予選展望 | 注目選手 | 予選成績 | 甲子園 出場校 |
出場校 戦力分析 |
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ブログ6月22日〜7月13日より 参考資料はベースボールマガジンと報知高校野球。 候補の学校は各誌の掲載順です。 北海道 東北 関東・東京 北信越 東海 近畿 中国 四国 九州 ―――――――――――――――――――――― 北海道 ―――――――――――――――――――――― ◆北北海道 ■報知高校野球 駒大岩見沢 旭川南 白樺学園 女満別 旭川実 ■週刊ベースボール増刊 駒大岩見沢 白樺学園 旭川南 旭川実 旭川工 ・・駒大岩見沢を両誌一番手にあげている。今春入学の生徒が卒業する 2014年3月末で閉校が決まっており、それまで一度でも多く甲子園 に出場したい。主戦投手の宮沢は右スリークオーターから制球の良さと 多彩な変化球で勝負する。空知地区予選では47イニング連続無失点を 継続中。旭川南は道内で3校(旭川竜谷監督、鵡川部長、旭川南監督) を甲子園に導いた小池監督が「3年計画」で育てたチームで勝負の年。 エースの斎藤は縦横のスライダーを駆使する。春の北海道大会準優勝の 白樺学園は攻撃力があるが守備が課題。女満別は140キロ超投手と 高校通算30本塁打の二階堂兄弟に注目。 ◆南北海道 ■報知高校野球 北海 函館大有斗 北海道栄 北海学園札幌 北照 ■週刊ベースボール増刊 北海 函館大有斗 北海道栄 北照 札幌第一 ・・両誌1〜3番まで同じ顔ぶれ。選抜8強の北海が優勝候補の最右翼と なっている。選抜で好投した2年生エースの玉熊は春の地区予選は 登板せず体力づくりに専念した。その間に控え投手も完投能力を身につけ、 投手層が厚くなった。チーム内の競争が激しく、戦力が整い47年ぶりの 春夏連続出場を目指す。春の北海道大会を制した函館大有斗が対抗。 1年秋から公式戦で投げ続けキャリア豊富な左腕の堤口が絶対的なエース。 フォーム固めと精神面の成長で期待が高まる。北海道栄は投手層が厚い。 道内NO.1投手の呼び声高い長身右腕の尾山がいる北海学園札幌は 打線の底上げが鍵を握る。 ―――――――――――――――――――――― 東北 ―――――――――――――――――――――― ◆青森 ■報知高校野球 光星学院 青森山田 八戸 八戸工大一 三沢 ■週刊ベースボール増刊 光星学院 青森山田 八戸工大一 弘前学院聖愛 東奥義塾 ・・優勝候補の一番手にあがるのは今春選抜1勝の光星学院。投手陣は4種の 変化球を持つ秋田と外野兼任の川上でともに140キロ超の速球を持つ。強力な 打線も注目されており、2年生4番の田村はホームランを量産している。対抗 には青森山田の名前があがった。合計6人の投手が競いあい、攻撃では今春青森 予選3試合で18盗塁と機動力がある。2強の下には多数の実力校がひしめく。 昨夏2強の独占を崩し甲子園に出場した八戸工大一、春準優勝で久々に復活した 三沢、文武両道の八戸、県内屈指の強打者・稲葉のいる弘前工なども注目。 ◆岩手 ■報知高校野球 花巻東 盛岡大付 一関学院 水沢 盛岡中央 ■週刊ベースボール増刊 花巻東 一関学院 専大北上 盛岡中央 盛岡大付 ・・春の県予選を制した花巻東を両誌一番手にあげた。攻撃陣は春の県予選で4割 超を記録するなど強力。長身右腕の大谷は練習試合で151キロをマーク。中学 では遊撃を守りフィールディングがうまく打撃も良い、など潜在能力抜群の注目選手。 他校のマークが厳しくなるなか、控え投手の成長が期待される。対抗には一関学院、 盛岡大付、専大北上の私学勢とダークホースとして大型投手が3人いる水沢の名が あげられている。昨秋県優勝の盛岡中央はエースで4番の大向に注目。東日本大震災の 影響が大きかった沿岸チームからは高田、釜石商工、大船渡など上位候補に名を連ねる。 ◆秋田 ■報知高校野球 本荘 金足農 大曲農 大館鳳鳴 秋田商 ■週刊ベースボール増刊 大館鳳鳴 大曲工 本荘 金足農 秋田商 ・・報知は本荘を、週ベは大館鳳鳴を一番手にあげた。本荘は春の秋田準優勝校で、 投手は左腕の高橋京、右腕の岡本の二枚看板で監督の信頼も厚い。守備はコンバート を重ね安定さを増す。21世紀枠で選抜に出場した大館鳳鳴は大舞台での経験が 自信になった。春の県優勝校、大曲工は近年着実に結果を残してきており、攻撃力 アップで悲願の初出場を狙う。現3年生の大半が1年から起用され続け集大成の年 といわれているのが金足農。これまで本命視され続けながらなかなか優勝できず 最後の夏にかける。昨春選抜出場の秋田商、創部3年で躍進した横手城南なども注目。 ◆山形 ■報知高校野球 日大山形 酒田南 山形中央 山形工 北村山 ■週刊ベースボール増刊 酒田南 山形中央 日大山形 山形工 鶴岡東 ・・報知は4年ぶりを目指す日大山形、週ベは甲子園の常連、秋春連続優勝の酒田 南を一番手にあげた。日大山形は例年以上に打撃に力を入れており県内でも屈指強力 打線に仕上がった。酒田南は右腕・会田と捕手・下妻の2年生大型バッテリーをはじめ 下級生主体の若いチームで、勢いに乗ったら強い。昨年春夏連続甲子園出場の山形中央 は本格派左腕の横山がいる。度重なる怪我からどれだけ復調しているかが連覇の鍵に なる。春ノーシードで4強いりした山形工、小所帯のチームながら右腕・加賀を擁する 北村山、昨秋県準優勝で粘り強い鶴岡東、上位常連の私学勢なども上位進出を窺う。 ◆宮城 ■報知高校野球 東北 仙台育英 東陵 古川学園 古川工 ■週刊ベースボール増刊 東北 仙台育英 東陵 気仙沼向洋 東北学院 ・・春季大会の中止で各チームの戦力が測りづらいとされながらも東北、仙台育英 の2強の構図は変わらず。東日本大震災直後の選抜での懸命なプレーが光った東北 が一歩リード。選抜では調整不足が響いて実力を発揮できなかったが、ダルビッシュ 以来のエース・主将の上村をはじめ実力のある選手が多い。夏連続出場を狙う仙台 育英は不祥事があったが出場には問題なし。攻撃力は県内でもトップといわれ、昨秋 も強打を披露した。2強を追うのが昨秋東北大会出場の東陵。昨夏準優勝の気仙沼向洋 は急ピッチで戦力を整えている。古川学園、東北学院なども注目。 ◆福島 ■報知高校野球 聖光学院 日大東北 学法福島 光南 白河 ■週刊ベースボール増刊 聖光学院 日大東北 学法福島 原町 光南 ・・県内55連勝を記録している聖光学院が投打にレベルが高くダントツの優勝候補筆頭 にあがる。東北NO.1投手の右腕・歳内はスプリットを武器に昨夏甲子園で大活躍した。 控えの右腕・芳賀も安定している。攻撃では4番の遠藤を中心に強力打線を誇る。春の 公式戦が中止になった分、練習試合で全国の強豪と対戦し腕を磨いた。昨秋準優勝の日大 東北が2番手にあがる。打倒・聖光のため打撃練習に時間を割いた。3番手には学法福島。 3投手が中心となり、機動力で勝ちあがる。さらに光南、白河、原町などが続く。原発事故に より避難区域となった地域から連合チーム「相双連合」を結成し大会に挑む。 ―――――――――――――――――――――― 関東・東京 ―――――――――――――――――――――― ◆茨城 ■報知高校野球 常総学院 水戸葵陵 下妻二 水城 霞ヶ浦 ■週刊ベースボール増刊 常総学院 水城 下妻二 藤代 水戸葵陵 ・・シード校はもちろん、ノーシード校も実力校揃いで激戦の様相を呈している。 今夏限りの勇退を表明した木内監督率いる常総学院を両誌一番手にあげた。春は ノーシードから優勝。夏も優勝争いの軸となる。一昨年夏に甲子園を経験した 国井と和田丈の二遊間コンビがチームの要。2季連続甲子園出場中の水城は豊富 な経験が強み。選抜での大敗のリベンジを誓う。春準優勝の水戸葵陵はサイド 右腕の長島と注目スラッガーの鈴木塁が投打の中心。下妻二は攻守のバランスの 良さで勝負。その後ろを紙一重の差で多数の実力校が追う。 ◆栃木 ■報知高校野球 文星芸大付 佐野日大 大田原 国学院栃木 作新学院 ■週刊ベースボール増刊 大田原 文星芸大付 佐野日大 矢板中央 作新学院 ・・県勢は春秋の関東大会で19連敗中と不振が続き今年も本命不在の混戦模様。 春の県大会を制した大田原と秋春2季連続準優勝の文星芸大付が一番手グループ。 大田原は今春の21世紀枠最終候補に残りながらも惜しくも涙を呑んだ。春5 試合でわずか1失策の堅守で自力の甲子園出場を目指す。文星芸大付はここ数年 で打力は一番といわれている。先発全員打率3割超、豊富な投手陣など攻守走の まとまりの良さで勝負する。昨夏代表の佐野日大は投手陣の整備が連覇のカギ。 その他、作新学院、矢板中央、国学院栃木、白鴎大足利などが注目されている。 ◆群馬 ■報知高校野球 前橋商 樹徳 前橋育英 高崎商 桐生市商 ■週刊ベースボール増刊 前橋商 樹徳 桐生市商 高崎 前橋育英 ・・秋と春で4強がすべて違う顔ぶれになるなど戦力が拮抗し激戦の様相。一番 手には両誌とも昨夏代表の前橋商をあげた。秋は出遅れたが春はノーシードから 頂点をつかんだ。旧チームでも中心打者だった森沢翼は俊足、巧打のプロ注目選 手。課題だった投手陣は1年生左腕の岩崎が台頭してきた。2番手には樹徳が あがる。冬の練習の大半を打撃練習に割くなど強打に磨きをかけた。春4強の 桐生市商は2年生右腕の柿田が投打の軸。選抜出場の前橋育英は自慢の打撃と厚み を増した投手陣で勝負。高崎商、高崎、桐生第一なども上位候補に名を連ねる。 ◆埼玉 ■報知高校野球 花咲徳栄 浦和学院 春日部共栄 上尾 浦和実 ■週刊ベースボール増刊 花咲徳栄 上尾 浦和実 桶川 浦和学院 ・・春の大会で実力校が相次いでシードから外れたこともあり、近年まれに見る 混戦という評価。その中で両誌が一番手にあげたのは花咲徳栄。左打者7人揃える 打線からは切れ目なく長打が出る。課題とされた投手陣は層が厚くなり不安が 解消された。同じくAシードの上尾は前鷲宮の高野監督が復帰。厳しい指導の下 、27年ぶりの夏を目指す。選抜出場の浦和学院は素材ではトップレベルと言わ れており、エース・佐藤だけでなく控え投手の活躍も期待される。秋春連続4強 の浦和実、県大会初の4強入りを果たした桶川、春日部共栄なども候補の一角。 ◆千葉 ■報知高校野球 習志野 専大松戸 東海大浦安 千葉明徳 千葉経大付 ■週刊ベースボール増刊 習志野 専大松戸 流通経大柏 木更津総合 拓大紅陵 ・・例年通り強豪校がひしめく激戦の中、総合力で一歩前を行くのが春の関東大 会優勝の習志野。エースの泉沢を筆頭に投手陣4本柱を形成する。投打に隙がなく 、チーム力は超高校級と高い評価。2番手グループからはまず専大松戸の名があが った。甲子園出場経験豊富な持丸監督が率いるチームは着々と実力をつけ、初の 頂点も見えてきた。東海大浦安は投手陣が豊富。千葉明徳は県NO.1素材と いわれる右腕の鈴木がいる。流通経大柏は攻撃野球が持ち味。木更津総合は投手 陣の2本柱が安定。そのほかにも拓大紅陵、千葉経大付、市柏など実力校多数。 ◆東東京 ■報知高校野球 二松学舎大付 修徳 関東一 帝京 国士舘 ■週刊ベースボール増刊 二松学舎大付 帝京 国士舘 足立学園 関東一 ・・東東京は春季東京大会は不振で西東京に遅れをとるなど、絶対的なチームが 見当たらない。更に夏の大会は震災の影響によりシードなしで行われるため、各 校厳しい戦いとなりそうだ。混戦ながら両誌で一番手にあげられたのが二松学舎 大付。2年生エースの鈴木は140キロ中盤の速球を持ち、カウントを稼げる カーブで幅広い投球で勝負する。1年夏に衝撃デビューを飾った右腕の伊藤がいる 帝京、昨夏準優勝の修徳、機動力と粘り強さが持ち味の国士舘、都内NO.1 右腕の吉本がいる足立学園、2年連続を狙う関東一などが僅差で追う。 ◆西東京 ■報知高校野球 日大三 佼成学園 日大鶴ヶ丘 国学院久我山 八王子 ■週刊ベースボール増刊 日大三 八王子 国学院久我山 佼成学園 早稲田実 ・・昨秋神宮優勝、春選抜4強の日大三が実績、実力ともにNO.1で優勝戦線 の先頭を突っ走る。エース・吉永をはじめドラフト候補4人を擁するチーム力は 全国でもトップクラスとされる。安定した戦いぶりで2年ぶりの夏は堅い。2番 手グループは実力が拮抗しており、両誌があげた顔ぶれもそれぞれ違う。春決勝 進出の佼成学園は変則サイド右腕の溝口を中心に37年ぶりの夏を目指す。秋春 4強の八王子は右腕の塚崎と主砲の桝沢が中心。日大鶴ヶ丘は右腕・岡の出来次 第。国学院久我山は2年生バッテリーが中心。昨夏代表の早稲田実も有力。 ◆神奈川 ■報知高校野球 慶応 桐蔭学園 東海大相模 横浜 桐光学園 ■週刊ベースボール増刊 東海大相模 慶応 桐蔭学園 横浜 桐光学園 ・・全国屈指の激戦区では両誌の評価が分かれた。報知は慶応を「総合力で頭一 つリード」とかなり高く評価しており、週ベは選抜覇者の東海大相模を一番手に あげた。東海大相模は春は早期に敗退したが、春夏連覇へ向け着々と調整が進む。 甲子園で打撃記録を更新するなど打線の破壊力は抜群。とくに渡辺、臼田、田中 佐藤の上位打線は全国屈指とされる。投手層も厚く新戦力の台頭もある。慶応は 左腕の三宮は制球がよく狙って三振が取れる。打線では高校通算70本塁打の 谷田を中心に切れ目ない。桐蔭学園、横浜、桐光学園、向上、横浜商大高も注目。 ◆山梨 ■報知高校野球 東海大甲府 甲府工 日本航空 甲府城西 山梨学院大付 ■週刊ベースボール増刊 甲府工 東海大甲府 日本航空 甲府城西 山梨学院大付 ・・今春の関東大会準優勝の甲府工と県大会優勝校の東海大甲府の2校がリード する。甲府工は秋春と県大会で3割台後半のチームを残した。春の関東大会でも 強豪を連破し自信をつけた。強打のチームながらソツのない試合運びを身上とす る。東海大甲府は今秋のドラフト上位候補、左の大砲・高橋が注目の的となる。 徹底したマークが入ると予想されるため、前後の打者の活躍が期待される。3番 手の日本航空はエース左腕・藤本が「ドクターK」と呼ばれ三振を量産する。春 4強の甲府城西はノーシードから躍進した。山梨学院大付は野手がタレント揃い。 ―――――――――――――――――――――― 北信越 ―――――――――――――――――――――― ◆新潟 ■報知高校野球 日本文理 北越 新潟明訓 中越 佐渡 ■週刊ベースボール増刊 日本文理 北越 長岡大手 中越 佐渡 ・・今春選抜出場の日本文理が抜きん出た存在としてダントツの優勝候補に君臨 する。春県予選では全試合に7点差以上つけ圧倒的な強さを見せて優勝。春に 背番号「1」をつけた波多野、スライダーに磨きをかけた田村、技巧派・吉野の 2年生右腕トリオは抜群の安定感がある。打線も強打者揃いで県内敵なし。日本 文理の独走に追う2番手グループは北越、新潟明訓、長岡大手、中越など。北越 はチーム防御率1.04と投手陣が充実している。新潟明訓は2年連続の夏を目指す。 長岡大手は北信越大会出場で自信をつけた。中越はエース左腕の小林に注目。 ◆長野 ■報知高校野球 佐久長聖 東京都市大塩尻 松商学園 松本第一 長野日大 ■週刊ベースボール増刊 佐久長聖 東京都市大塩尻 松本第一 東海大三 伊那弥生ヶ丘 ・・春の県予選で優勝、9年ぶりの夏の甲子園を目指す佐久長聖が優勝候補一番手。 新戦力の台頭著しく、下級生を打線の中軸に置き、下位打線は相手によって入れ 替えることもできる選手層の厚さがある。投手陣は大型右腕の小林、園田に2年生 右腕の五味が加わった。2番手には昨秋県を制した東京都市大塩尻。2季連続で 北信越大会に出場するなど初の甲子園へ向け着々と戦力が整備されている。常連 の松商学園はノーシードから躍進を図る。春3位の松本第一は攻撃型チームで 重量打線が自慢。東海大三、長野日大、創立100周年の伊那弥生ヶ丘なども注目。 ◆富山 ■報知高校野球 富山商 高岡商 富山国際大付 砺波工 富山第一 ■週刊ベースボール増刊 富山国際大付 高岡商 富山第一 桜井 新湊 ・・報知は富山商、週ベは富山国際大付を一番手にあげた。富山商は2年生右腕 の下村が成長株。打線はしぶとく勝負強い打者が揃う。武者修行で全国の強豪と 対戦し腕を磨いた富山国際大付は今春、初の県王者になった。3年計画で育てた ナインの目指す先はもちろん甲子園だ。高岡商は1試合平均2失点の守りが堅い チーム。長打力に欠ける打線を機動力でカバーする。富山第一は下級生主体の 若いチーム。1年生から正捕手をつとめる主将の乙野が若いチームを引っ張る。 昨夏代表の砺波工、昨秋優勝の桜井、新湊、投手力の滑川なども上位候補。 ◆石川 ■報知高校野球 遊学館 金沢 星稜 小松大谷 小松商 ■週刊ベースボール増刊 遊学館 金沢 星稜 羽咋 金沢商 ・・ 春の県予選を制した遊学館、今春選抜出場の金沢、戦力評価が高い星稜の私学3 強が先頭を走る。遊学館は1、2年生主体の若いチーム。ずば抜けた部分はない が、投打のバランスの良さで2年連続の夏を目指す。金沢は150キロ超右腕の釜田 が投打の中心。2番手以降の投手もコマが揃い、春夏連続へ向け準備は整った。 3番手にあがる星稜は今春、松井秀喜の後輩にあたる林新監督が就任。投打がかみ 合えば4年ぶりの甲子園も見えてくる。3強に続くのは春4強の羽咋、春ベスト 8の金沢商など。捕手・増野の小松大谷、右腕・今枝の小松商も注目される。 ◆福井 ■報知高校野球 福井工大福井 敦賀気比 福井商 丹生 北陸 ■週刊ベースボール増刊 福井工大福井 敦賀気比 福井商 丹生 羽水 ・・昨秋、今春と県4強の顔ぶれが全く同じで、両誌ともシード4校が中心にな る、という予想になっている。特に福井工大福井、敦賀気比の2校がリード。福井 工大福井は例年以上の打線の破壊力で夏の甲子園を狙う。投手力アップを課題と あげており、投手陣整備がかぎになりそうだ。先頭打者からずらりと左をそろえる 敦賀気比は左投手も苦にしないムラのない打線を持つ。主戦投手の左腕・山本は速球 と変化球の制球力が増した。福井商はチームを42年率いた北野監督が勇退、米丸新 監督の下、夏にきっちりと照準を合わせてくる。丹生はプロ注目左腕の田中がいる。 ―――――――――――――――――――――― 東海 ―――――――――――――――――――――― ◆静岡 ■報知高校野球 静清 静岡 常葉菊川 静岡商 飛龍 ■週刊ベースボール増刊 静清 常葉菊川 静岡商 静岡 飛龍 ・・故障者がいるチームが多く、どこにも絶対の力はないとされる中、選抜出場 の静清が優勝候補の一番手にあがる。プロ注目右腕の野村が絶対的なエースとし て君臨する。春季県予選はベンチを外れチームも敗れたが、敗戦は全く参考に ならない。投攻守走に高いレベルを誇り春夏連続へひた走る。常葉菊川は投手陣 に課題を残すも打線の破壊力でカバーする。静岡はエース・岩崎が故障から復活 し期待がかかる。県2位の静岡商は投手の成長で投打がかみあうようになった。 静清を破った飛龍も各チームにマークされている。常葉橘、磐田東なども注目。 ◆愛知 ■報知高校野球 中京大中京 愛知啓成 東邦 愛知 愛工大名電 ■週刊ベースボール増刊 中京大中京 愛知啓成 愛工大名電 東邦 享栄 ・・昨秋は出遅れたが、大藤監督から代わった高橋新監督の下、春の県予選を 制した中京大中京が本命にあがる。春は苦戦の連続ながら優勝するなど粘り 強い。目だった選手は不在ながらしぶとい野球で春と同様、夏も勝ちあがる。 対抗は県2位で、ここ数年の実績は抜群の愛知啓成。投手陣は豊富で一塁兼任 の左腕・具志堅は春の準々決勝で参考ノーヒットノーランを達成した。東邦は 打撃の良さが売り。昨秋の県1位、愛工大名電は選手の力量はトップクラスと いわれる。享栄は強打者の神鳥が注目される。秋春ともに4強の愛知も候補。 ◆岐阜 ■報知高校野球 大垣日大 大垣商 市岐阜商 土岐商 岐阜第一 ■週刊ベースボール増刊 大垣日大 岐阜第一 県岐阜商 岐山 大垣商 ・・東海大会では準優勝に終わったが、全国制覇も視野に入れる大垣日大が 絶対的本命として別格扱い。葛西−時本のバッテリーをはじめ主力の多くが1 年秋からレギュラーを張っており大舞台での経験が豊富。対抗は二誌で評価が 分かれた。岐阜第一はかつて美濃加茂を甲子園に導いた片島監督がチームを率 いる。県岐阜商は春は大垣日大に完敗したが、夏にきっちり照準をあわせてくる。 大垣商は東海王者ながら「決定力は欠ける」の前評判を覆したい。市岐阜商は 秋田監督の長男の左腕・千一郎に期待。県3位で波に乗る岐山はダークホース。 ◆三重 ■報知高校野球 三重 菰野 いなべ総合 皇学館 桑名工 ■週刊ベースボール増刊 三重 菰野 いなべ総合 宇治山田商 海星 ・・昨秋優勝の三重が優勝候補の最右翼にあがる。他を圧倒するといわれる強 力打線が健在で、あとは投手陣の整備にかかっている。あと一歩で今春の選抜 を逃した悔しさを夏リベンジする。僅差で追いかけるのが春の王者・菰野と2 年連続を狙ういなべ総合だ。菰野はエースの方田を温存しながらも春優勝を果 たした。打力が売りのチームに新戦力の台頭でさらに甲子園に近づいた。いなべ 総合はエースで4番の岡部が中心。控え投手の底上げで連戦を勝ち抜く。この ほか皇学館、桑名工、上位常連の宇治山田商、海星など虎視眈々と覇権を狙う。 ―――――――――――――――――――――― 近畿 ―――――――――――――――――――――― ◆滋賀 ■報知高校野球 北大津 近江 滋賀学園 綾羽 八幡商 ■週刊ベースボール増刊 北大津 近江 比叡山 守山 近江兄弟社 ・・北大津が優勝候補の一番手にあがる。不祥事による監督交代のアクシデントが あったが、実力では投打にライバル校を圧倒する力があるといわれる。右腕の岡本 は変幻自在の投球で打者を幻惑する。リリーフ陣も台頭しており投手陣は万全。 本塁打数は試合数を上回るなど強力な打線が持ち味だ。二番手には近江。本格派 右腕の石田が怪我から復帰し見事春優勝を飾った。三番手以降は両誌違う顔ぶれ。 2年前の代表・滋賀学園は1年生大量入部で部内競争が激化した。比叡山は下級生 から実戦登板豊富な右腕の奥村に期待。昨秋準優勝の守山、変則投手の綾羽も注目。 ◆京都 ■報知高校野球 福知山成美 立命館宇治 京都外大西 京都翔英 龍谷大平安 ■週刊ベースボール増刊 福知山成美 京都成章 立命館宇治 龍谷大平安 京都外大西 ・・3年生が最初で最後となる夏の大会に気合が入る福知山成美が本命にあげら れている。エースの津田は制球力の良い技巧派の左腕。野手では主将で遊撃の桑原 がプロ注目選手。「福知山成美歴代NO.1選手」がチームを牽引する。選抜出場の 京都成章は総合力で上位の評価。守備力・機動力重視の布陣を組み連戦に挑む。 昨年選抜出場の立命館宇治はエース左腕の福本が安定している。選抜時のエース 川部が復調すれば夏へ向け万全の準備が整う。京都外大西は昨夏甲子園メンバー が残り経験値が高い。新鋭の京都翔英、常連の龍谷大平安もV候補に名を連ねる。 ◆大阪 ■報知高校野球 大阪桐蔭 履正社 PL学園 太成学院大高 東大阪大柏原 ■週刊ベースボール増刊 履正社 大阪桐蔭 PL学園 東大阪大柏原 太成学院大高 ・・現チーム府内公式戦無敗の大阪桐蔭と選抜4強の履正社が2強を形成する。 大阪桐蔭は春は主力を欠きながら府を制するなど選手層が厚い。投手陣は長身 右腕の藤浪が最速146キロをマーク。控えの2年生左腕・平尾も台頭し、本格派 右腕の中野がいる。切れ目のない打線で得点力も高い。履正社は選抜でも活躍し た飯塚、渡辺の投手左右二枚看板が健在。打線も俊足の海部、主砲の石井などタ レントが揃っている。PL学園は有望な1年生が多く毎試合打順を組み替える など夏へ向け整備している。東大阪大柏原、太成学院大高は初出場を狙う。 ◆兵庫 ■報知高校野球 神戸国際大付 東洋大姫路 明石商 社 武庫之荘総合 ■週刊ベースボール増刊 加古川北 報徳学園 神戸国際大付 明石商 東洋大姫路 ・・両誌の有力校掲載順から見てももわかるが、本命不在の混戦が予想される。報 知は県NO.1打線といわれる神戸国際大付にエース右腕の原がいる東洋大姫路を上位 2校にあげ、週ベは選抜出場の加古川北、報徳学園をあげた。神戸国際大付はスラ ッガーの田中、昨春選抜でも登板した左腕の大川を中心にノーシードから頂点を目 指す。東洋大姫路は守備が堅く打力アップが鍵を握る。加古川北は甲子園で見せた 機動力と技巧派エースの井上で勝ち抜く。報徳学園は右腕・田村の復調次第。 ◆奈良 ■報知高校野球 天理 智弁学園 郡山 関西中央 登美ヶ丘 ■週刊ベースボール増刊 天理 智弁学園 郡山 関西中央 高田商 ・・近畿大会連覇で大本命と目された天理が出場辞退し、大会は激戦の様相を呈 してきた。智弁学園は投打にタレントが揃っていると評判。エースで中心打者の 2年生・青山は投打に非凡なセンスを見せ来秋のドラフト候補にあがる。打線も 長打力のある選手が多い。郡山は捕手の赤熊が攻守の要。エースを争う2人の左 腕をうまくリードし、堅守で勝ちあがる。私学の新鋭・関西中央はベテランの姫嶋 監督の下、初出場を目指す。登美ヶ丘は台風の目になる可能性がある。高田商は 2年生主体の若いチーム。このほか多数の実力校が上位進出をうかがう。 ◆和歌山 ■報知高校野球 智弁和歌山 市和歌山 和歌山商 箕島 向陽 ■週刊ベースボール増刊 智弁和歌山 市和歌山 伊都 箕島 向陽 ・・智弁和歌山1強の構図は今夏も変わらず。だが好投手が多い大会とも言われ ているため、早い段階での対決では番狂わせも有り得る。今年も大本命にあげら れる智弁和歌山はエース左腕の青木をはじめ140キロ前後を投げる投手を揃える など投手層は厚くピンチでの継投準備は万全。打線は中距離砲がズラリと並び 高い得点力を誇る。対抗一番手の市和歌山はタイプの違う2投手が健在。打線も 主砲の安陵をはじめ強打者揃い。和歌山商は54年ぶりの夏を目指す。伊都は140 キロ右腕の森田が注目される。県王者の箕島、昨春選抜出場の向陽も上位候補。 ―――――――――――――――――――――― 中国 ―――――――――――――――――――――― ◆岡山 ■報知高校野球 関西 創志学園 作陽 倉敷商 岡山学芸館 ■週刊ベースボール増刊 関西 玉野光南 倉敷商 岡山理大付 作陽 ・・投・攻・守・走すべてにトップクラスの力を持つといわれる関西が優勝候補の 筆頭にあがる。堅田、水原の左右の投手2枚看板をはじめ全国レベルの選手を多数 抱え経験も豊富。選抜、春の予選で初戦敗退を喫した教材を糧に夏はノーシードか ら「一戦必勝」で戦う。同じく選抜出場の創部1年半の創志学園は春も準優勝で 安定した成績をおさめている。玉野光南は本格派右腕の石塚とプロ注の野手武田、 丸山など個々の選手の能力が高い。春優勝の作陽は投手層が厚く機動力と小技で 相手を攻略する。4年連続を狙う倉敷商は強力打線を武器に強行策で得点を重ねる。 ◆広島 ■報知高校野球 総合技術 山陽 広陵 広島商 尾道 ■週刊ベースボール増刊 総合技術 広陵 尾道 山陽 広島商 ・・選抜出場の総合技術を他の実力校が僅差で追うという構図になっている。候補 一番手の総合技術は選抜出場に続き春の県予選も制して波に乗る。タイプの違う3 人の投手がいて守備も安定している。突出した選手は不在だが戦力バランスの良さ で春夏連続を狙う。4月から采配を振る川岡新監督の下、山陽は強豪相手に白星を 重ねており、17年ぶりの優勝も視野に入る。昨夏代表の広陵はプロ注の4番・丸子 を中心に攻撃力は県下NO.1。主戦2投手も大崩することがない。エース右腕・川本 のいる昨秋優勝の尾道も優勝候補。名門の広島商は伝統校再建へ着々と進んでいる。 ◆鳥取 ■報知高校野球 八頭 鳥取城北 鳥取西 鳥取中央育英 倉吉東 ■週刊ベースボール増刊 鳥取中央育英 鳥取城北 八頭 鳥取西 倉吉東 ・・秋春の上位の顔ぶれが大幅に替わるなど混戦模様の大会。報知は八頭、週べは 鳥取中央育英を一番手にあげた。八頭は2年生3投手の活躍で一気に投手力アップ を果たした。激しいチーム内競争でチームが活性化、打撃力向上で2年連続を狙う。 鳥取中央育英は昨秋の覇者。惜しくも選抜を逃した悔しさを夏にぶつける。ノーシ ードからの登場で巻き返しを図る。鳥取城北はともに180センチ台の右腕・大林と 西坂を擁し万全の投手陣で夏に挑む。守備も春5試合でわずか1失策など堅い。春 の県予選を制した鳥取西は右腕・広沢が安定。準優勝の倉吉東は機動力がある。 ◆島根 ■報知高校野球 開星 石見智翠館 矢上 松江商 立正大淞南 ■週刊ベースボール増刊 開星 石見智翠館 松江商 矢上 大社 ・・選手の技量は群を抜くとして2年連続を目指す開星が優勝候補の一番手。昨年 春夏のマウンドを経験した白根はエース・4番でチームの中心。2番手以降の投手 も力をつけている。打線は上位下位関係なく充実しており切れ目がない。舌禍事件 の野々村監督が今春復帰して選手たちの士気もあがる。2番手には春県予選優勝の 石見智翠館があがる。試合巧者で総合力が高いと評判。強力な打線を武器に校名変 更後の初の甲子園出場を狙う。春4強の矢上はチームカラーの守備を全面に出して 戦う。昨秋優勝の松江商は機動力で勝負する。好打者揃いの大社は投手陣に期待。 ◆山口 ■報知高校野球 宇部鴻城 南陽工 柳井学園 桜ヶ丘 下関商 ■週刊ベースボール増刊 宇部鴻城 南陽工 光 柳井 熊毛南 ・・優勝を狙える実力校が多数存在しており、かなり多くのチームにチャンスあり。 その中でもやや優位とされているのが春優勝の宇部鴻城と昨夏代表の南陽工。宇部 鴻城は新チーム以降良い成績を残しており安定感がある。主戦の笹永は県内NO.1左 腕の評判。強打者も揃っており、ソツのない野球で頂点を目指す。南陽工は昨夏甲 子園を経験し4番・捕手の安達がチームを引っ張る。柳井学園は豊富な投手陣で夏 に挑む。桜ヶ丘は左腕エースの小西が抜群のスタミナをつけて連戦に強さを発揮す る。光、柳井、熊毛南、華陵、小野田など好投手のいるチームも上位を窺う。 ―――――――――――――――――――――― 四国 ―――――――――――――――――――――― ◆香川 ■報知高校野球 香川西 寒川 英明 尽誠学園 丸亀城西 ■週刊ベースボール増刊 香川西 寒川 英明 丸亀城西 観音寺中央 ・・春の四国大会を制した香川西が先頭を走る。四国決勝で明徳義塾に勝ったこと が大きな自信になった。エースの右腕・宇都宮はフォーム修正を経て安定感が増し た。控えの右腕・岡田も台頭してきたのが心強い。安定した投手陣と堅守で夏に照 準をあわせる。秋春県予選連覇の寒川は近年安定した成績を残している。不安定な 投手陣を懸念材料としており、本番までに整備を急ぐ。昨夏代表の英明は長身左腕 の松本とプロ注目のスラッガー・中内がチームを引っ張る。春準優勝の丸亀城西は エースの宮武が鍵になる。常連の尽誠学園、観音寺中央も優勝圏内におり注目。 ◆徳島 ■報知高校野球 徳島商 鳴門工 城南 鳴門 生光学園 ■週刊ベースボール増刊 城南 徳島商 城東 鳴門 小松島 ・・上位チームの実力が拮抗する混戦のなか、徳島商が投打のバランス、選手層の 厚さで群を抜くと高評価。春の県予選はエースの右腕・龍田を温存しながらも準決 勝まで勝ち進んだ。さらに控え投手も順調に育っており盤石の投手陣を形成する。 選抜で強打を披露した城南は甲子園1勝で自信がついた。全国レベルの打線を持つ だけに投手陣の踏ん張りに期待がかかる。鳴門工は現校名で最後の夏となる。軸に なる投手がいないといわれるが夏までには仕上げてくると各校警戒する。昨夏代表 の鳴門、春優勝の城東、私立勢初の甲子園を目指す生光学園、小松島なども候補。 ◆愛媛 ■報知高校野球 新田 川之江 済美 今治西 宇和島東 ■週刊ベースボール増刊 新田 川之江 三島 帝京五 今治西 ・・本命不在で激戦が予想されるなか、両誌が一番手にあげたのは第1シード獲得 の新田。総合力で頭一つリードしていると評判で、攻守のレベルが高く戦力的に問 題はない、と今夏限りで勇退する秋山監督も期待を膨らませる。二番手の春優勝校、 川之江は四国NO.1右腕と注目される大西翼が急成長。控えの左腕・石田も台頭し、 02年以来の夏へ準備が整った。春準優勝、四国大会でも活躍した三島は勢いに乗っ ている。夏2年連続準優勝の済美はベテランの上甲監督の下、ノーシードからリベ ンジを誓う。強豪の今治西、帝京五、宇和島東、松山商も上位候補に名を連ねる。 ◆高知 ■報知高校野球 明徳義塾 高知 高知商 土佐 高知追手前 ■週刊ベースボール増刊 明徳義塾 高知 高知商 土佐 岡豊 ・・夏春連続甲子園出場中の明徳義塾と2年ぶりの夏を目指す高知の第1、第2シ ードの2強の優位は揺るがない。明徳義塾は選抜では初戦敗退を喫したが、全国レ ベルの強さをアピールした。左腕エースの尾松が成長し速球、変化球に磨きがかか った。打線はプロ注目の4番・北川にライバル校投手の警戒が集まる。高知は新チ ーム以降明徳義塾に公式戦3戦全勝と相性が良い。1年生部員大量入部に競争激化 で更にチームを底上げして夏に挑む。2強を追う一番手として名があがる高知商は 得点力アップで頂点を狙う。土佐、岡豊、高知追手前、室戸あたりの伏兵も注目。 ―――――――――――――――――――――― 九州 ―――――――――――――――――――――― ◆福岡 ■報知高校野球 西日本短大付 九州国際大付 飯塚 福岡工大城東 東福岡 ■週刊ベースボール増刊 九州国際大付 飯塚 福岡工大城東 筑陽学園 自由ケ丘 ・・報知は投の西短、打の九国という評価。週ベは九州国際大付、飯塚、福岡工大 城東を「3強」とした。選抜準優勝の九州国際大付は甲子園5試合で6本の本塁打 を放つなど県NO.1の打線を持つ。エースで打線の中心でもある三好がチームの命運 を握る。春夏連続へ向け、2番手以降の投手の育成にも力を入れる。西日本短大付 は昨夏からのエース左腕の森が成長し投球の幅が広がった。主力に甲子園経験者が いるのも心強い。飯塚は右腕エースの猿渡に注目。夏の連戦に向け省エネ投法もマ スターした。福岡工大城東は左腕・笠原が評判の逸材。筑陽学園、東福岡も候補。 ◆佐賀 ■報知高校野球 唐津商 佐賀工 佐賀商 龍谷 伊万里農林 ■週刊ベースボール増刊 唐津商 龍谷 塩田工 佐賀学園 佐賀工 ・・県内投手のレベルは過去最高と評判で、見ごたえのある投手戦が多く期待でき そうだ。混戦模様の夏の佐賀、一番手に名前があがるのが唐津商だ。ドラフト候補 の149キロ右腕の北方は今大会注目の的となる。秋春連続4強入りを果たした佐賀工 は守りが安定しており、石丸、平川の投手二枚看板がともに先発完投できる。秋準 優勝の龍谷はこれまでの打のチームカラーから守り勝つ意識を強めた。潜在能力の高 さでは常連の佐賀商の評価が高い。春優勝の塩田工は投手・伊東を中心に堅いな守 備と小技を駆使した手堅い野球を展開する。伊万里農林は2年ぶりの夏を狙う。 ◆長崎 ■報知高校野球 清峰 波佐見 海星 長崎日大 西陵 ■週刊ベースボール増刊 波佐見 海星 佐世保工 清峰 創成館 ・・報知は清峰、波佐見、海星の「三つどもえ」、週ベは波佐見を本命とした。選 抜出場の波佐見は甲子園でも横浜を破るなど全国クラスの実力を見せた。エースの 松田は注目の右腕。春夏連続へ向け1年生の起用やコンバートでチームを改良した。 清峰は強力打線がさらにパワーアップ。選抜優勝以降少し低迷したが、復活なるか。 昨夏準優勝の海星は前チームからのレギュラーが多く残る。投打に非凡な永江や4 番・古賀など実力ならNO.1と評判。春優勝の佐世保工は右腕2本柱を中心に接戦に 粘り勝つ。昨夏代表の長崎日大はノーシードから巻き返す。西陵、創成館も注目。 ◆熊本 ■報知高校野球 九州学院 専大玉名 熊本国府 秀岳館 千原台 ■週刊ベースボール増刊 九州学院 熊本国府 千原台 秀岳館 専大玉名 ・・夏春2季連続甲子園出場の九州学院が投・打・走・守の全般において一歩リード という評価。大塚、伊藤の投手陣は安定感を増し、俊足の山下、4番の萩原を中心 とした打線も強力。1年生の新戦力も台頭し3季連続へ向け準備は整った。秋3位、 春準優勝の熊本国府は創部6年目にして最も甲子園に近づいた。打線は迫力があり、 得点力アップで初の優勝を狙う。右サイドの江藤がいる専大玉名はRKK旗大会で優勝 し波に乗る。春優勝の千原台は140キロ超の速球を持つ根間を擁し公立一番手の実力。 秋優勝の秀岳館は打線が好調で右3投手にかかる。名門の熊本工は好打者が揃う。 ◆大分 ■報知高校野球 大分商 明豊 大分 日本文理大付 楊志館 ■週刊ベースボール増刊 明豊 大分商 藤蔭 大分 日本文理大付 ・・昨夏以降優勝校が入れ替わるなど近年類を見ない大混戦となった。報知では一 番手に大分商を週ベは明豊を一番手にあげた。春優勝の大分商は右腕の小野がエー ス・1番打者としてチームを引っ張り、主軸には長打力のある選手が揃っている。 14年ぶりの夏へ向け積極性、確実性、粘り強さも向上した。混戦模様の県内におい て安定した成績を残し続けている明豊は夏の前哨戦・県選手権を制し波に乗る。秋 優勝の藤蔭は2年生中心の攻撃型チーム。大分は豊富な投手陣を擁し、攻撃にも 幅が広がった。日本文理大付は右腕の栄が中心。楊志館もシード校が警戒する存在。 ◆宮崎 ■報知高校野球 宮崎商 延岡学園 宮崎日大 日南学園 都城泉ヶ丘 ■週刊ベースボール増刊 延岡学園 宮崎日大 宮崎商 都城泉ヶ丘 宮崎学園 ・・上位進出校が次々入れ替わり参加校数以上に激戦の宮崎。注目右腕の吉田を擁 する宮崎商と3季連続で県を制している延岡学園が本命にあげられている。宮崎商 は右腕の吉田が更に成長。140キロ台後半の速球に多彩な変化球をマスターし経験も 豊富で高い完成度を誇る。実績NO.1の延岡学園は打撃陣が充実しており、高い得点 力を持つ。1年生・岩重を中軸に据えるなど新戦力の起用で打力が更に上がった。 ドラフト上位候補の宮崎商の151キロ右腕・武田は招待試合で興南を完封するなど 才能が開花しはじめた。そのほか日南学園、宮崎学園など多数の実力校が後を追う。 ◆鹿児島 ■報知高校野球 鹿児島実 神村学園 樟南 鹿児島工 鹿屋中央 ■週刊ベースボール増刊 鹿児島実 神村学園 樟南 鹿児島南 鹿児島城西 ・・秋春2季連続九州大会優勝、選抜8強の鹿児島実が投打のバランス、選手層の 厚さで一歩抜けている。エース左腕の野田は安定感抜群で2番手には2年生左腕の 徳永が成長。打線も破壊力があり切れ目がない。守備も鍛えられており全国制覇も 視野に入る。2番手には九州4強、NHK旗で鹿児島実を破り上り調子の神村学園が あがった。高い機動力と勝負強い打線で4年ぶりの夏を狙う。3番手の樟南はプロ 注目のエース左腕・戸田の出来が鍵を握る。春4位の鹿屋中央はまとまりの良さで 勝負。昨秋4強の鹿児島工、県NO.1右腕の呼び声高い笛田のいる鹿児島南も候補。 ◆沖縄 ■報知高校野球 沖縄尚学 興南 八重山 糸満 中部商 ■週刊ベースボール増刊 糸満 興南 沖縄尚学 八重山 嘉手納 ・・興南の独走だった昨年からまたも大混戦に戻った。沖縄尚学、糸満、興南、中 部商の4校がベスト4に勝ち進んだ。プロ注右腕・花城の八重山は姿を消したが、 4強の顔ぶれは概ね両誌の予想どおり。報知は沖縄尚学を上位校の中で最も完成度 が高いとし、一番手にあげた。選手たちは粒揃いでレベルの高い野球を展開する。 週ベが一番手にあげた昨夏準優勝の糸満は身体能力の高さを武器としており、特に 機動力に自信を持つ。昨年甲子園春夏連覇の偉業を達成した興南は今年も候補。大 量の新入部員が入り一丸となって3年連続へ向う。中部商は右腕・多和田に期待。 ――――――――――――――――――――――