ │ │
       旭川大高───┘3  │2│
                  ┣━┘
        恵庭北━━━┓9   ┃4
              ┣━┐ ┃
       北見北斗───┘3│ ┃
                │0┃
        帯広北─┐1  ┣━┛
            ┣━┓ ┃7(8) 
     駒大岩見沢━┛6┃9┃
              ┣━┛
        北海────┘7
北海道の出場枠は1校。北海道大会で初優勝を果たした旭川南が他校を圧倒する評価
を得て当選した。エースの浅沼を中心とした堅い守りと機動力を持ち味とし、接戦を次々
と制した勝負強さも光る。次に補欠校の選出。本来なら補欠1位は準優勝の駒大岩見沢
になるところだが、不祥事も考慮され補欠2位に格下げ。補欠1位はベスト4で敗れた
北海道栄となった。

     

東北


  仙台育英(宮1)━━━┓5
              ┣━┓
    大曲工(秋3)─┐1│1┃
            ┣━┘ ┃2
   日大山形(山3)━┛11(5) ┣━┓
                │1┃
    弘前実(青3)───┐3│ ┃
              ┣━┘ ┃
   秋田中央(秋2)━━━┛8  ┃5
                  ┣━┓
 八戸工大一(青1)━━━┓7  │0┃
              ┣━┓ │ ┃
    花巻東(岩2)───┘0┃10│ ┃
                ┣━┘ ┃
   日大東北(福2)━━━┓14│5  ┃
              ┣━┘   ┃
  上山明新館(山1)───┘10    ┃3
                    ┣━ 
     三沢(青2)───┐9    │2
              ┣━┐   │
     光南(福3)━━━┛10│0  │(10)
                ┣━┐ │
    東北(宮2)━━━┓7┃5│ │
              ┣━┛ │ │
   盛岡中央(岩1)───┘0(8) │0│
                  ┣━┘
  聖光学院(福1)━━━┓4(10)┃4
              ┣━┓ ┃
    鶴岡東(山2)───┘3┃ ┃
                ┃6┃
    仙台一(宮3)─┐1(8) ┣━┛
            ┣━┓ │3
  盛岡大付(岩2)━┛8┃1│
              ┣━┘
     能代(秋1)───┘0

※ 不祥事により選抜推薦辞退
出場枠2校をめぐり、東北大会上位進出校に選考対象を限定し検討開始。まず優勝
した仙台育英が当選。本格派右腕の佐藤由を中心に堅い守りとソツのない攻めで
勝ち上がった。かなり戦力が整っており、中軸の打力アップ次第では選抜優勝も十分
狙える。2校目には準優勝の聖光学院が総合力でベスト4以下の候補よりも上回って
いるとされすんなり当選した。補欠校は1位が打力を評価された八戸工大一、補欠2位
は守りの良さを評価された盛岡大付。なお東北は4強入りしたものの、不祥事により
推薦辞退したため補欠校にも選ばれなかった。

関東・東京
関東


  佐野日大(栃1)━┓8(14)
            ┣━┓
   花咲徳栄(埼2)─┘7┃4(11)
              ┣━┓
    成田(千1)━┓2│3┃
            ┣━┘ ┃
   常磐大高(茨2)─┘0  ┃5
                ┣━┐
   桐光学園(神1)─┐2  │4│
            ┣━┐ │ │
    都留(山2)━┛4│3│ │
              ┣━┘ │
  桐生第一(群1)━┓10┃4  │
            ┣━┛   │
     藤代(茨3)─┘1(7)   │5
                  ┣━ 
  富士学苑(山1)━┓4    ┃9
            ┣━┐   ┃
  宇都宮清陵(栃2)─┘1│1  ┃
              ┣━┐ ┃
  浦和学院(埼1)─┐3┃6│ ┃
            ┣━┛ │ ┃
  日大藤沢(神2)━┛4  │1┃
                ┣━┛
   健大高崎(群2)─┐1(5) ┃4
            ┣━┓ ┃
 千葉経大付(千2)━┛11┃13┃
              ┣━┛
   明秀日立(茨1)───┘4(7) 
関東・東京で出場枠は6校。基本は関東4校、東京1校で、最後の1校は両地区の次点の
学校で争う。関東・・関東大会での結果と試合内容を考慮したところ、ベスト4進出の4校
がベスト8以下で敗れた学校よりも安定した戦力を持つということで、4強そのまま当選と
いう形で異論なく決定。まず優勝の千葉経大付はエース・丸を中心として投攻守いずれも
高レベル。準優勝の佐野日大は苦しい試合の連続ながら決勝まで勝ち上がった勝負強さ
を買われた。続いてベスト4の2校。日大藤沢はスクリューを操る主戦の古谷を中心に
センターラインがしっかりしていて守りが堅い。桐生第一は攻守のバランスが良い。
関東5位は成田となり、東京2位と6校目の枠を争うことになった。
東京・・東京大会で優勝した帝京が満場一致で推薦され当選。昨夏甲子園メンバーを
多数揃え経験豊富な上、各選手の潜在能力が非常に高く選抜でも優勝候補の一角に
挙げられるだろう。東京2位は桜美林になり、最後の枠は成田と桜美林との比較に
なった。比較は成田の豪速球右腕・唐川と桜美林の技巧派左腕・塙という対照的な
両投手のデータに重きが置かれた。その結果、昨年の選抜にも出場している成田が
わずかに評価で上回り6校目での当選となった。補欠校は関東の1位が浦和学院、
2位が富士学苑。東京の1位が桜美林、2位が八王子。
東京


         創価━━━┓3
              ┣━┐
      日大鶴ヶ丘━┓8│2│
            ┣━┘ │
    明大中野八王子─┘6  │0
                ┣━┓
      帝京八王子─┐2  ┃5┃
            ┣━┓ ┃ ┃
        帝京━┛8┃12┃ ┃
              ┣━┛ ┃
        駒大高───┘4(8) ┃11(7) 
                  ┣━┓
        日大三───┐2(8) │1┃
              ┣━┐ │ ┃
     国学院久我山━┓10┃9│ │ ┃
            ┣━┛ │ │ ┃
        東大和─┘0(5) │6│ ┃
                ┣━┘ ┃
       八王子━┓7  ┃8  ┃
            ┣━┓ ┃   ┃
         堀越─┘5┃8┃   ┃
              ┣━┛   ┃
         高輪───┘1(8)   ┃6
                    ┣━ 
      工学院大付───┐1(11)    │2
              ┣━┐   │
        日大二─┐5┃2│      │
            ┣━┛ │   │
         明星━┛6  │3  │
                ┣━┓  │
       桜美林━┓10(7) ┃5┃ │
            ┣━┓ ┃ ┃ │
         清瀬─┘3┃6┃ ┃ │
              ┣━┛ ┃ │
       佼成学園───┘2  ┃5│
                  ┣━┘
        関東一───┐2  │0
              ┣━┓ │
         修徳━┓7┃3┃ │
            ┣━┛ ┃ │
        国士舘─┘0(7) ┃5│
                ┣━┘
       明大中野─┐4  │2
            ┣━┐ │
      東海大菅生━┛5│6│
              ┣━┘
        府中工━━━┛11
 

北信越


     北越(新2)━┓7
            ┣━┐
     新湊(富3)─┘4│5
              ┣━┐
福井工大福井(福1)━┓3┃9│
            ┣━┛ │
    上田西(長3)─┘1  │1
                ┣━┐
創造学園大付(長2)━┓9  ┃4│
            ┣━┓ ┃ │
     桜井(富2)─┘3┃4┃ │
              ┣━┛ │
    遊学館(石1)─┐1│2  │
            ┣━┘   │
    福井商(福3)━┛4    │2
                  ┣━ 
    長野商(長4)─┐7    ┃9
            ┣━┓   ┃
  日本文理(新1)━┛11┃6  ┃
              ┣━┓ ┃
    富山商(富1)━┓5│2┃ ┃
            ┣━┘ ┃ ┃
   北陸大谷(石3)─┘1  ┃12┃
                ┣━┛
   敦賀気比(福2)─┐1  │9
            ┣━┓ │
    星稜(石2)━┛6┃7│
              ┣━┘
   長野日大(長1)━┓3│3
            ┣━┘
     中越(新3)─┘1
北信越の出場枠は2校。北信越大会4強とベスト8敗退ながら機動力の高さで評価された
福井商を加えた計5校を選考対象とした。優勝した日本文理は投攻守に優れ、近年レベル
アップが著しい新潟勢として選抜でも期待がかかる。残る1枠を4校の中から選ぶ。ここから
準優勝の創造学園大付とベスト4で日本文理に打撃戦の末敗れた星稜が残り、最終的に
一戦ごとに成長を見せたくましくなった創造学園大付が星稜を抑えて当選した。
補欠1位校が星稜、補欠2位校は福井工大福井となった。

東海


  中京大中京(愛1)───┐6
              ┣━┓
    中京(岐2)━┓4┃7┃
            ┣━┛ ┃
    皇学館(三3)─┘1  ┃7
                ┣━┐
    海星(三1)━━━┓3│0│
              ┣━┘ │
    常葉橘(静2)─┐0│2  │
            ┣━┘   │
  愛工大名電(愛3)━┛10(5)   │0
                  ┣━ 
  大垣日大(岐1)━━━┓6  ┃3
              ┣━┐ ┃
     菰野(三2)─┐0│1│ ┃
            ┣━┘ │ ┃
    浜松工(静3)━┛5  │0┃
                ┣━┛
  常葉菊川(静1)━━━┓7┃4
              ┣━┛
     東邦(愛2)━┓8│2
            ┣━┘
    大垣西(岐3)─┘1(8) 
東海の出場枠は2校。東海大会で優勝、総合力で一頭抜きん出ている常葉菊川がまず
当選決定。安定感がある田中、戸狩の両左腕と強肩の石岡というバッテリーがとりわけ
高い評価を得た。2校目は準優勝の中京とベスト4の大垣日大の岐阜勢2校の比較と
なり、その結果、大逆転勝利など粘り強い攻撃で決勝まで勝ち上がった中京の当選と
なった。大垣日大は主戦投手の森田が驚異的な公式戦防御率を記録したということも
あり補欠1位へ。補欠2位は海星となった。


近畿


   京都成章(京2)─┐6
            ┣━┐
 東洋大姫路(兵3)━┛7│6
              ┣━┐
     郡山(奈1)─┐2┃7│
            ┣━┛ │
   北大津(滋2)━┛4  │0
                ┣━┓
 県和歌山商(和1)─┐3  ┃7┃
            ┣━┐ ┃ ┃
    北陽(大2)━┛5│0┃ ┃
              ┣━┛ ┃
  報徳学園(兵1)━┓2┃5  ┃
            ┣━┛   ┃
     熊野(和3)─┘1    ┃5
                  ┣━ 
  福知山成美(京1)─┐1(7)   │1
            ┣━┓   │
    市川(兵2)━┛8┃10(7) │
              ┣━┐ │
  智弁和歌山(和2)━┓11│3│ │
            ┣━┘ │ │
  東海大仰星(大3)─┘8  │5│
                ┣━┘
    近江(滋1)━┓9(7) ┃9
            ┣━┐ ┃
   京都学園(京3)─┘0│6┃
              ┣━┛
  大阪桐蔭(大1)━┓6┃13(8) 
            ┣━┛
     天理(奈2)─┘0
近畿は出場枠6校。近畿大会の4強がベスト4の実績と高い戦力を買われて異論なく
ほぼ同時に当選した。優勝した報徳学園は投打に力の差を見せ付けた。エース・近田を
はじめ選手は粒ぞろいで隙もなく、選抜でも優勝候補最右翼だ。準優勝の大阪桐蔭は
打ってよし投げてよしの二刀流・中田が話題と注目を独占した。それだけではなく、他校
なら4番を張るようなパワーを持つ選手が1番から9番までならぶ打線は脅威の一言。
ベスト4の北大津、市川はともにビッグネームに気後れすることもない度胸の良さが売り。
残る2校をベスト8で敗れた東洋大姫路、北陽、智弁和歌山、近江の4校に初戦敗退
ながら試合内容で評価された郡山、熊野、県和歌山商を加えた計7校の中から選ぶ。
まず投手力の良さで北陽が抜け出し当選。残りは1枠。東洋大姫路は実力を評価され
ながらも地域性により止むを得ず除外。続いて戦力的に厳しいと見られた郡山、熊野も
落選となった。打撃の良い智弁和歌山は失点の多さから投手力の弱さを指摘され落選。
残った近江と21世紀枠出場2校から洩れた県和歌山商との比較となった。実力的には
甲乙つけがたいということで議論は難航したが、最終的には地域性が決定打となり
県和歌山商が最後の枠に滑り込んだ。補欠校は1位が近江、2位が東洋大姫路。

中国・四国
中国


      境(鳥2)─┐1(11)
            ┣━┐
    柳井商(山4)━┛3│3
              ┣━┐
   宇部商(山1)━┓6┃4│
            ┣━┛ │
     開星(島2)─┘1  │2
                ┣━┓
    広陵(広1)━┓11(5) ┃4┃
            ┣━┓ ┃ ┃
   岡山城東(岡3)─┘0┃4┃ ┃
              ┣━┛ ┃
    盈進(広3)━┓8│2  ┃
            ┣━┘   ┃
  岡山理大付(岡1)─┘4    ┃12
                  ┣━ 
     浜田(島1)─┐0    │9
            ┣━┐   │
     崇徳(広2)━┛4│2(7) │
              ┣━┓ │
    関西(岡2)━┓10┃9┃ │
            ┣━┛ ┃ │
    松江北(島3)─┘3(7) ┃6│
                ┣━┘
    米子西(鳥3)─┐2  │5(12)
            ┣━┐ │
     西京(山2)━┛5│1│
              ┣━┘
    華陵(山3)━┓6┃7
            ┣━┛
    倉吉北(鳥1)─┘3
四国代表の高知が明治神宮大会で優勝したことにより四国が増枠の恩恵を受けることに
なった。これによって中国・四国の出場枠5校が6校となり、基本数は中国2、四国3と
なった。最後の6校目は両地区の次点の学校から選ぶ。中国・・中国大会優勝の広陵は
高い総合力を、準優勝の関西は破壊力のある打線をそれぞれ評価されて当選。あっさりと
2校が決まった。次に名前が挙がった宇部商は中国3位として最後の枠を四国の4位校と
争う。四国・・まず決勝進出の2校が当選。高知には国尾、今治西には熊代と両校ともに
エースが安定している。次の候補に挙がったのがベスト4で敗れた室戸、徳島商にベスト8
で敗れたものの今治西を苦しめた香川西の計3校。正直、いずれもアピール力に欠けるが、
この中で一番投手力に優れているとされた室戸が四国3校目で当選した。
最後の1枠は中国・宇部商と四国・香川西の比較となり、投手力をはじめ投打のバランス
で上回る宇部商に軍配が上がった。
補欠校は中国の1位が華陵、2位が盈進。四国の1位が香川西、2位が徳島商。
四国


    高知(高1)━━━┓9(7) 
              ┣━┓
     新田(愛2)─┐12│2┃
            ┣━┘ ┃
   丸亀城西(香3)━┛15  ┃7(8) 
                ┣━┓
    高松一(香1)───┐4│0┃
              ┣━┘ ┃
     池田(徳2)─┐1┃5  ┃
            ┣━┛   ┃
    室戸(高3)━┛11(6)   ┃2
                  ┣━ 
   徳島商(徳1)━━━┓3  │1
              ┣━┐ │
   明徳義塾(高2)─┐3│1│ │
            ┣━┘ │ │
    川之江(愛3)━┛8  │0│
                ┣━┘
   今治西(愛1)━━━┓6┃13(7) 
              ┣━┛
   香川西(香2)━┓6│2
            ┣━┘
     阿波(徳3)─┘4
 

九州


     海星(長1)───┐3
              ┣━┐
    浦添商(沖2)─┐3┃6│
            ┣━┛ │1
   自由ケ丘(福3)━┛4  ┣━┓
                ┃7┃
   熊本工(熊1)━━━┓6┃ ┃
              ┣━┛ ┃
    宮崎商(宮2)───┘3  ┃8
                  ┣━┓
福岡工大城東(福2)━━━┓8  │5┃
              ┣━┐ │ ┃
   大分豊府(大1)───┘3│5│ ┃
                ┣━┘ ┃
    小城(佐1)━━━┓6┃6(14)┃
              ┣━┛   ┃
   神村学園(鹿2)───┘4    ┃10
                    ┣━ 
 八重山商工(沖1)━━━┓4    │0
              ┣━┐   │
    佐賀商(佐2)───┘3│2(8) │
                ┣━┓ │
   大牟田(福1)━━━┓5┃10┃ │
              ┣━┛ ┃ │
   長崎日大(長2)───┘2  ┃5│
                  ┣━┘
 都城泉ヶ丘(宮1)━━━┓7  │2
              ┣━┐ │
 豊後大野連合(大2)───┘2│ │
                │0│
    沖学園(福4)─┐1  ┣━┘
            ┣━┐ ┃7(7) 
   九州学院(熊2)━┛2│5┃
              ┣━┛
  鹿児島商(鹿1)━━━┛6
九州の出場枠は4校。九州大会でベスト4に進出した4校は、ベスト8以下の学校と
比較してみて実力で大きく上回っているとの見方が大勢を占め、順当に4強がそのまま
当選という形になった。優勝の熊本工は投手継投と足を絡めた機動力野球で九州を
制した。準優勝の大牟田は本格派右腕・阿部が獅子奮迅の活躍。大会初出場ながら
見事に結果を残し選抜切符を手に入れた。次にベスト4から攻守によく鍛えられている
と高評価の鹿児島商、延長での激闘含め粘り強さが身上の小城が当選した。
補欠校にまわったのは福岡工大城東(1位)と八重山商工(2位)。

21世紀枠
北海道 釧路江南
東北   上山明新館 (山形)
関東・東京 都留 (山梨)
北信越   武生商 (福井)
東海 成章 (愛知)
近畿 県和歌山商 (和歌山)
中国 華陵 (山口)
四国   高松一 (香川)
九州 都城泉ヶ丘 (宮崎)

21世紀枠選抜出場の座を射止めたのは都留と都城泉ヶ丘。今回は選考委員会に
ノンフィクション作家の佐山和夫、後藤正治両氏も参加。従来にも増して熱心かつ
幅広い議論が繰り広げられた。全国9校の候補のうち、選考委員の半数に強く
推された都留が最初に当選を決めた。三宅島の噴火で避難生活を送っていた三宅
高校野球部との交流により発奮。山間地域という不利な環境ながらも勉学、部活を
見事両立させ関東大会で勝利するまで成長したことを大きく評価された。
一方の都城泉ヶ丘は一躍時の人となった東国原知事の母校という話題性もあろうが、
部員12人が学級委員を務めるなど野球以外での活躍にも目を見張るものがあり、
さらには県内でも上位進出の常連であり純粋に野球の実力だけでも評価できる
ということで当選となった。


希望枠
◇データ比較◇ 被塁打
四死球
失点 失策 合計
東海 大垣日大 6.62 (9) 3.71 (4) 1.32 (9) 0.53 (8)  30
関東 浦和学院 7.09 (8) 3.27 (5) 1.64 (8) 0.55 (7)  28
北海道   北海道栄 11.00(6) 2.75 (7) 2.25 (7) 1.50 (4)  24
東京   桜美林 10.00(7) 4.50 (1) 2.75 (6) 0.50 (9)  23
中国   華陵 12.57(4) 2.09 (8) 3.26 (5) 1.40 (5)  22
東北   八戸工大一 12.60(3) 4.11 (3) 3.60 (4) 1.03 (6)  16
北信越   星稜 14.40(1) 1.80 (9) 4.89 (2) 1.80 (2)  14
近畿   近江 11.57(5) 4.13 (2) 4.13 (3) 1.65 (3)  13
九州   福岡工大城東 13.27(2) 3.20 (6) 5.72 (1) 2.75 (1)  10

希望枠には東海大会ベスト4の大垣日大が選ばれた。
被塁打と失点部門で高いポイントを獲得したのが大き
かった。同校は東邦で選抜優勝経験もあるベテラン
の阪口監督が率いるチームで、当選の朗報に選手のみ
ならず監督もうれし涙。