高校野球 甲子園 下馬評と結果

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高校野球 選手権大会1995年(平7年)第77回大会

大会前A〜E評価

観音寺中央 PL学園 日南学園 柳川 銚子商 仙台育英

関西 星稜 沖縄水産 松山商 水戸商 宇都宮学園 帝京
創価 日大藤沢 尼崎北 敦賀気比 高知商

盛岡大付 青森山田 越谷西 宮島工 佐久長聖 龍谷 県岐阜商
三重 享栄 城北

鳴門 金足農 鹿児島商 智弁学園 桐生第一 江の川 長崎日大
山梨学院大付 京都成章 韮山

田辺 旭川実 北海道工 六日町 倉吉東 日田 磐城
東海大山形 高岡商 比叡山 下関商

(結果=太字赤・・優勝 、太字紫・・準優勝 、太字青・・ベスト4 、太字・・ベスト8

[朝日新聞記事区切り順参考]

◆下馬評・・
前評判は投手受難の大会。予選各地で乱打戦が相次いだのに加え、ドラフト候補も次々と敗退。甲子園出場校もさほど
投手力で圧倒するチームはない。逆に打線の破壊力に自信を持つチームが多い。打ち合いで力を発揮し、また守りが
しっかりしたチームがこの大会を制するのではないか。この大会で真っ先に名前が挙がるのが春夏連覇を狙う
観音寺中央と例年にない強力打線のPL学園だ。観音寺中央は選抜以降さらに打線がパワフルになった。バントは
さほど多くなく打順に関係なく強攻策でがんがん攻める。それでいて選球眼はなかなか良いので相手投手としては
やっかいだ。主戦・久保は安定しているし控えの土井も信頼がおける。何よりも勢いがあるのが強み。
PL学園は予選8試合でなんと7本塁打をマークした主砲の福留をはじめ14本塁打をかっとばし圧勝で甲子園に乗り
込んできた。例年と比べると投手陣、守備は不安を残すが、それを補って余りあるだけの屈指の強力打線だ。優勝のカギ
は肝心な場面で守備のミスが出ないかに尽きる。
残りA評価4校もやはり打線に力がある。日南学園は打線に力はあるが少し守備に不安を持つ。右横手の坂元の出来に
かかる。柳川は大会屈指の右腕・花田がいる。機動力にも自信を持ち先取点を取って優位に試合を運びたい。
選抜準優勝の銚子商は投打に安定だ。中軸の沢井は福留と共に大会屈指のスラッガーで選抜でも実力は実証済み。
西の福留、東の沢井は共に左打者。対する左の好投手がいるチームは関西(吉年)、星稜(山本)、沖縄水産(与儀)。
いずれもなかなかの打線を持つチームなので投手の出来次第だ。夏にバツグンの強さを発揮する松山商は伝統の
守りに加え攻撃力もある。帝京は予選の数字だけを見れば打撃偏重型に見えるが、それだけでも十分脅威だ。

◆結果・・
大会前の予想どおり打高投低の大会となった。本塁打はさほどの数ではなかったが、二塁打は最多記録の142。また
平均打率も.276とかなり高い数字。大会史上最多の129失策、走者が野手にスパイク、体当たりしたりなどの
ラフプレーもあり、この大会はなにかとネガティブに語られることも多い。そんな中、「勝利至上主義」という批判、選抜後
の主力選手の退部など数々の逆境を乗り越えた帝京が頂点を極めた。打撃の良さばかりが注目されていた帝京だったが、
フタを明けてみると投手力を中心とした手堅い野球での優勝だった。複数の投手起用で勝ちあがったが、大会後半になって
二番手の白木が急激に台頭。準々決勝以降3試合を連続完投する活躍。甲子園で勝ち上がるごとに成長したという
言葉がぴったりだ。北信越チーム2校のベスト4進出も取り上げるべきだろう。星稜は左腕・山本を中心に派手さは
ないがコツコツ勝ち上がり見事に準優勝。敦賀気比は内藤、飯田の投手陣は安定していたし守備もうまかった。
全国制覇も夢ではなかったが、もう少し打線の援護があればといったところだ。
また旭川実も印象に残ったチームだ。鹿児島商戦での窮地からの逆転勝利は、甲子園史上でも有数の名打撃戦と
いえそうだ。ベスト4の智弁学園はPL学園戦でのミスをついての得点など、ソツのなさが光った。PL学園・福留はさすが
大会屈指のスラッガーだけあり、豪快なバッティングを見せ付けた。観音寺中央は2回戦で日大藤沢に敗れたが、2戦
ともに9回土壇場での粘りは見事。選抜優勝校の意地を見た。スクイズ封じのシフトも興味深かった。
なお、帝京の 前田監督は前述の理由により大会後の選抜チームの監督を辞退した。
「あれだけなりふり構わず勝負に徹するのはすごい」と箕島前監督・尾藤氏も皮肉をチクリ。
※ 主力選手の退部も辞さない厳しい教育方針は「勝利至上主義」とは矛盾する気もするが・・

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