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今年の選抜は横浜の優勝で幕を閉じました。戦前は智弁和歌山と東西の横綱として注目 されていましたが、優勝候補にふさわしい堂々とした戦いぶりでした。 打線はたたきつけるバッティングで、長打狙いよりはとにかく鋭い打球を転がすという 感じでした。高校野球の基本はやはりセンター返しなのだなあと思いました。 投手陣は信頼のある複数の投手をそろえ、昔からいわれていることですが、 複数の投手がいるほうがやはり最後に勝つケースが多いですね。 この決勝も投手力の差が出ました。 また高濱選手や白井選手など内野陣の守備の堅さは近年でもトップレベルではないでしょうか。 ビッグイニングあり、僅差で守り抜く試合あり、ピンチでの流れを変えるファインプレーも 目立ちました。苦戦した試合もあったものの今大会は横浜の圧勝という印象です。 課題の軟投派投手に対する攻略ができれば2度目の春夏連覇も夢ではありません。 準優勝の清峰も今日は疲れからか決勝の雰囲気からか実力を発揮できなかったですが、 昨年の夏から次々と全国制覇経験のある学校をなぎ倒し、地元出身者が占める学校でも 甲子園で強豪の名をつかめるということを証明したのは立派であり、 全国の高校生にも希望を与えたのではないでしょうか。 西の優勝候補といわれた智弁和歌山は守りのミスで敗れました。試合の序盤で 取れるべきゲッツーを逃すというのは、いかに試合の流れを大きく変えてしまうかと 思い知らされた岐阜城北戦でした。今回は好投手も揃い、相当期待していましたが なかなか難しいものです。しかし振りのするどさは他校を圧倒するほどのもので、 夏に期待したいです。 岐阜城北のここぞというときの集中打も見事でした。しばらく低迷が続いていた岐阜勢は これで良い刺激になったことでしょう。 PL学園は主戦前田投手がこれほどまで良いとは思っていませんでした。打線が 強力になれば夏も好成績が残せるはずです。 横浜のみなさん、本当におめでとう! |