高校野球 2007年春 第79回 選抜甲子園出場校予想

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選抜出場校の選考が近づいてきたので、出場校の予想をしました。 予想と結果
北海道 1校
旭川南
出場枠は1校ということで、北海道大会優勝の旭川南で間違いなし。
東北 2校
仙台育英 聖光学院
例年2校の選考で、決勝も接戦だったことからこの2校以外の学校を選ぶ理由は特にない。
補欠校で希望枠での選考もありうると考えていた東北は残念ながら不祥事でその可能性は
なくなった。
関東・東京 6校
千葉経大付 佐野日大 桐生第一 日大藤沢 成田 帝京
まずは関東大会ベスト4進出校と東京大会優勝の帝京は間違いなし。
残る6校目のイスが激戦だ。関東から選ばれるか東京から選ばれるか迷ったが、昨年の
選抜は東京から2校選ばれたことや、東京準優勝の桜美林が決勝で4点差で敗れた
(特に印象に残った負け方ではなかった)ことから関東の方が若干有利になりそうだ。
関東優勝の千葉経大付を千葉大会決勝で破り優勝した成田は関東ベスト8で惜敗しているという
ことで成田が選ばれると予想。千葉は参加校も多く、地域性を考慮しても選考には問題ない。
同じく関東大会ベスト8で惜しくも敗れた都留だが、山梨2位ということで成田と比較すると不利か。
都留は本選考、21世紀枠、希望枠と3つの選考で出場の可能性があるが、21世紀枠は
昨年も関東から選ばれたことなどから、どの枠にしても少し厳しい位置にいるようだ。
北信越 2校
日本文理 星稜
優勝の日本文理は間違いないとして2校目が難しい。
北信越大会決勝で7点差で敗れた創造学園大付か準決勝で日本文理にサヨナラで敗れた星稜か。
創造学園大付は決勝ではエースを登板させなかったとあるが、大会でエースが連投を強いられる
ケースは珍しくないと考えると連投回避というのは敗戦に対してのアピールにはならないようだ。
この部分は今後選考する上で考慮するようにしてもらいたいものだ
(昨夏の甲子園決勝での過酷な投手起用を批判しなかった自分がいうのもなんだが)。
選抜の選考では何点差で敗れたかの方が現在では重要なポイントだ。
となると同じ相手に決勝で大差で敗れた創造学園大付と準決勝で僅差で敗れた星稜では星稜の
ほうがわずかに有利になると思う。
東海 2校
常葉菊川 中京
2校の選考なので、常葉菊川と中京の決勝進出校で問題ない。
ベスト4敗退の大垣日大、海星は希望枠での選考があるかも知れない。
愛知勢が東海大会ベスト4に1校も残れなかったのは15年ぶりだが、近年の選抜での
活躍からすると出場なしはもったいない。
近畿 6校
報徳学園 大阪桐蔭 市川 北大津 北陽 智弁和歌山
近畿大会ベスト4進出の4校は当確だ。
毎年悩むのがこの先で、ベスト8で敗れた学校は東洋大姫路が地域性からまずはずれる。
残りの3校はいずれも決定力不足だが、激戦区大阪ということで北陽が5校目での選考が有力。
6校目は智弁和歌山か近江かだが、甲子園の実績から智弁和歌山が若干有利か。
しかし智弁和歌山は和歌山大会では2位ということで、優勝の県和歌山商が21世紀枠で選ばれる
ことがあれば滋賀大会1位通過の近江の方が有利になるのではないか。
初戦敗退校の中では奈良・京都の中から地域性を考慮して1校、との考えもあるようだが、
いずれも選考されるほどの結果は残せなかった。
また優勝した報徳学園に唯一善戦した熊野だが、近畿初戦敗退と、和歌山3位という
理由から厳しいところか(個人的には選んでほしいが)。
結局近畿初戦敗退から選考されるケースというのは、相当甲子園での活躍が期待できる学校
だけのような気がする。
中国・四国 6校
広陵 関西 宇部商 高知 今治西 室戸
例年は中国・四国2校ずつ、残りの1校をどちらかの地区で争うという形だが、
今回四国の高知が明治神宮大会優勝ということで、神宮枠1校は四国に。これで
中国=3校、四国=3校ということになりそうだ。
両大会の結果から、決勝進出の2校ずつはまったく問題ない。
中国3校目は山口勢の宇部商、華陵のどちらかだが、山口大会ではベスト4で宇部商が華陵に
10−3と大差で勝ち、そのまま大会も優勝していることから宇部商が有力。
四国3校目はベスト4の室戸、徳島商のどちらかだと思うが、両校ともに大差で敗れているので、
印象はあまり良くない。四国大会準優勝の今治西をベスト8で最後まで追い詰めた香川西は
どうかと思ったが、香川大会2位ということで少し厳しい。
となれば、21世紀枠にノミネートされたこともある室戸が有力といえる。
九州 4校
熊本工 大牟田 小城 鹿児島商
時々予想外の選考がある地区だが、ここでそういう選考があるときは大体ベスト4の
試合で大差の試合があったときだ。今回はそれはなかった。
決勝の熊本工―大牟田は10−0と大差の試合だったが、ここまで勝ちあがれば点差はあまり
関係ない。今回はベスト4に残った4校ですんなり決まりだろう。
希望枠 1校
失点のみで考えれば桜美林、大垣日大、海星あたりが候補に挙がる。
成田もかなり失点は少ないが、本選考ですでに選ばれていると予想しているので、
やはりこの3校のうちどれかと予想している。
21世紀枠 2校
予想はしにくいが、少なくともあと少しで甲子園、というところまで勝ち上がった学校の
中から選んでもらいたい。
駒大苫小牧の活躍で全体のレベルアップも期待できるということで北海道の釧路江南、
関東大会ベスト8で惜敗、本選考で選ばれても不思議ではない都留、
ほとんど県内無敵の智弁和歌山を和歌山大会で破り優勝した県和歌山商、
中国大会で関西との延長の激闘で惜しくも敗れた華陵、このあたりから選考してほしい。

予想と結果
北海道 予想 → 旭川南
結果 → 旭川南
東北 予想 → 仙台育英 聖光学院
結果 → 仙台育英 聖光学院
関東・東京 予想 → 千葉経大付 佐野日大 桐生第一 日大藤沢 成田 帝京
結果 → 千葉経大付 佐野日大 桐生第一 日大藤沢 成田 帝京
北信越 予想 → 日本文理 星稜
結果 → 日本文理 創造学園大付
東海 予想 → 常葉菊川 中京
結果 → 常葉菊川 中京
近畿 予想 → 報徳学園 大阪桐蔭 市川 北大津 北陽 智弁和歌山
結果 → 報徳学園 大阪桐蔭 市川 北大津 北陽 県和歌山商
中国・四国 予想 → 広陵 関西 宇部商 高知 今治西 室戸
結果 → 広陵 関西 宇部商 高知 今治西 室戸
九州 予想 → 熊本工 大牟田 小城 鹿児島商
結果 → 熊本工 大牟田 小城 鹿児島商

ほとんどの地区の出場校は予想通りにいったが、驚いたのは近畿の最後の6校目の選考だ。
報知高校野球には頭を悩ませる要素は少ないと書いてあったし、私も智弁和歌山で
すんなり決まると思ったが、意外にも6校目の候補は近江か県和歌山商のどちらかだった。
希望枠でも攻撃力よりも守備力を重視するあたり、失点の多かった智弁和歌山は本選考でも
評価を下げてしまったということだろう。
近畿地区はもともと選抜選考では数が多いと言われているので、21世紀枠は少し厳しい
と思っていた。今回県和歌山商の21世紀枠選考もないとは思っていたが、一般枠の最後の
1校が決定力不足ということで、和歌山1位の県和歌山商が選ばれたということか。
県大会1位が今回のケースでは大きかった。

北信越の2校目の選考も注目していたが、結果は北信越大会準優勝の創造学園大付。
点差よりもチーム力を高く評価されたようだ。創造学園大付よりも星稜のほうが優勝の
日本文理を苦しめたが、星稜が県大会2位ということが影響したかも知れない。