高校野球 甲子園 下馬評と結果

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高校野球 選手権大会1992年(平4年)第74回大会

大会前A〜E評価

帝京 桐蔭学園 星稜 近大付 西日本短大付

仙台育英 創価 東邦 神港学園 広島工 明徳義塾 熊本工

天理 三重 尽誠学園 東海大甲府 柳ヶ浦 倉敷商 拓大紅陵
鹿児島商工

郡山 樹徳 高岡商 日大山形 佐賀東 近江 山口鴻城
西条 沖縄尚学 北海 県岐阜商 池田 松商学園 北陸
砂川北 能代 宇都宮南 秀明

弘前実 一関商工 常総学院 京都西 延岡工 佐世保実 智弁和歌山
倉吉北 大社 長岡向陵 桐陽

(結果=太字赤・・優勝 、太字紫・・準優勝 、太字青・・ベスト4 、太字・・ベスト8

[朝日新聞記事参考] 優勝候補
後続の7校
上位脅かす
際立つ個性
可能性秘め
→ A
→ B
→ C
→ D
→ E

◆下馬評・・
この大会は過去数年の夏の甲子園と比較すると、各チームに多少の実力差があるといえそうだ。波乱はおそらく少ない。
先頭集団5校が中心となるだろう。中でも帝京が優勝候補の大本命として春夏連覇に大きな期待がかかる。予選では
すべての試合で圧倒。全試合で10点以上取った打線は本物で、機動力にも自信を持ち、先手必勝あり、打順2順目
で投手攻略し集中打などなど多彩な攻撃パターンを駆使する。さらには守備は無失策という鉄壁さ。エース・三沢は
速球もさることながら変化球は大小2種類のカーブをはじめバツグンの投球術を持つ。死角は見つからない。
追うA評価4校では桐蔭学園はかなりの強力打線で、打ち合いに持ち込めば帝京にも負けないだろう。
近大付も楽しみなチームだ。豊富な投手陣、レベルの高い大阪予選で何度も死の淵から蘇った驚異の勝負強さがある。
星稜はなんといっても主砲・松井だ。選抜ではラッキーゾーン撤廃などおかまいなしに3本の豪快なアーチをかっとばした。
左腕の山口と投打の軸が非常にしっかりしている。反面、下位打線の弱さ、ここ一番での粘り強さには不安があり、
A評価はやや過大評価のきらいもある。
打力に物足りなさがあるが、西日本短大付はなんといっても鉄壁の守備、更に好投手・森尾は今大会屈指の右腕だ。
予選では51イニング連続無失点もマークしており、高校生で打ち崩すのは困難と思われる。
豪腕・坂田のいる熊本工も面白い。例年は打撃に自信を持つ同校だが、今大会は投手を中心に勝ち上がる。
続くのが強力打線の東邦、勝負強さに定評がある仙台育英、守りの創価、地元の神港学園。広島工は戦術に長けた
チーム。明徳義塾は猛練習に裏打ちされた絶対の自信。C評価だが天理も十分優勝を狙える戦力と見て良い。
◆結果・・
「打高投低」の傾向が続く近年の大会にあって、今大会は珍しく好投手の大会であった。ラッキーゾーン撤廃の影響
もあるが、本塁打数は激減、昨夏と比較して安打は約150も少なく、打点は100近くも少ないことからも投手の
頑張りが伺える。なかでも優勝した西日本短大付の右腕・森尾は大会は5試合をすべて完投。わずか1失点の
投球には恐れ入る。長身から投げ下ろす威力のあるストレートに、切れ味バツグンのスライダー。特筆すべきは
5試合45イニング投げて与四死球がたったの4という驚きのコントロールである。
惜しくも準優勝の拓大紅陵は西日本短大付とは対照的にタイプの違う4投手の好投が光った。これからの高校野球
は投手分業制が主流になるのか、と思わせるほど興味深い投手起用だったと思える。また準々決勝での9回・立川
の逆転2ランでの劇的な勝利など、野球王国千葉にふさわしい堂々の戦いぶりだった。
A評価5校中4校が2回戦までに姿を消していることからもわかるように、この大会は番狂わせも多く、物議を醸した試合
もあった。関東の優勝候補2校はまさかの両校初戦敗退。帝京はデカイ当たりを狙いすぎたか大振りが目立ちなんと
完封負け。強力打線だったが対応力はいまひとつだった。帝京を完封した尽誠学園の渡辺の丁寧に低めをつく
ピッチングは圧巻の一言。
桐蔭学園は初日の第一試合、慌しい雰囲気の中でさほど実力を発揮することもなくサヨナラ負け。近大付は北陸に
延長で敗れる。多少相手を見くびっていたのではないだろうか。星稜は4番松井が”5打席連続敬遠”された影響も
あり2回戦で早々に敗退。このエピソードはいまだにファンならずとも賛否両論の議論がおこる。

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