高校野球 年度別 選抜選考経過 2022年(令4年) 第94回大会

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各地区 前年2021年(令3年)秋季大会の結果と選抜選考経過

(甲子園出場校一般枠_・・、一般枠補欠校_・・、繰上げ甲子園出場の補欠校・・、不・・不戦勝・不戦敗、備考・・
(甲子園出場校21世紀枠・・、21世紀枠補欠校・・
北海道
旭川明成
(旭川)
旭川明成
5−0
旭川実
3−2
旭川実
4−3
クラーク国際
3−1
苫小牧中央
(室蘭)
滝川西
5−0
滝川西
(空知)
旭川実
(旭川)
旭川実
5−4
函館工
(函館)
士別翔雲
(名寄)
士別翔雲
2−1
札幌国際情報
18−0
知内
(函館)
札幌国際情報
(札幌)
札幌国際情報
13−1
札幌国際情報
15−3
遠軽
(北見)
釧路江南
(釧根)
北海
(札幌)
クラーク国際
6−2
クラーク国際
5−1
クラーク国際
5−1
クラーク国際
(空知)
クラーク国際
4−1
駒大苫小牧
(室蘭)
立命館慶祥
(札幌)
立命館慶祥
3−1
北照
(小樽)
札幌静修
(札幌)
東海大札幌
10−3
東海大札幌
6−1
東海大札幌
(札幌)
白樺学園
(十勝)
白樺学園
9−4
白樺学園
2−1
帯広工
(十勝)
札幌第一
(札幌)
北海道の出場枠は1校で、4校が候補にあがった。北海道大会で優勝したクラーク国際
が順当に当選した。高い奪三振率を誇る本格派右腕の辻田、変化球の良い左腕の山中の
ダブルエースが軸のチームで大会5試合4失策と守備も安定している。2年連続準優勝
の旭川実が補欠1位、ベスト4でプロ注目左腕・門別の東海大札幌が補欠2位になった。
東北
仙台育英
(宮城1位)
仙台育英
7−4
花巻東
8−2
花巻東
4−3
花巻東
4−1
学法石川
(福島3位)
盛岡大付
9−2
盛岡大付
(岩手3位)
東日大昌平
(福島2位)
花巻東
11−1
花巻東
(岩手1位)
聖和学園
(宮城3位)
大館桂桜
6−4
八戸工大一
5−2
大館桂桜
(秋田2位)
八戸工大一
(青森2位)
八戸工大一
7−0
酒田南
(山形1位)
山形中央
(山形3位)
山形中央
7−2
青森山田
4−3
聖光学院
5−2
東北
(宮城2位)
鶴岡東
(山形2位)
青森山田
3−2
青森山田
(青森1位)
能代松陽
(秋田1位)
能代松陽
11−0
聖光学院
13−1
久慈東
(岩手2位)
東奥義塾
(青森3位)
東奥義塾
10−0
聖光学院
3−2
大曲工
(秋田3位)
聖光学院
(福島1位)
只見(地区大会不出場)
東北の出場枠は2校で候補にあがったのが15校。東北大会決勝進出の2校が当選した。
東北大会優勝の花巻東は1年生にして高校通算50本塁打のスラッガー佐々木麟、主将の
田代を中心に大会屈指の破壊力を持つ強力打線と多彩な投手陣で甲子園でも上位を狙える
と判断された。チームの完成度が高いと評価された準優勝の聖光学院は大黒柱のエース
佐山を擁する投手陣が鉄壁で、昨秋公式戦で3失点以上したのは1試合だけしかない。
補欠校は1位が八戸工大一が、2位が青森山田になった。
関東・東京
関東
山梨学院
(山梨1位)
山梨学院
12−3
山梨学院
9−0
山梨学院
9−2
明秀日立
9−7
拓大紅陵
(千葉2位)
白鴎大足利
(栃木1位)
白鴎大足利
9−1
藤代
(茨城2位)
浦和学院
(埼玉1位)
浦和学院
7−5
浦和学院
5−0
向上
(神奈川2位)
桐生第一
(群馬1位)
桐生第一
3−2
土浦日大
(茨城3位)
木更津総合
(千葉1位)
木更津総合
3−0
木更津総合
4−1
明秀日立
5−2
帝京第三
(山梨2位)
東海大相模
(神奈川1位)
東海大相模
9−4
花咲徳栄
(埼玉2位)
文星芸大付
(栃木2位)
健大高崎
8−2
明秀日立
11−4
健大高崎
(群馬2位)
明秀日立
(茨城1位)

東京
二松学舎
大付
二松学舍大付
12−2
二松学舎大付
11−1
二松学舎大付
7−3
二松学舎大付
4−2
二松学舎大付
6−1
国学院久我山
4−3
錦城
早大学院早大学院
3−2
江戸川
明星郁文館
4−1
安田学園
5−3
郁文館
安田学園安田学園
16−5
東農大一
明大中野
八王子
明大中野八王子
11−4
明大中野八王子
8−0
狛江
6−5
東洋
法政大高豊南
5−4
豊南
国立国立
5−3
狛江
8−6
武蔵村山
中大杉並狛江
2−1
狛江
修徳修徳
9−2
修徳
6−0
修徳
5−4
関東一
11−1
紅葉川
足立学園足立学園
7−5
大島
日大鶴ヶ丘佼成学園
8−1
佼成学園
6−4
佼成学園
大森学園駒大高
10−8
駒大高
東亜学園東京
5−3
城東
4−1
関東一
8−7
東京
城東城東
4−3
私武蔵
早稲田実早稲田実
10−0
関東一
6−0
新宿
東京
成徳大高
関東一
2−0
関東一
国学院
久我山
国学院久我山
10−3
国学院久我山
6−3
国学院久我山
9−0
国学院久我山
7−4
国学院久我山
14−3
日体大荏原
共栄学園共栄学園
4−0
工学院大付
専大付日野台
4−0
日野台
8−4
日野台
上野学園上野学園
6−5
小平南
小山台小山台
6−1
小山台
8−0
帝京
6−2
立正大立正
調布南東大和南
12−6
東大和南
片倉駒場学園
8−5
帝京
6−0
駒場学園
目黒日大帝京
11−3
帝京
日大三日大三
8−0
日大三
9−2
日大三
7−0
日大三
8−7
立志舎
駿台学園駿台学園
9−7
桐朋
国士舘国士舘
14−6
八王子
8−5
拓大一
八王子八王子
10−9
創価
八王子実践八王子実践
8−6
堀越
6−5
東海大菅生
9−2
八王子北
堀越堀越
6−5
東大和
練馬海城
7−5
東海大菅生
13−2
海城
豊多摩東海大菅生
7−0
東海大菅生
関東・東京の出場枠は6校、候補は20校。関東からは大会ベスト4の4校が当選した。
優勝の明秀日立は大会3試合25得点の強力打線を持ち、秋に13本塁打をたたきだした
石川+武田の両スラッガーは12年光星田村・北條に匹敵する(金沢監督)。準優勝の山梨
学院は防御率1点台のエース榎谷と1年夏から4番を打つ高橋が中心のチーム。ベスト
4の木更津総合は140キロ中盤の速球を投げるエース越井の完成度が高く守りが堅い。
エース宮城、二刀流の金田の左右の継投で勝ち上がった浦和学院は夏甲子園経験者が
残る。東京からは都大会優勝の国学院久我山が当選した。大型内野手・下川辺が中心の
打線は大会1試合平均8.3得点、決勝で9回2死から2点差を逆転するなど勝負強い。
次に東京準優勝の二松学舎大付と、関東ベスト8から個々の能力が高い東海大相模の比較
となった。安定感のあるエース左腕の布施の投球など投手力評価が上回った二松学舎大付
が最後の6校目で当選した。補欠校は関東1位が東海大相模、2位が桐生第一、東京1位
が関東一、2位が日大三。
北信越
遊学館
(石川3位)
東京都市大
塩尻
12−4
富山商
4−3
星稜
5−4
敦賀気比
6−0
東京都市大塩尻
(長野2位)
富山商
(富山3位)
富山商
6−4
福井工大福井
(福井1位)
星稜
(石川1位)
星稜
5−4
星稜
3−1
東海大諏訪
(長野3位)
高岡商
(富山2位)
日本文理
4−2
日本文理
(新潟2位)
敦賀気比
(福井3位)
敦賀気比
8−1
敦賀気比
10−2
敦賀気比
10−8
富山第一
(富山1位)
北越
(新潟1位)
北越
13−3
長野日大
(長野4位)
小松大谷
(石川2位)
小松大谷
7−2
小松大谷
8−6
啓新
(福井2位)
松商学園
(長野1位)
松商学園
3−2
帝京長岡
(新潟3位)
丹生(地区大会不出場)
北信越の出場枠は2校、候補は15校。まずは北信越大会優勝の敦賀気比が当選した。
大会4試合すべて先発したエースで4番の大黒柱・上加世田と捕手の渡辺のバッテリー
がチームを引っ張る。2校目は準優勝の星稜が選ばれた。決勝で0−6で敗れたとは
いえ接戦を勝ち抜いた戦いぶりが評価された。U15代表の主戦投手マーガード、1年
生武内の右腕2枚が注目投手にあがる。補欠校は1位が小松大谷、2位が富山商になった。
東海
日大三島
(静岡1位)
日大三島
5−2
日大三島
10−5
日大三島
6−3
津商
(三重2位)
津商
6−3
中部大春日丘
(愛知3位)
享栄
(愛知1位)
大垣日大
3−2
大垣日大
(岐阜2位)
大垣日大
7−2
静岡
(静岡3位)
三重
(三重1位)
至学館
4−1
聖隷クリストファー
9−8
至学館
(愛知2位)
至学館
5−3
岐阜第一
(岐阜3位)
中京
(岐阜1位)
聖隷クリストファー
4−3
聖隷クリストファー
(静岡2位)
聖隷クリストファー
11−4
津田学園
(三重3位)
東海は出場枠は2校、候補は13校。まずは東海大会優勝の日大三島が当選した。エース
で4番の松永を中心に上位から下位まで打線の切れ目がなく中盤以降に勝負強い。元報徳
学園の名将・永田監督のもと急成長した。2校目は準優勝の聖隷クリストファーとベスト
4の大垣日大の比較になり、2校の選出を巡り選考委員会の間で賛否が分かれたが最終的
に投打の総合力で上回ると判断された大垣日大が当選した。安定感のあるエース左腕五島
と右腕山田の投手陣、鋭いスイングの打者が揃っており「勝つ可能性が高いことを基準に
判断」としてサプライズ選出された。負傷者が多いなかで大会準優勝の結果を残した聖隷
クリストファーは逆転勝ちを重ね粘り強さは認められたものの投打での評価が及ばず補欠
校(1位)へ。補欠校2位は至学館。
近畿
市和歌山
(和歌山1位)
市和歌山
2−1
天理
5−1
大阪桐蔭
9−1
大阪桐蔭
10−1
神戸学院大付
(兵庫2位)
天理
(奈良3位)
天理
3−2
滋賀学園
(滋賀2位)
大阪桐蔭
(大阪1位)
大阪桐蔭
7−0
大阪桐蔭
5−0
塔南
(京都2位)
智弁学園
(奈良1位)
東洋大姫路
2−0
東洋大姫路
(兵庫3位)
高田商
(奈良2位)
金光大阪
2−0
金光大阪
7−6
和歌山東
8−1
金光大阪
(大阪2位)

(兵庫1位)
近江
11−10
近江
(滋賀3位)
八幡商
(滋賀1位)
和歌山東
3−1
和歌山東
3−2
和歌山東
(和歌山2位)
京都国際
(京都1位)
京都国際
3−0
履正社
(大阪3位)
※ 新型コロナ集団感染により選抜出場辞退
大阪桐蔭が秋の神宮大会で優勝したことにより近畿が神宮枠を獲得。出場枠7校、候補は
17校があがった。近畿大会ベスト4の4校がまずは選ばれた。優勝の大阪桐蔭は神宮
大会で全国鮮烈デビューを果たした1年生左腕・前田、プロ注目捕手の松尾をはじめ逸材
揃いで優勝候補の筆頭にあがる。右横手の麻田の好投が評価された準優勝の和歌山東は
2010年に軟式から硬式に変わり初の全国舞台となる。天理はエース南沢、公式戦打率
4割超えの戸井、内藤など投打に安定した力を発揮した。金光大阪は全チームからの主力
、古川―岸本のバッテリーを中心に接戦を勝ち上がった。5校目はベスト8から京都国際
が当選した。プロ注目左腕の森下、本格派右腕の平野と左右の二枚看板ら旧チームの主力
が多く残り、新チーム結成当初から日本一を目標に掲げている。残る2校は市和歌山、
東洋大姫路、近江の比較になった。6校目には最速149キロの速球を投げるプロ注目
右腕の米田を擁する秋和歌山1位の市和歌山が当選した。最後の7校目は安定感のある
エース森を中心に伝統の守り勝つ野球、機動力で勝ち上がった東洋大姫路が当選した。
補欠校は1位が近江、2位が八幡商になった。
大会前になって京都国際の選手がコロナ集団感染により出場辞退。補欠1位の近江が
選抜に出場することになった。
中国・四国
中国
下関国際
(山口1位)
下関国際
8−0
広陵
3−0
広陵
7−4
広陵
7−0
創志学園
(岡山3位)
広陵
(広島3位)
広陵
6−0
倉吉総合産
(鳥取2位)
尾道商
(広島2位)
岡山学芸館
12−5
岡山学芸館
6−0
岡山学芸館
(岡山2位)
岩国商
(山口3位)
立正大淞南
8−0
立正大淞南
(島根1位)
倉敷工
(岡山1位)
倉敷工
5−0
倉敷工
10−2
広島商
9−6
米子西
(鳥取3位)
宇部商
(山口2位)
宇部商
7−5
出雲西
(島根2位)
広島商
(広島1位)
広島商
8−7
広島商
6−2
益田東
(島根3位)
宇部工
(山口4位)
鳥取商
3−2
鳥取商
(鳥取1位)

四国
鳴門
(徳島1位)
鳴門
2−0
鳴門
3−2
高知
7−3
尽誠学園
(香川2位)
尽誠学園
5−4
高知中央
(高知3位)
明徳義塾
(高知1位)
明徳義塾
8−1
西条
(愛媛2位)
阿南光
2−0
阿南光
(徳島3位)
新田
(愛媛1位)
徳島商
5−4
高知
11−4
徳島商
(徳島2位)
徳島商
3−1
四学大香川西
(香川3位)
英明
(香川1位)
高知
2−1
高知
(高知2位)
高知
4−1
済美
(愛媛3位)
中国・四国の出場枠は5、候補は合計29校。中国地区から大会決勝進出の広陵と広島商、
四国地区から大会決勝進出の高知と鳴門が当選した。中国大会優勝の広陵はエース右腕
森山を中心に4試合わずか4失点の安定感が評価された。1年生の主軸・真鍋は「広陵の
ボンズ」の異名をもつ強打者。準優勝の広島商は集中打でビッグイニングを作れる打線
と継投で勝ち上がった。四国大会優勝の高知は主軸でプロ注目の高橋や内野手兼任の
山下など投打で成長、複数投手の継投で勝負する。準優勝の鳴門はエース左腕・冨田を
はじめ投手陣が安定感抜群で秋の公式戦では防御率0点台を記録した。中国・四国を
合わせた最後の5校目は中国ベスト4の倉敷商と四国ベスト4の明徳義塾の比較になり、
攻撃力で評価された倉敷商が地域性も考慮され当選した。主将の福島を中心に打線が
強力で攻める野球をモットーにしている。補欠校は中国1位が岡山学芸館、2位が
下関国際、四国1位が明徳義塾、2位が徳島商になった。
九州
海星
(長崎1位)
海星
5−4
有田工
2−0
大島
11−7
九州国際大付
12−6
福岡第一
(福岡2位)
秀岳館
(熊本1位)
有田工
3−0
有田工
(佐賀2位)
興南
(沖縄1位)
興南
5−0
大島
3−0
日章学園
(宮崎2位)
大分舞鶴
(大分2位)
大島
3−2
大島
(鹿児島1位)
熊本工
(熊本2位)
佐賀商
4−3
長崎日大
7−1
九州国際大付
12−2
佐賀商
(佐賀1位)
長崎日大
(長崎2位)
長崎日大
16−6
小林秀峰
(宮崎1位)
前原
(沖縄2位)
明豊
14−4
九州国際大付
13−0
明豊
(大分1位)
鹿児島城西
(鹿児島2位)
九州国際大付
6−4
九州国際大付
(福岡1位)
九州は出場枠が4,候補は16校。九州大会ベスト4の4校が順当に当選した。優勝の
九州国際大付は1年生4番の佐倉をはじめ強打者揃いで公式戦14試合114打点を記録
、制球の良いエース香西をはじめ投手陣も豊富でチーム力が高い。準優勝の大島は公式戦
9試合中7試合で2桁奪三振のプロも注目する最速146キロの左腕・大野が投打でけん
引する。ベスト4の有田工は九州大会で2完封したエース塚本中心に守りでリズムを作る。
長崎日大は種村、川副の左右二枚看板の継投と爆発力のある打線で勝ち上がった。
補欠校は1位が興南、2位が海星。
21世紀枠
北海道 札幌国際情報
東北 只見 (福島)
関東・東京 太田 (群馬)
北信越 丹生 (福井)
東海 相可 (三重)
近畿 伊吹 (滋賀)
中国 倉吉総合産 (鳥取)
四国 高松一 (香川)
九州 大分舞鶴 (大分)
21世紀枠の選考手順は例年通りで、東日本から1校、西日本から1校、その後地区を
問わずに1校選ぶ。21世紀枠特別選考委員による順位付けの評価表などを参考にまず
は西日本から総合的な評価の高かった大分舞鶴が当選した。大分県内屈指の進学校で
平日練習時間は2時間と短い中、選手たちが主体的にメニューに取り組み2年連続夏の
県大会準優勝など好成績を残している。東日本からは地元の結びつきが強いと評価され
た丹生が当選した。2019年には玉村投手(現広島)を擁し夏の県大会で準優勝して
いる。地区を問わない残り1校はそれまでの評価から比較し只見が当選した。過疎化が
進む地域で生徒減少するなかで「山村教育留学制度」を利用した選手と地元選手が一体
となり秋の県大会では健闘した。