高校野球 甲子園 下馬評と結果

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高校野球 選手権大会1996年(平8年)第78回大会

大会前A〜E評価

鹿児島実 智弁和歌山 横浜 PL学園

高陽東 明徳義塾 山梨学院大付 宇都宮南 熊本工 浦和学院

旭川工 神港学園 前原 水戸短大付 東海大菅生 天理 都城
仙台育英 早稲田実 益田東 愛産大三河 松山商 高松商 倉敷工
金沢

北海 市船橋 波佐見 新野 前橋工 東筑 佐伯鶴城
県岐阜商 海星 秋田経法大付 東海大三 近江 盛岡大付 日大東北

唐津工 常葉菊川 八頭 福井商 富山商 防府商 弘前実
北嵯峨 中越 日大山形

(結果=太字赤・・優勝 、太字紫・・準優勝 、太字青・・ベスト4 、太字・・ベスト8

[朝日新聞記事参考] Vへ有力
追う6校
上位狙い
旋風期待
勢い保つ
→ A
→ B
→ C
→ D
→ E

◆下馬評・・
選抜出場の強豪、また好投手擁するチームが中心。期待の好投手たちは概ね予選で奪三振の快記録を達成しており、
守備次第で引き締まった投手戦が多く期待できそうだ。A評価4校は選抜優勝の鹿児島実、同じく準優勝の智弁和歌山、
強力打線を誇る横浜、終盤の粘りが持ち前のPL学園。まず春夏連覇を狙う鹿児島実は主戦・下窪がバツグンの安定感
を持つ。特に変化球のキレが良くスライダーは高校生レベルでは打つのは難しい。低調だった打線の奮起も心強い。
先取点を取り優位に試合を運ぶ展開を持続できれば、あっさりと優勝してもおかしくない。
智弁和歌山は選抜で豪速球を披露した右腕・高塚が不調に悩まされ制覇へ向け黄信号が灯る。しかし彼に代わる
投手も台頭してきて打線も活発になってきた。また予選無失策という堅い守備も武器だ。全員野球で乗り切りたい。
横浜は強気の好投手・松井がいて、鈴木、阿部、幕田の中軸を筆頭に打線の破壊力は全国屈指だ。しかし個々の高い
潜在能力とは裏腹に一昨年夏、今年の選抜と1勝もできていない。まずは1勝して弾みをつけたいところだ。
PL学園は打撃の前年チームとはうってかわって予選を1人で投げぬいた左腕・前川を中心に守りに自信を持つチーム。
とはいえ打撃もパワフルでなかなか粘り強く、予選では何度も”逆転のPL”の底力を見た。
続くチームはどうか。高陽東は初出場ながら強豪校の風格ただよう頼もしいチームだ。広島らしい緻密な野球に加え、
強力打線。また各選手の気の強さも良い。明徳義塾は走攻守いずれも高レベルのチームだ。面白いのが左投手に
良い素材が多いことだ。山梨学院大付・伊藤、旭川工・鈴木、神港学園・岡本、益田東・三東など、予選でも堂々の
ピッチングで甲子園に乗り込んできた。その他、強打の熊本工、宇都宮南、浦和学院、天理なども注目だ。

◆結果・・
土壇場で劇的なプレーが続いたあまりにすごい決勝だったため、それまでの試合が霞んでしまうほどだ。決勝はそれほど
インパクトに残る試合だった。松山商 対 熊本工。数々の伝統を刻んだ古豪同士の決勝対決だったからこそありえた名勝負
と言えまいか。9回2死1点ビハインドからの熊本工1年・沢村の起死回生の同点本塁打、そして10回裏には松山商の
代わったライト・矢野による「奇跡のバックホーム」。奇跡的なビッグプレーが最後の最後で2度も起こったのである。
この古豪同士の決勝の名勝負だけでこの大会を語りつくせてしまうのではないか、とさえ思えるほど準決勝までは地味に
淡々と進んだ気がする。
大会通算失策は142で昨夏に続きまたもワースト記録を更新。特に送球ミスが目立った。暴投もワースト記録となる51。
変化球のキレを武器にする投手が増えたのも暴投が多かった原因になろうが、ともにキャッチボールという基本中の基本が
おろそかになってはいないか。失策、暴投が目立った今大会においてベスト4に進出したチームの主戦投手はいずれも暴投が
0だった。バッテリーミスを防いだチームが最後まで勝ち残ったという記録が出た。ところでこのベスト4の4校はすべて公立。
強豪私学が幅を利かせている昨今の高校野球界において、これもまた快挙といえるのではないか。また私学VS公立の対決で
公立が勝利した試合も目立つ。大会前A評価だった4校は活躍としては物足りなかった。だが、鹿児島実の富山商戦での
土壇場逆転、PL学園の高陽東戦での終盤の猛攻などはさすがは強豪校らしい粘りだと思った。
粘りを見せた試合といえば、逆転サヨナラ本塁打の海星、相手ミスにつけこんで9回大量点をあげた福井商も等もあげられる。
また大会前に評判の高かった左腕のチームは思わぬ苦戦を強いられ、早々に敗退するケースが目立った。


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