高校野球 甲子園 下馬評と結果

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高校野球 選手権大会1993年(平5年)第75回大会

大会前A〜E評価

東北 常総学院 享栄 近大付 鹿児島商工

春日部共栄 宇和島東 岡山南 甲府工 城北 市船橋

秋田経法大付 学法石川 海星 徳島商 鳥取西 金沢 長崎日大
西条農 育英 堀越 高知商 掛川西 東福岡 久慈商
佐野日大

修徳 横浜商大高 東海大四 京都西 日大山形 松商学園 三本松
福井商 桐生第一 鳥栖商 郡山 浦添商 小林西

智弁和歌山 青森山田 不二越工 松江第一 新潟明訓 大分工 東濃実
近江兄弟社 旭川大高

(結果=太字赤・・優勝 、太字紫・・準優勝 、太字青・・ベスト4 、太字・・ベスト8

[朝日新聞記事参考] 優勝候補
上位狙い
好チーム 
秘めた力
個性豊か
→ A
→ B
→ C
→ D
→ E

◆下馬評・・
この年は記録的な冷夏、おまけに梅雨が明けたと思えば台風の連続とあって日程が大幅に狂い、各チーム
調整が難しかったのか、地方大会から波乱が続出。特に野球の強い県でその傾向が強く、甲子園では初陣15校
というフレッシュな大会となった。
そんな中A評価として挙がったのが5校。東北は佐藤真、嶋の左右二枚看板を擁し、更には予選4割強の強力打線。
常総学院は昨夏メンバーがごっそり残り経験豊富。戦力は安定している上試合運びもうまい。享栄は予選での
サヨナラ本塁打など、ここ一番での勝負強さが売り。近大付はレベルの高い大阪でほぼ圧倒した実力は本物。
エース格は右腕・金城になるだろうが、そのほかにも好投手が多い。たたみかける打線も強力で優勝候補一番手
ではないだろうか。鹿児島商工は予選での目だった数字はないが、2年生バッテリー中心に守りが安定。実績も十分。
A評価の中でも常総学院、近大付が総合的に見て一歩リードといったところ。
だがいずれのA評価のチームも決定的な決め手に欠け、この数年の中でもっとも予想困難な戦国大会の様相だ。
好投手で言えば左腕なら秋田経法大付の小野、春日部共栄の土肥、海星の広田、右腕なら甲府工の山村、
岡山南の山根、宇和島東の平井など。このあたりは投手の出来次第で一気に浮上してもおかしくない。
東西東京、神奈川は伏兵チームが代表になったためか、堀越、修徳、横浜商大高といずれもさして評価は高くない。
とはいえ決してあなどれる相手ではないだろう。今大会は参加校の実力が拮抗していることもあってか、打撃よりも
守備に評価の重心が置かれているようだ。

◆結果・・
この大会はファンの間では地味な大会と評されることも多く、確かに盛り上がりといった点では少々足りなかった
気がするが、引き締まった試合が多く充実した大会ではなかっただろうか。混戦の戦国大会を制した育英は大会新記録
の犠打30を決め小技や機動力に長けたチームで、絶妙のセーフティースクイズも斬新だった。主戦3投手は井上、
酒谷が先発、松本が抑えという分業制。更には6試合で失策はわずかに4。決勝では安田主将の負傷退場に
より、チームが奮起。まさに全員野球で掴み取った優勝だ。近年の夏の大会では豪腕や打撃力で捻じ伏せて頂点を
極める優勝校が多い中、育英は野球の面白さ、奥深さを感じさせる一味違ったチームといえるだろう。
準優勝の春日部共栄も5試合4失策の堅守が光った。一度は監督に反発しばらばらになりかけたチーム。
その後の話あいで監督との信頼感も生まれたという。チームの結束力でつかんだ甲子園準優勝ともいえそうだ。
常総学院と近大付の東西の横綱格が2回戦の段階で合間見えたが、結果は常総学院が投打に圧倒、意外にあっけない
試合だった。近大付は左腕対策として守りのコンバートをしてまで右打者を増やしたが、ミスで失点。裏目に出た。
技巧派も苦にしない巧打者ぞろいのチームのはず。普段のままの野球でよかったのではないか。
一方の常総学院はエース倉に頼りすぎたところがあり、準決勝の序盤の失点が重くのしかかって敗退した。
有力校が早い段階で敗れることが多かったのも混戦に拍車がかかった要因だ。番狂わせといえるほどの試合は
特に見つからないが、大逆転劇では徳島商VS久慈商の試合が印象に残る。とはいえこの試合、大量点の間の
守備側の無策ぶりがかなり記者、ファンに酷評されていて、名勝負といわれることはない。


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