高校野球 2009年春 第81回 選抜甲子園 各ブロックの展望

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の展望
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今年の大会は例年にも増して混戦模様。しかも一冬越えての各チームのレベルアップの度合いも
違うだろうから、予想は非常に難しい。
前年も優勝候補の2強といわれた常葉菊川が1勝どまり、横浜が初戦敗退するなど、最近は全国の強豪
の戦力均衡化が著しい。現在優勝に近いチームは昨秋神宮大会優勝の慶応、準優勝の天理、また前
評判の高いPL学園、西条、中京大中京あたりになるだろうが、トップ集団が参加校の3分の1に
あたる10校前後あり、さらに続くチームもあまり差はないといわれる。
各チームの昨秋の試合のデータを見ると、夏の甲子園出場校の予選データと比較してあきらかに打率、
長打率が低いのがわかる。やはり今大会も勝ち上がるには好投手がいるチームが有利になるだろう。



  金光大阪 ────┐
           ├─┐
   倉敷工 ────┘ │
             ├─┐
 中京大中京 ────┐ │ │
           ├─┘ │
  神村学園 ────┘   │
               ├─                              
  光星学院 ────┐   │
            ├─┐ │
   今治西 ────┘ │ │
              ├─┘
   高崎商 ────┐  │
            ├─┘
  報徳学園 ────┘
開幕戦は甲子園初勝利を目指す金光大阪と倉敷工。金光大阪、倉敷工いずれも勝負強さが売り。
後半勝負になりそうだ。参加トップレベルの打率、長打率を誇る中京大中京は投打の柱、堂林を中心
に力がある。神村学園は前回初出場準優勝以来の選抜。光星学院の注目右腕・下沖と3年連続
選抜出場で経験豊富な今治西との対決も面白い。高崎商と報徳学園は1点差勝負か。
ベスト8は中京大中京と光星学院との対決となるのではないか。
中京大中京が勝ち上がると予想。


    清峰 ────┐
           ├─┐
  日本文理 ────┘ │
             ├─┐
 福知山成美 ────┐ │ │
            ├─┘ │
    国士舘 ────┘   │
                ├─                              
    開星 ────┐   │
            ├─┐ │
    慶応 ────┘ │ │
              ├─┘
    箕島 ────┐ │
            ├─┘
 大分上野丘 ────┘
本格派右腕の今村を擁する清峰は初戦・日本文理と。3年前の対決の再現となった。打撃の良い
日本文理の打線と清峰の今村をどうとらえるかがポイントになりそうだ。福知山成美は抜群の
安定感を誇るエースの長岡がいて参加校中トップレベルの守備もある。対する国士舘は機動力で
揺さぶりをかける。対照的なチーム同士の対決として興味深い。好投手・白村のいる慶応は初戦
で不覚を取った昨年を教訓に初戦にかなり力を入れてくるだろう。対する開星はギリギリの選抜
当選ながら、選手たちの潜在能力は高いと評判。18年ぶり復活の箕島と21世紀枠の
大分上野丘は後半勝負の好試合を期待。ベスト8は清峰と慶応か。
慶応が勝ち上がると予想。


      西条 ────┐
             ├─┐
  PL学園 ────┘ │
              ├─┐
   南陽工 ────┐ │ │
             ├─┘ │
   前橋商 ────┘   │
                ├─                              
   花巻東 ────┐   │
            ├─┐ │
    鵡川 ────┘ │ │
              ├─┘
    明豊 ────┐ │
            ├─┘
   下妻二 ────┘
最激戦区といえるのではないか。西条とPL学園は大会屈指の好カード。西条の秋山は投打
の大黒柱。PL学園にはスラッガー・勧野がいる。試合だけでなく秋山・勧野両選手の活躍
ぶりにも注目だ。南陽工―前橋商はともに新2年生エースの投げあいで投手戦になりそうだ。
大会NO.1左腕の菊池がいる花巻東は重量打線の鵡川との対戦。これも相当見ごたえが
ある試合になりそうだ。バランスの良い戦力の明豊も勝ち上がる可能性は十分ありそうだ。
対する下妻二は後半勝負を得意とする粘りのあるチーム。
ベスト8はPL学園と鵡川の試合になるのではないか。
完全復活を目指すPL学園が勝ち上がると予想。


     富山商 ────┐
              ├─┐
     興南 ────┘ │
                ├─┐
      天理 ────┐ │ │
              ├─┘ │
   早稲田実 ────┘   │
                  ├─                              
    彦根東 ────┐   │
              ├─┐ │
    習志野 ────┘ │ │
                ├─┘
     利府 ────┐ │
              ├─┘
    掛川西 ────┘
長らく選抜での勝利が遠ざかっている富山商は初戦を突破し弾みをつけたいところ。対する
興南は新2年生を多くそろえる未知数のチームだ。このゾーンで最も好カードといわれるの
が天理と早稲田実の試合。昨秋近畿王者の天理は投打のバランスが抜群。早稲田実もデータ
以上の能力を秘めており激戦は必至。勝ったほうがそのままベスト4まで勝ち進むと予想。
習志野は1、2番の出塁が試合の流れを大きく左右しそうだ。21世紀枠の彦根東はエース
の金子の出来次第。掛川西は僅差の展開で抜群の強さを発揮する。利府も21世紀枠ながら
実力は侮れない。ベスト8は天理と掛川西か。
天理が勝ち上がると予想。