高校野球 2006年春 第78回 選抜甲子園 組み合わせと予想

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組み合わせ
Aブロック
いつもの強力打線に例年よりも安定した投手3枚を擁する智弁和歌山だが、
組み合わせ的には他の優勝候補よりも恵まれているといえる。
ベスト8で小松島と成田の勝者との試合になると予想している。このあたり(ベスト8)
は甲子園出場経験の若い学校が一番実力を発揮できる試合に思えるが、
地力に勝る智弁和歌山がベスト4に進出すると予想だ。
智弁和歌山は苦手とされる技巧派の投手も秋の大会では打ち崩しており、
どこが相手でも5点以上の得点はできるような気がしている。
智弁和歌山が勝ち残ると予想。

Bブロック
もっとも激戦がこのブロックだろう。履正社、高岡商、関西、早稲田実の地区大会
優勝組に加え、大型チームと評判高い横浜に速球派右腕の大嶺がいる八重山商工。
2年前に済美が勝ち上がったブロックに匹敵する程 強豪が固まって入った。
日程にも余裕があるので複数の投手がいたほうが良い、というのはこの段階では
ないと思う。2年前の済美VS土浦湖北や東邦VS広陵のように大きく明暗が分かれる
結果になるのではないだろうか。ミス、勢い、試合中の流れでどこが勝ち上がっても
おかしくない。とくに横浜VS履正社の試合は今大会最も注目すべきカードだろう。
両校にとって非常に厳しい初戦だが、むしろこの試合を制したら結構勝ちあがって
行けるのではないだろうか。93年の上宮もまさにそんな感じだったと思う。
横浜が勝ち残ると予想。

Cブロック
優勝を狙えると思った学校がA、Bのブロックに集中したので、C、Dの学校は試合
を重ねるごとにどのように成長していくかが楽しみだ。京都外大西VS東海大相模の
勝者がそのままベスト4まで勝ち残ると予想。駒大苫小牧の田中を苦しめた
旭川実の打線も面白い。強力打線は技巧派、変化球主体の投手に弱いという
イメージがついてしまった。京都外大西VS東海大相模の試合も打撃戦になるの
ではないだろうか。
京都外大西が勝ち残ると予想。

Dブロック
ダークホースといわれるPL学園にとっては、割と新しい顔ぶれのそろったこの
ブロックでは勝負強さで群を抜くのではないだろうか。
大阪はこの数年で大阪桐蔭以外はすっかり勝つイメージがうすれてしまったが、
今年のPL学園は面白い存在になるだろう。PL学園にとって苦しい試合に
なると予想するのは秋田商VS東海大菅生の勝者(アンダースローとサイドスロー投手)だ。
秋の大会の平安戦で見せた驚異の粘りも健在だ。
PL学園が勝ち残ると予想。

全体
随分近畿よりの予想になってしまったが、実力のある初出場校(成田、八重山商工など)
も多いが、いままでの甲子園の初出場校の観戦経験からすると能力を発揮できるか少し不安
もある。新田、観音寺中央、済美のようなケースもあり、波に乗ったら面白い。
新田、済美は初戦を大勝し勢いづいた。やはり初戦は逆転か圧勝が勢いに乗りやすそうだ。
また初戦で横浜VS履正社、京都外大西VS東海大相模があり、今年の関東、関西の
勝負強さがどのくらいのものかわかり面白い。
北陸勢久々の大型チームとされる高岡商だが、激戦の組み合わせに入った。これを
勝ち上がれば北陸勢全体のレベルアップにつながるのではないだろうか。
また秋に駒大苫小牧を苦しめた旭川実の打線は一冬越えてどのように成長しているかも楽しみだ。
昨年の柳ヶ浦が初戦で敗退したように、最近は剛速球投手のストレートというのは
しだいに通用しなくなっているように思える。駒大苫小牧の田中のような超高校級も
速いストレートよりも高速スライダー、追い込んでからのフォークの方が相手打者にとっては
脅威のようだ。これからの投手は三振よりも打たせてとる低めの配球が有利になってくるの
だろうか。