高校野球 甲子園 下馬評と結果

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高校野球 選手権大会1994年(平6年)第76回大会

大会前A〜E評価

仙台育英 横浜 宇和島東 樟南

北陽 天理 姫路工 浦和学院 星稜

市川 宿毛 那覇商 双葉 創価 山陽
延岡学園 水戸商 愛知 秋田 関西 佐久 志学館
坂出商 佐賀商

敦賀気比 西城陽 北海 小山 市和歌山商 九州工 浜松工
大垣商 海星 近江 柳ヶ浦 東農大二 関東一 中越
済々黌 小松島西 江の川

八戸 盛岡四 鶴岡工 富山商 砂川北 八頭 長崎北陽台

(結果=太字赤・・優勝 、太字紫・・準優勝 、太字青・・ベスト4 、太字・・ベスト8

[朝日新聞記事参考] Vへ最有力
差は紙一重
上位狙える
旋風に期待
個性が光る
→ A
→ B
→ C
→ D
→ E

◆下馬評・・
例年通り実力差はあまりなく、多くのチームにチャンスあり。A評価4チームはそれぞれ違うタイプの実力校。
仙台育英は金村、昆の右の二枚看板が安定。ソツのない攻撃に守備もうまく選手層も厚い。完成度の高いチームだ。
横浜も矢野、横山の投手陣は全国屈指で斉藤、紀田、多村の中軸の破壊力もバツグン。一方で選抜では意外にも
あっさり敗退するなど、チームとしてのまとまりには疑問が残った。優勝のカギはチームの団結力と見て良い。
宇和島東は投手陣がやや弱いものの、選抜でも披露した”牛鬼打線”が看板だ。各メンバー甲子園経験も豊富で
勝つ術を知るチームだ。これまで甲子園では悔しい負け方が続いただけに気合も入る。
経験なら樟南も負けてはいない。福岡、田村は今大会屈指のバッテリーで、独自のスター性も兼ね備える。
僅差で追うのが近畿の実力校だ。北陽は今大会数少ない左腕の嘉勢が中心のチーム。嘉勢のワンマンと言われる
ことも多かったが、予選では各選手も打撃、守備で奮闘。中軸を中心にかなりの強力打線に仕上がった。
天理も注目だ。中学時代にプロからの誘いもあったほどの主戦・北田は右の本格派。故障の影響もあってかフォーム
変更。変化球が多くなり、それが投球の幅を広げる結果となった。チームは例年ほどの打力はなく、守りに自信を持つ。
夏は初出場ながら選抜8強で実力の評価が高いのは姫路工だ。バッテリーを中心に全体のまとまりが良く、試合ごと
に成長していくようなチームだろう。地の利を生かした戦いも期待できそうだ。
A評価並みの実力を持つのが浦和学院だ。好投手攻略に自信を持つ着実な打線。投手陣は継投で乗り切る。
新戦力の台頭で成長した星稜、右の好投手がいる市川、宿毛、那覇商あたりも面白い。

◆結果・・
実に劇的な満塁本塁打だった。県勢初の制覇となる佐賀商の主将・西原が決勝、9回同点のときに放った一発だ。
下馬評覆す佐賀商の躍進を筆頭に史上初の九州決勝対決など、九州勢の活躍が目覚しかった。一方で評価が
高かった近畿、さらには中国、四国からベスト8進出校が1校もない、という活躍した地域の偏りも目立った。
全体的に打撃低調の大会だったから、ことさら投手の活躍が印象に残る。特に佐賀商はエースの峯がたった一人で6試合
を投げぬく大奮闘で、決勝での粘りの投球が満塁打を生んだ。佐賀商はさほど特徴のあるチームではなく、オーソドックス
な攻め(バント、状況に応じて盗塁等)で勝ちあがり最後はド派手に決めた。高校生の無限の可能性を感じた優勝だった。
ベスト4進出校はすべて夏の甲子園負け越しの県であることからも象徴するとおり、従来の勢力図とは違ったファイナル
だったといえる。実力校がいざ本番となって大きく明暗がわかれたのも特徴だ。特に下馬評A評価4校では仙台育英
は近畿の強豪2校をなぎ倒してベスト8進出。樟南は決勝まで進出したのに対し、横浜は初戦で那覇商の主戦・伊佐の
変化球主体のピッチングに翻弄された。6月の招待試合では横浜打線は(当時速球主体だった)伊佐を打ち込んでいた
だけにエースの変身に戸惑いを隠せなかったようだ。大型打線が変化球主体の技巧派を苦手とするのはよく聞く話だ。
また宇和島東はけん制で2度も刺されたのをはじめ投打がちぐはぐで、実力の半分も出せずに甲子園を去った。
また打撃に定評のあった浦和学院は中越・穐谷の前に完封(サヨナラ)負け。いかに打線は相手投手次第で打てなく
なってしまうというものかを痛感した試合だった。
全体的なレベルはさほど高くなかったと思うが、名勝負も多く盛り上がりはなかなかだった。

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