高校野球 甲子園 下馬評と結果

ページのトップへ トップへ 夏選手権大会第71回へ 各地の予選へ

高校野球 選手権大会1989年(平成元年)第71回大会

大会前A〜C評価 

仙台育英 成東 横浜 東邦 上宮 鹿児島商工

北海 弘前工 秋田経法大付 東海大山形 学法石川 常総学院 佐野日大
東農大二 川越商 帝京 東亜学園 新潟南 県岐阜商 星稜
福井商 八幡商 京都西 神戸弘陵 智弁学園 倉敷商 近大福山
米子東 桜ヶ丘 尽誠学園 小松島西 宇和島東 土佐 福岡大大濠
佐賀商 熊本工 鶴崎工 日向 石川

帯広北 盛岡三 丸子実 吉田 日大三島 海星(三重) 富山商
智弁和歌山 出雲商 海星(長崎)

(結果=太字赤・・優勝 、太字紫・・準優勝 、太字青・・ベスト4 、太字・・ベスト8

[朝日新聞 戦力評価総合参考]

◆下馬評・・
PL学園の黄金時代以降、実力均衡の傾向が続きこの大会も前評判でずば抜けたチームはないという評価だ。
強いていうなら東の横綱=仙台育英、西の横綱=上宮(くしくもこの2校は春夏甲子園共に決勝前の準々決勝で顔を
合わすことになる)。 仙台育英はこのチームで優勝旗初の白河越えという期待の声も多いというほどの大型チーム。
安定感バツグンのエース大越に、選抜の敗戦以降公式戦無敗という勝負強さ。 なによりも春の雪辱、打倒・上宮に
燃えるナインの意気込みが半端ではない。このような闘志あふれるチームは過去、東北勢ではあまりなかったの
ではないか。高校野球勢力図の変化の予兆か。
上宮は我の強い個性派集団といったチームで、剛球投手の宮田に加え、小野寺、元木、岡田を中心に予選で10本塁打
を記録した打線は驚異的。意外にも夏の甲子園初出場だが、さすがは激戦区・大阪代表。堂々の優勝候補だ。
その他のA評価のチームは、打線がやや弱いが好投手・押尾のいる成東。横浜は打線の迫力では劣るも全体の
レベルが高い。春夏連覇を狙う東邦は守りに自信を持つ。鹿児島商工は総合力に長けたチーム。
A、B、Cの三段階の評価のため多くのチームがB評価になった。選抜で優勝候補ながら評判倒れに終わったためか
帝京は意外にもB評価。投手陣の復調、大型チームにありがちな脆さを克服できるかがポイントだ。
打線の破壊力では倉敷商、右腕・麦倉を擁する佐野日大は投手力安定。投手力なら川越商、神戸弘陵も安定している。
その他では選抜4強で、機動力野球が持ち前の京都西といったところ。こうして見ると優勝を狙えるチームが結構ある。
全体的には東チームの方が少しではあるが高評価である。

◆結果・・
初日で春夏連覇を狙う東邦が敗れ、大混戦を予感させた大会ではあったが、結果は帝京の横綱相撲であった。
主戦・吉岡は大会前に故障した左足首の不安などなんのその、5試合中3試合を完封、失点1という見事なピッチング。
打線もよく打った。攻守のバランスが良く取れさすがは優勝チームだ。また2回戦からのスタート、さほどの強敵と
ぶつからなかったくじ運の良さも優勝の要因のひとつ。優勝チームとは実力以外に他の何かも付随しているものだ。
準優勝の仙台育英はこれまでの東北勢では見たこともなかったパワフルなチームだった。エース・大越の力投は
素晴らしかった。一方の打線では上宮戦での”怒涛の8連打が印象に残る。これはたった24球での出来事で、
一挙7点で試合を決めた。上宮バッテリーは内角一辺倒の攻めで単調になりすぎたのもあるが、連打は雪辱の炎に
燃えるチームの気迫の賜物だ。また堅実な守備、優れた走塁の状況判断などレベルの高さを伺えるプレーが随所に
見られた。仙台育英の躍進を筆頭に東北、北信越の”雪国チーム”の活躍が目立った。
ベスト4の秋田経法大付は一年生投手の中川の力投が光った。その他では弘前工、福井商、星稜のもベスト8
には入れなかったが、好チームだった。
有力校はどうだったか。大会前A評価のチームは6校中4校が2回戦までに敗退。横浜が星稜に敗れたのは
波乱といえるだろうが、あとの有力校の敗退は相手チームの前評判からしてそれほど意外なものでもなかった。
顰蹙を買ったのが、強豪チームでの一部選手のだらだらプレー。「オレたちは強いからな」という驕りはなかったか。
またこの年あたりから野球留学という言葉(あまり好ましくない意味で)をちらほら聞くようになった。

ページの先頭へ