高校野球 甲子園 下馬評と結果

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高校野球 選手権大会1990年(平2年)第72回大会

大会前A〜C評価

仙台育英 大宮東 関東一 天理 松山商 鹿児島実

中標津 函館大有斗 八戸工大一 秋田経法大付 日大東北 竜ヶ崎一 葛生
高崎商 成田 日大鶴ヶ丘 横浜商 丸子実 甲府工 浜松商
愛工大名電 美濃加茂 海星(三重) 星稜 平安 渋谷 育英
星林 岡山城東 山陽 宇部商 丸亀 徳島商
高知商 西日本短大付 佐賀学園 済々黌 都城 沖縄水産

花巻東 日大山形 高田工 桜井 大野 八幡商 津和野
海星(長崎) 藤蔭

(結果=太字赤・・優勝 、太字紫・・準優勝 、太字青・・ベスト4 、太字・・ベスト8

[朝日新聞 戦力評価総合参考]

◆下馬評・・
投手継投で夏の予選を勝ち抜くのが定着しだした。出場校中この年の夏の予選を1人で投げぬいたのは7人だけ。
豪腕投手が引っ張るというよりは試合巧者のチーム、打力に自信を持つチームが多い。この年も昨年と同じく
ずば抜けたチームは不在だ。A評価の6チームが引っ張るという形で、A評価の東チームの仙台育英、大宮東、関東一
は打線の力強さが売り。また西チームの天理、松山商、鹿児島実は洗練されたチームとして評価が高い。
東の横綱格・関東一は予選で10本の本塁打を記録した驚異の打線を持つチーム。投手力ではやや劣るが、
昨年の帝京を彷彿させる大型チームで東京勢2連覇も期待できる。
一方西の横綱格は鹿児島実だ。出塁率の高い1、2番コンビを4番・内之倉を中心とした中軸が返すという形。
主戦投手・上園はじめ投手陣も安定し、投打のレベルが非常に高い。
長身の本格派投手2人を擁する天理は屈指の投手力、また夏に強い松山商は打力にも自信を持つ。愛媛県予選決勝
では選抜準優勝の新田と壮絶な打撃戦を制した。大宮東は初出場ながら打撃の良さで評価が高い。
B評価にも優勝を狙える実力校がずらりと並ぶ。左腕・中川を擁する秋田経法大付は打線の援護次第。
激戦区を勝ち抜いた横浜商、左腕・星野を中心にチーム力の高い甲府工、左腕・浅見がいる竜ヶ崎一、成田には
左腕・猪股がいる。関東勢は左腕の好投手が目白押しだ。
大会NO.1右腕の戎がいる育英、激戦区大阪を勝ち抜いた公立の雄・渋谷、広島県大会で強豪を次々なぎ倒した
山陽、本格派右腕・神谷がいる沖縄水産も候補。この大会は総合力で高く評価されるチームが多いが、こうして見ると
好投手の人材もなかなか豊富と言えそうだ。

◆結果・・
決勝では本格派投手の南・天理と神谷・沖縄水産の見事な投手戦で締めくくったが、この大会は史上3番目の39本塁打
が飛び出したことからもわかるように打撃上位の大会であった。大会前は本命不在といわれていたとおり好勝負も多く、
また目だった番狂わせというのも見つからなかった。優勝した天理は南、谷口という本格派投手2人を擁し、また切れ目の
ない打線で安定した戦いぶりだった。 全体的にはあまりレベルの高い大会ではなかった、という厳しい評価もあるが、
この年の天理はその他の年の優勝校と比較しても遜色ない強いチームだったと思える。
準優勝の沖縄水産は本当にあと一歩で優勝、というところだった。強力打線に加え、大会タイ記録の26犠打を記録
する手堅さ。「左の好投手が多い今大会は盗塁よりもバント戦法のほうが効果的」という栽監督の采配も光った。
沖縄の夢は来年以降に持ち越されたが、優勝旗が海を渡るのもそう遠い未来でないことを予感させた。
NO.1スラッガーとして名を残したのは鹿児島実の内之倉だ。右へ左へ鋭い打球を連発。甲子園3発は見事。
同じく甲子園3発は宇部商の松本だ。特に渋谷戦での満塁本塁打など勝負強さはバツグンだった。
捕手の強肩で度肝を抜いたのは平安の松岡だ。強肩強打の迫力あるプレーヤーだった。
選抜でも苦言を呈されていたことだが、審判の判定に対する不服の態度、高校生らしからぬブロックプレーなど
残念なプレーもいくつかあった。
なお後の大選手、星稜・松井(1年)、愛工大名電・鈴木(2年)、渋谷・中村(2年)はこの大会では特に活躍できず、
全国の話題にもなっていない。ダイヤモンドの原石はまだ眠っていたとでも言うべきか。


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